Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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今日もロンドンは快晴。もう何日も雨を見ていない。ロンドンは記録的な猛暑で、34度だの35度とも言われ、ローマよりも暑いとBBCのテロップ。そんな中、私は午後のフライトでドイツに。こちらも37度以上の猛暑で、私が到着した夕方6時でもまだ36度だった。今深夜1時になるが、まだ29度以上ある。

夜の会食はライン川沿いのイタリアンレストランで。ドイツ人、イギリス人、イタリア人、スイス人、オランダ人といった面々が集まり、様々な言語が飛び交うにぎやかな会となった。フィレンツェで見かけたアメリカ人がいかに歴史や文化を理解せず、デリカシーがなかったかという話をあるドイツ人が始め、それをアメリカ在住経験のあるイタリア人が、いかにアメリカ人が親切でフレンドリーかという話をして弁護するといった話になり、そこから人の名前の呼び方の話になったのである。

英語圏では、相手の名前をファーストネームで呼ぶのが一般的だし、そのほうがフレンドリーとされる。だから、メールでもオフィスでもファーストネームが飛び交うし、我々日本人もそれが欧米式だと教わってきた。しかし、ことはそう単純ではない。

ドイツでは友人や身内以外は相手の名前は敬称と姓で呼ぶのが一般的。Frau Schneider, Herr Zimmermannといった具合。ドイツ語ではさらに相手を呼ぶ代名詞が二種類あり、身内など親しい相手はdu、そうでない場合はSieを使う。私は定かではないが、フランス語でも同様の使い分けがあるそうだ。これに対し英語はyouしか二人称の呼び方がないが、これは大陸のヨーロッパ人に言わせると英語が新興の言語で語彙が貧しいからだということになるらしい。

相手に対する一定の距離と尊敬を求めるドイツのビジネスの現場では、相手を呼ぶ場合には敬称Herr/Frauをつけて姓で呼ぶ、代名詞の場合は丁寧なSieを使うほうが安全で適切だという結論になったのだが、最近では若い世代を中心にファーストネームで呼び合い、duを使うことがより一般的になってきているのが現実。フランスではこの間を取り、名前はファーストネームで呼ぶが、代名詞は丁寧な表現を用いるのが一般的だそうだ。イタリアではこのあたりの線引きは明確ではなく、会社によって異なったスタイルがあるとはイタリア人の弁。

あるアメリカ人が”Hi, guys”という書き出しでメールを出してきて、それを受け取ったドイツ人が心証を悪くしたということもあるそうだ。英語が国際語として定着し、英米の慣習が世界のスタンダードとされる流れではあるが、必ずしもそれを快く思っていない欧州人がいるという事実は心に留めておくことが必要だろう。特にアメリカとイギリスで暮らした私にはファーストネームで相手を呼んだり砕けた呼び方をすることはごく自然なことなので、これからはマインドセットをより大陸ヨーロッパ仕様に切り替える必要があるのかもしれない。郷に入れば郷に従えというが、その郷の境目があいまいになりつつある昨今。やや戸惑うところである。
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コメント

こんにちわ^^。TI さんのように、実際、そこに住み、また多国籍な環境で仕事をされ、人間づきあいを積んでこられると、面白い比較ができて、いいですね^^。
確かに、英語の呼び方は、(もちろん、英語の中でも、”親しき仲にも礼儀あり”は、承知していますが・・・)、ドイツ語などに比べたら単純ですよね。英語を習う日本人には、便利ですけど((複数、単数で引っ掛かってるくらいですから、女性、中性、男性名詞、その上、相手によっての使い分け、なんて いきなり外国語を学ぶのは、それでなくても発音のハンディもあるし・・・)) 英語がすごく素晴しい言語っていうわけじゃないですよね。 呼び方、ではないですけど、数年前、或る時、私より20近く年下と思われる相手から、”yes, my dear ”と呼ばれた時は、ちょっとむかつきました。相手は英語のネイティブではありませんけどね。 
その一方で、娘の友達や知人に、日本語で「○○ちゃんのお母さん、」って呼ばれるよりも、外国人の娘の友達に、ファーストネームで、=仮にその子が小学2年生でも、中学二年生でも= 呼ばれた方が、嬉しかったです。 私も英語を 米国で学び馴染んだきたので、ファーストネームで呼び合うことには抵抗がないですね。 ドイツで仕事をしたことはないので、どの当たりでTI さんが、”大陸仕様”になさるのか、私には見当がつきませんが、
<私は、友人とはファーストネームで du ですので・・・>雰囲気は解かります。 几帳面なところとか、時間に正確さを求める所とか、職人気質とか、だから、日本人と ドイツ人は、”合う”って言われるのかもしれませんね・・・・。 
ちょっと内容とずれてますが…
フレンドリーというか、相手に近づいたと感じるのは、
挨拶の時にキスが入るようになった時です。
もちろん、表面だけでのキスもありますが、
取引を続けていて「いい状態になってきたなぁ」っという頃にキスされると、
「お互いいい仕事、しましょうね」という気持ちになります。
自分の感情を素直に表現できるので、ある意味楽な気もしますが
真のところでは何を考えているのか、表情に出にくいのでコワイなと思うことも・・・。

