Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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Rape Blossoms near Cawdor Castle


5月30日から三泊四日で家族でスコットランド旅行。たまっていたマイルが失効するというので、航空券4枚に換えて飛行機代を浮かした安上がり旅行である。スコットランドはこれまでエディンバラに二度、グラスゴーには5月頭に仕事で行ったのを含めて数度訪れているため、今回はまだ行ったことがないエリアにした。

まずはアバディーンに飛んで、そこでレンタカーを借りて、キャッスル街道(Castle trail)と呼ばれる古城の数々、ネス湖、スコッチウィスキーの蒸留所などを回るという計画。細かいスケジュールや行き先などは決めずに半分気まぐれに行くのは最近の我々の旅行スタイル。

ホテルも出発の二日前に予約という、半分ぶっつけ本番のような旅行だったが、結局回ったのは以下の通り。

初日 :アバディーン空港フレイザー城バルモラル城
二日目:コーダー城インヴァネスネス湖畔アーカート城
三日目:グレンフィディック蒸留所フィーヴィー城アバディーン市街
最終日:アバディーン海岸空港

スコットランド、多くの日本人にとってはイギリスの一部として認識され、特に興味やかかわりが無い人にとってはサーモンやスコッチの本場ということぐらいしかイメージが浮かばないのではないか。私も日本にいる間は、スコットランドに対してさしたる興味も知識も持ち合わせなかったのが正直なところだが、少しかじった知識でスコットランドを要約するとこんな感じだろうか。

 ケルト人を祖先に持ち、民族的にも宗教的にもイングランドとは異なる。そのため過去何度もイングランドに侵略され、弾圧された歴史を持ち(映画「ブレイブ・ハート」など)、民衆のイングランドに対する対抗意識はいまだに根強く、現在でも独立の動きがある。
 スコットランド人はけちの代名詞としてイギリスではジョークのネタとしてたびたび登場するが、これはイングランドからみた、貧しいスコットランドに対する差別意識が根底にあるのだろうと推察できる。
 ケルトの言葉ゲール語は現在はスコットランドではスカイ島等一部を除いてほとんど使われていないが、特にグラスゴー周辺のスコットランド訛りの英語は特徴のある強いアクセントがあることで知られる。
 スコットランドの各氏族はクランと呼ばれ、McDonald, Mackintosh, McDowell, MacKinnon といったMcやMacで始まる姓を持つのが特徴。ここから渡った多くの移民が現代アメリカの礎となっている。「世界一有名なスコットランド料理はマクドナルド」というジョークがあるほど。
 タータンチェックは日本で言う家紋のような意味合いがあり、各氏族はそれぞれ微妙に異なったデザインのタータンを持つ。
 暖流のおかげで、雨が多いながらも比較的おだやかな気候と自然に恵まれ、なだらかな稜線を描く山々とそこを流れる清らかな川は、上質のウィスキーやサーモンのふるさととなった。

気温は低い時で5度を下回るほど寒いので、上着は必要。ただ、三日目、四日目は良く晴れて、昼間は気温が18度まで上がるほど。初日のにわか雨を除けば、天気はずっと良好で、雨が多いことで知られるスコットランドとしてはかなり幸運だったと思う。
Scotland Map


以下、各地の写真は続きをご覧下さい。少しでもスコットランドの美しい風景が伝わればいいのですが。
フレーザー城(Castle Fraser)
アバディーン空港から車で東へ20分くらい。大規模ではないが外観が美しい。
Fraser Castle


バルモラル城(Balmoral Castle)
フレーザー城から一時間ほど東、ディー川のほとりに建つ。英国王室が夏に利用する城。
Balmoral Castle


ディー川(River Dee)
ハイランドからバルモラル城の真横を抜け、アバディーンに流れ込む清流。
River Dee


コーダー城(Cawdor Castle)
シェイクスピアの戯曲「マクベス」の舞台となったとされる伝説の城。地味な外観ではあるが、コーダー伯爵家が今でも住むというだけあって、内部はよく手入れされている。今回訪れた城の中では最も楽しめた。
Cawdor Castle


菜の花畑(Rape Blossoms)
イギリスの田舎ではどこでも見られる一面黄色の菜の花畑。イングランドはもう季節は終わったが、スコットランドでは今が盛り。
Rape Blossoms in Scotland


ハイランドの山々(Highland)
なだらかな稜線が続く。夏の終わりには薄紫のヒースが咲き乱れるはず。
Scotish Mountains

インヴァネス(Inverness)
丘の上のインヴァネス城からネス川を眺める。この上流にネス湖が。
Inverness


ネス湖湖畔のアーカート城(Urquhart Castle, Loch Ness)
普段は霧に煙って廃墟の城が似合うというネス湖。今回は晴れておりミステリアスな雰囲気は無かったが、エンパイヤステートビルがすっぽり納まるという深さと聞けば、何かいるのではと思いたくもなる。
Urquart Castle - Loch Ness


