Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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旅行者や出張者にとってわずらわしいのは入国審査。疲れて帰ってきたのに、到着するタイミングが悪いと長蛇の列に並ぶ羽目になり、うんざりさせられる。そんな悩みを解決する新兵器がIRISという新しい入国審査システム。世界に先駆けてヒースロー空港とマンチェスター空港での実用が始まったことは少し前の私のブログで紹介したが、その後何度か実際に使ってみたので、その利用方法と使用感を報告しようと思う。まだイギリス人の間でもほとんど知られておらず、そんなに多くの日本人が利用しているとは思えないので、おそらく日本語で最初の使用レポートになるのではないだろうか。
これは空港の入国審査をパスポートではなく「目の虹彩(iris)」でやってしまおうという試みだ。人間の目の虹彩のパターンは人それぞれ固有のものであり、しかも取り替えやごまかしが効かないので、それを身元の確認に利用するというアイデアだ。

手順はこうだ。まず、出発ロビーで自分の虹彩のパターンを登録する。登録資格はイギリスに短期もしくは長期滞在をする人であれば基本的に誰でも大丈夫だと思われる。登録所はターミナル1ならばセキュリティチェックを抜けてすぐのところにある。登録時間は5分もかからない。係官がパスポートのチェックをしてコピーを取り、目のデジタル写真を撮るだけ。パンフレットと注意書きの紙をもらって登録終わり。出発時はここまで。

これが役に立つのはイギリスに入国するときだ。入国審査所の案内表示にIRISを示す目のロゴマークがあり、これがIRISのゲートのしるし。IRIS logo


ターミナル1なら右端、ターミナル2なら左端にある。ガラス張りのちょっと未来的なデザインの無人ブースがそれだ。ガラスのゲートの前に立つと自動ドアが開き、中に入る。中央には目のパターンを識別するための覗き窓とカメラが付いている機械があり、その前に立つ。するといくつかある覗き窓の一つが点滅し、そこに目を近づけろと音声指示が流れる。覗くとそこには液晶ディスプレイがあり、自分の目の部分が映るので、目の位置を画面上の赤い丸に入るように、立つ位置を調整する。ここでも音声で、もっと離れろとか右によれとか指示がでる。位置があうと目が認識され、出口のゲートが自動で開く仕組み。この間10秒たらずだろうか。

審査官はいないので滞在先を訊かれる事はないし、入国カードを書く必要も無い、いやパスポートを出す必要さえない。入国スタンプがいちいち押されないので、パスポートのページも減らない。そして何より、列に並ぶ必要がないので、他のEU国民やイギリス人よりも早く出てこれるほどだ。長蛇の列を横目にゲートを抜けていく気分は悪くない。数年後にはこのIRISがもっと普及して、入国審査の混雑は緩和されているのだろう。

関連記事とオフィシャルサイト

http://www.publictechnology.net/modules.php?op=modload&name=News&file=article&sid=4617&mode=thread&order=0&thold=0

http://www.iris.gov.uk/

今日から日本に一週間の出張。
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コメント

納得
こんにちは。

いつも興味深く読ませて頂いています。
「マイノリティ・リポート」のような世界になるのも
そう遠くないような気がしてきました。

先日の「ヨーロッパの音」の文章で何年も抱いていた
疑問がやっと解けました。「Love actually」という映画で
仕事中やロマンティックな場面なときに限って携帯が
なる女性の登場人物がいたのですが、そのけたたましい音に、
「どうしてこんな着信音にするんだろう」と思っていたのです。
NOKIAの音だったんですね。合点です。ありがとうございます!
Kellyさん、
はじめまして。コメントありがとうございます。

虹彩での認証なんて確かにマイノリティレポートの世界を一部先取りしている感じですね。ただ、何事もやりすぎることなく、プライバシーや個人の意志を尊重してもらいたいものですが。

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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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