やはりドイツって堅いんですね(~_~;)
最近ドイツの会社と取引を始めたのですが、まだそこまではわかりません。
ただ、仕事はきっちりするんじゃないかなぁという予感(^^)
TIさんのように語学が堪能ではないので(汗)、
そこまで感じ取れるかどうかわかりませんが、今度注意して観察してみます。
ハイ。
ドイツでは、あくまでも礼儀正しく、丁寧に・・・郷に入れば郷に従い・・・
お国柄が有りますよね。
ルーマニアでは、抱きついてブチュ!!ファーストネームのみ・・・・。
先生も生徒も無く・・・・。ラテンです。
しかし、仕事の場であまり砕けているのは・・・緊張感に欠けますよね。
ドイツ・・・・固い感じですが・・・人間はいろいろなんでしょうね?。
イタリア語は、あなたがtuですけど、目上の方などにはLeiとします。ところがこのLeiは、彼女を指すleiと同じ。とても混乱します。下手なイタリア語で話していると、呼びかけは丁寧語で、話している内容はフレンドリーな言葉・・・なんてことになっていることしばしばです。相手には名前で、呼ぶことが多いですけど、ragazzi(青年たち=guysと感覚的に近いかしら)などと呼んでいることもあります。呼ばれて気持ち悪いのは、bella(ベッラ=かわいこちゃんと訳されることあり)と呼ばれることです。もうそういう年齢ではないんですけど・・・いや~イタリア人の妙齢のご婦人もそう呼ばれていたから、年齢制限はないのでしょう。

↓異動されるのですね~お引越しなどいろいろ大変だと思いますが、お体に気をつけてくださいね。コメントへの返事は気にしないでください!好きでお邪魔していますので・・・
宇宙さん
英語というのは良くも悪くもラテン系の言葉に比べて単純になっているのでしょうね。「英語は元々ブリテン島の片田舎の言葉だから、単純なんだ。」なんてちょっと見下したように言う人もいます。ただ、その簡単さ、単純さが今英語が国際語としてひろく受け入れられている理由のひとつだとすれば、分からないものです。

私はアメリカ、イギリスのスタイルに慣れていますので、ドイツ人でもフランス人でもあまり関係なく、ファーストネームで呼んだり、メールを出したりしていしました。今後は相手の国籍や年齢を考えて呼び方を使い分けることに注意したい。ということになると思います。

ドイツ人気質と日本人気質は共通点が多いですよね。
龍崎 瞳さん、
キスですが、以前フレンチ・キスについて書いたことがあります。フランス人やイタリア人は男女がとても気軽に両ほほを合わせて挨拶するのですが、これはイギリス人やドイツ人は特別な時だけです。日本人は普通こういう挨拶をしないので、これをやるのは相手が親しみを感じている証拠でしょうね。

ドイツ人が何かにつけてかちっとしているのは本当です。融通が利かないとか、冗談が通じないとか、他のヨーロッパ人には不評なことが多いですが、日本人には理解しやすい面もありますよ。
華さん
ルーマニアは意外ときさくなんですね。
ロシアが厳格な感じなので、スラブ系の東欧にも似たようなイメージを持っていました。
国や民族によって色々ですね。

ドイツ人にも面白い人とか、ふざけた人もいますので、やはり人によるというのはそうですが、でも、全体的にお堅くて謹厳な人が多いことは確かだと思いますよ。
castagnaさん
tuとLeiですか。実は、ドイツ語もSie (あなた)はsie(彼女)と同じ発音になります。違うのはSが大文字かどうかだけです。もちろん、後ろに続く文章の語尾が変わりますが、混乱しやすいのは同じです。

bella、英語ではいわゆるベイビーbabyにあたるのでしょうか?確かに相手の年齢によっては不適切だと思えますね。

引越し前後は、かなりハードな予定になりそうです。どれぐらいブログがアップできるか、チャレンジです。
蛇足ながら、bellaは名詞で美人、美女、恋人を指します。また、belloは形容詞で美しい、すばらしいの意味があり、これに続く名詞が女性名詞だとbellaと語尾変化します。そんなわけで、褒め言葉ではあるんです~
ちなみにbabyは聞いたことがあると思いますが、bambino/a(バンビーノ・ナ)と言います。ヨーロッパはどこも暑いですね~負けずにがんばりましょう!
castagnaさん、
そうですか。Bellaというのはそういう意味でつかわれるのですね。bambinoも言われてみれば聞いたことがあります。イタリア語は響きがいいので好きです。(聞いていてにぎやか過ぎる時もありますが。)

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Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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