グレンフィディック蒸留所(Glenfiddich Distillerie)
世界で最も多く飲まれているスコッチ、グレンフィディックGlenfiddichの蒸留所。所内をガイドが案内してくれて試飲もさせてくれるのだが、なんとすべて無料。内部の調度などもすべて豪華で、とても快適でお金持ちの蒸留所である。

Glenfiddich Distillerie


こちらは試飲のためのバーカウンター。中にいるお姉さんがガイド役。
Glenfiddich Distillerie Bar


フィーヴィー城(Fyvie Castle)
グレンフィディックの蒸留所からアバディーンに向かう途中に立ち寄る。ピンク色の外観が印象的。この日はなぜか中は非公開だった。
Fyvie Castle


アバディーン(Aberdeen)
印象的な時計台を持つ中心街のTolbooth博物館。地元で採掘される花崗岩を利用したグレーの街並みはスコットランドの町の特徴。
Tolbooth Museum in Aberdeen


郊外の美しい砂浜。とてもよい天気で子供たちは大喜び。
Beach in Aberdeen

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コメント

Scotland 大好きです。
子どもを連れて行ったことはないので、
一度ゆっくり回りたいな~って思ってます。

一度は、列車と船で スカイ島まで行きました。
列車で、長時間荒涼とした土地を通り抜けました。
風景もあまり変わらず、ちょっと退屈だったのを
覚えています。
スカイ島のB&Bの朝食に出た
ポーリッジと、血を固めたソーセージ、
どっちもあまり食べられず
宿の人に悪いな~と
思ったことも思い出しました。
(大抵のものは食べられるので、そこの朝御飯は
印象に残っています)

インバーネスも大好きな街です。
あんな街に住みたいな、って思います。

とりとめもなくて、ごめんなさいね。
TIさんの記事を読んでいて、
いろんな記憶が蘇ってきたので・・。
スコットランドの不思議
Glenfiddiichの蒸留所の写真興味深く拝見しました。世界で一番多く飲まれているとは知りませんでした。私は1960年代末アメリカに住んでいたとき酒屋で見つけました。当時日本ではジョニ黒一辺倒で、土産に持って帰っても喜ばれませんでした。

ところで、表題の意味は、日本とトスコットランドで車交通に関するあまりにも似かよった共通点を感じたことについてです。
先ず、ヘッドライトの点灯について、昼間であればどれだけ視界条件が悪くても殆どの車が点灯していない。
道路標識では、見通しの悪い曲がり道の標識が”N”に近い図形の注意標識だけである。
道路の構造では、道路間際まで石積みの塀や、大木の並木が迫っていたりして、安全に対する合理的な施策が見当たらない。そのくせ監視ビデオカメラの標識だけは目に付く。
点灯については、スコットランド人はけちの代名詞と聞いて理解できるように思いますが、安全についての合理性が見えないのはなぜでしょうか。
TIさんのお仕事柄ですかね!ご家族でマイルを利用して旅行なんて
安くすんで、これだけの美しい景色、お城を観光出来て大満足ですね♪
スコットランドのジョークは私には難しいです(^_^;)
緑が本当に映えますね。全ての色がキレイです。

タータンチェックは以前番組で観ましたが、もし旅する事が出来たら
私も何か買いたいと思ってしまいました♪
さらみさん
スコットランド、私たちも気に入りました。とにかく広々としているのに人も車も少なくて、とてもゆったりとリラックスできました。子供づれにもやさしいところですね。

荒涼とした風景は日本はもちろん、ヨーロッパのどことも異なり、最初はとても感動しました。でもあればっかり見ているとそのうち退屈するでしょうね。スカイ島、いつか行ってみたいです。インヴァネスは割りと標準的なイギリスの中都市という感じで、大きすぎず小さすぎず、住みやすそうですね。
spaceglowさん
Glenfiddichは世界でもっとも飲まれている「シングルモルトのスコッチ」ということですので、それ以外のウィスキー、たとえばバーボンなどにはかなわないのではないでしょうか(推測ですが)。

安全性についてですが、暗くなっても点灯しないなというのは私も感じました。でも、これはイギリス全般について言えることで、スコットランドだけではないようにも思います。見通しが悪い道路が多いとのことですが、私の感覚ではロンドンや日本の都市部に比べてとにかく車の数が圧倒的に少ないです。ですから、多少道の見通しが悪くとも、確率的には安全なのではないでしょうか。でも、確かにスピードカメラの数だけは多いですね。でもこれもイギリス全体に言えます。
ステラさん
スコットランドはちょうど今が緑が映える時期ですよね。でも今回は特に天気に恵まれたので写真も色鮮やかに写ってくれました。とても美しい国でした。

マイレージ、確かに普段から移動が多いので割とあっさりたまってくれます。でも、マイレージで航空券を予約するのって意外と不便なんですよ。各社マイレージで予約できる便と席数に限りがあって、ハイシーズンとか人気のある目的地はなかなか席が取れません。今回は平日だったので取れましたが。

タータンチェック、普段は興味はないのですが、実際に行って見ているとなぜかとてもよく見えてくるから不思議です。

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TI

Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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