Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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ワールドカップ敗退が決まり、先週金曜クラクションを鳴らす車がさかんに走り回ったと言うドイツに比べるとぐっと静かなイギリス。私が話をしたイギリス人は割りとみんな冷静に受け止めており、「どちらにしても、勝ち上がるに値しない試合振りだった」という声が多い。確かにこれまでのどの試合を見てもベッカムのFKを除いては特にきらりと光るプレイもなく、退屈に勝ってきて、退屈に負けた印象があった。「残念だが、そんなによいプレイをしてこなかった」という評価は私もうなずける。

ところで、階級社会のイギリスではスポーツにも歴然とした階級があるそうだ。上から見ていくと

上流:ハンティング、ポロ、乗馬
ブルジョア:クリケット、ラグビー、テニス、ゴルフ
労働者:サッカー

となるらしい。私がちょっと意外だったのは、ラグビーの位置づけ。男くさい乱暴なスポーツと言う印象があるラグビーだが、イギリスではれっきとした中流以上の階級のスポーツなのだそうだ。言われてみればケンブリッジやオックスフォードといった名門大学はラグビーは強いが、サッカーが強いとは聞いたことが無い。

一方、サッカーは労働者のスポーツで、下層階級が楽しむものと思われており、ファンの柄も悪く、サッカー場は女子供が行く場所ではないとされる。ただ、最近はサッカー人気を受けてチケットなども高額商品化しており、労働者が買える値段ではなくなってきているのも事実。

この話をしてくれた友人によると、イギリスでは名門の子女や頭の良いエリートが行くような高校(Grammar Schoolと呼ばれる)になるとラグビー部はあってもサッカー部はないとか、そういうことがあるらしい。こうした教育現場での区別が人々の心の中に階級差を生んでいるのだろう。ただ、労働党のブレア政権になってからはこのgrammar schoolも姿を消しつつあり、サッカーの中流化と合わせてスポーツ界での平等化が進んでいるようではある。

イタリアに暮らしていた人に聞くと、イタリアのサッカー場には必ず貴族や名士が集まるサロンのようなVIP席があり、みんなが着飾って赤いじゅうたんを歩きながらスタジアム入りするという観戦スタイルもあるという。イギリスならばそうした光景が見られるのは競馬だろうか。国によってもサッカーの位置づけは異なるようだ。

アメリカにはそういう意味でのスポーツによる階級区別は今はないようだ。日本もしかり。一方、インドやパキスタンなど旧イギリスの植民地ではクリケットがさかんで、サッカーはポピュラーではない。インドの人口の多さとイギリスからの文化的影響から考えて、もっとサッカーが強くてもいいのだが、そうはなっていない。これはたぶん、インドにクリケットを持ち込んだのは外交官などイギリス上流階級の人々で、それを引き継いだのもインドの支配階級の人だったことに原因があるのかもしれないと推測したが、ちょっと短絡的過ぎるだろうか。
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コメント

この、スポーツのランク付けにイギリスの階級社会が、歴然としますよね。
ところで、私大学時代バドミントン部でしたが、その時、バドミントンの歴史を勉強しました。
そこで、インドにおいてイギリス人社会で広まった競技と覚えております。
クリケットと同じランクでしょうか?
又今イギリスではバドミントンは・・・・やってますか?(私が学生の時は、ユーバー杯、トマス杯ともイギリス人は出ていましたが)お忙しい時恐れ入りますが、よろしく
華さん、
偶然ですが、先週金曜日会社の女性とバドミントンの話になりまして、彼女は地元のクラブに入っており、毎年ダブルスでリーグ戦を戦っているそうです。ちなみに、彼女の年齢は五十代半ばです。結構裾野が広く、イギリスでは人気のあるスポーツと言えるのではないでしょうか。階級は・・・定かではありませんが中流かその上というイメージがありますね。
おはようございます^^。TI さんの 読みは、短絡的というより、かなり良い線いってるんじゃないかなあ~。  英国の植民地だった(?)はずの米国では、クリケットは、ほとんど聞きませんよね~、(野球に姿を変えたか?)。でも、コモンウエルスでは、クリケットは馴染みがあるし・・・やはり、それは、支配者が何を持ち込んだか・・・ってことなんではないでしょうか? でも、そう考えると、英国で、クリケットも、サッカーも、ラグビーも(階級があるとはいえ)盛んである、というのは、面白いですね。 最近は、英国のサッカー観戦は、気軽に出来る社交の一部という感じでさまざまな層(男女)の人に広がりつつある、と読んだことがあります。 日本では、サッカーが盛んになるまでには、かなり時間がかかりました、(相撲とか柔道とか、お家芸が多すぎるのかもしれませんが・・)ね。 娘は、海外で育ったせいか、ソフトボールや野球のルールは、いまいち理解するのが大変みたいですが、前の学校では、野球はなくても、体育で サッカーがありました。バスケットボールもあったなあ~。
ボールとコートがあればできる、っていうのが、1番手軽に楽しめる理由なんでしょうね。
サッカーが、国によっては、庶民も上流階級も関係ないのに対して、乗馬は、日本を含む多くの国で、上流階級の楽しみって感じでしょうかね・・・。 (豪州の私の友人は、ちょっと別です、金持ちでもなんでもないけれど、アウトバックみたいなところに住んでいた子供の頃、自転車・自動車代わりに、移動手段として馬に乗っていたそうです, ^o^/.)
アメリカの競馬
夏、ニューヨーク州のサラトガでは競馬が有名だが、野外芸術劇場ではニューヨークシティバレー、有名なアメリカの交響楽団の演奏会がなどが定期的に催される有名なリゾート地である。

サラトガの競馬場には、オーナー(スポンサー?)は家族そろって(子供まで)、男性はスーツ,女性は正装で来ていて、VIPの観覧エリアは完全にセキュリティーで区分されたいた。
一般席の方は短パン一つの裸の男たちや、露出狂のような日焼けした女性でいっぱいで、芝生の上でビールを飲みながら騒いでいた。こんな状況が1980年代のサラトガ競馬場でした。

この光景をアメリカ社会の縮図のように見たがどうだろうか。伝統的な階級社会ではないが、階級社会の構造は住宅地の住み分けなど、あちこちで機能している。
宇宙さん
そうですね。スポーツというのは文化の一部ですから、やはり宗主国の影響を強く受けるのでしょうし、そのときは支配階級から入っていくのでしょうね。アメリカの場合は独立してから200年以上。独自のスポーツを築き上げるのに十分な時間があったということでしょう。

日本はもともとあったスポーツに、過去100年の間にいろんなスポーツが入ってきてごちゃまぜになって今の姿になったのではと思います。でも、総じてアメリカの影響が強いですね。

場所によっては乗馬もハンティングは立派な生活手段。これらをスポーツとして楽しむというのは生活に余裕があるからこそですよね。
spaceglowさん、
おっしゃように、アメリカの場合、伝統的な階級差というより、貧富と人種による差が歴然としている面がありますね。アメリカでは一般席にいるか、VIP席にいるかはお金次第という面が強いように思います。イギリスではその違いがより氏育ちに左右されるような。

あと、一ついえるのはアメリカでは野球でもバスケットでも万人のスポーツという感じで、中産階級だからバスケはやらないとか、上流階級だからアメフトだけとか、あまり区別がないように思います。貧しいスラムの黒人少年がバスケットで身を立てるというような例は枚挙に暇がありませんが。
サッカーは
シェークスピアの時代からサッカーっていうのは庶民というか、ちょっと荒っぽい人たちのスポーツだったと聞いたことがあります。
チェルシーのフランク・ランパードはボーディングスクールの出身という変わりダネなんです。お父さんがやぱりプロのサッカー選手だったそうですが、彼の通っていた学校で、大学に進まず、サッカー選手になるっていうのは普通ありえないそうで。あまり階級というものの格差がなくなったとはいえ、まだ話し方一つで階級がばれてしまうっていいますから、実は根深いものなんですね。
chichiさん
なるほど、ランパートはいいところのおぼっちゃんなんですね。なんとなく顔やしぐさで分かるから不思議です。話し方ひとつで階級がばれるってよく分かります。ベッカムの話し方なんて、下町のあんちゃんといった感じですよね。ルーニーも。おおむねイギリスではサッカー選手はそういうイメージがありますね。
日本ではどうなのでしょうね。ガテン系のワーキングクラスはサッカーまたは何もしない。 

サラリーマンや一般公務員などのアッパーワーキングクラスの人達は、野球、ゴルフ。 

ミドルクラスになるとテニス、乗馬。 

ってことになるんですかね・・・。 でも階級とスポーツはあんまり区別がないですね。
スポーツさん
日本だと伝統や階級に根ざしたスポーツの差というのはほとんどないように思います。「私、蹴鞠やってました」なんていうと、「おお。みやびやなあ」と思うでしょうが(笑)。日本でも明治大正くらいまでであれば歴然とスポーツに階級差があったのでしょうが、もはや消えてしまったのだと思います

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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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