Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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日経の企業コラムで英語教育についてのこんなコラムが掲載された。

http://www.nikkei.co.jp/tento/trend/20060509m4959000_09.html

筆者の結論にはやや短絡的な面も感じられるが、体験談として語られるいくつかの点には共感できた。

まず、日本人学者が学会で英語でよい発表をしたが他の学者からの質問が理解できずに回答ができなかった話、また筆者本人がMITのビジネススクール留学中にクラスメートからの質問が聞き取れずに座が白けたというエピソードが取り上げられている。私自身ビジネススクール時代、仕事上でと似たような経験があり、大きくうなずいてしまった。そう、自分で一方的に発表するのは比較的簡単である。自分の知っていることを自分のペースで話せばいいのだから、英語の文と発音さえ問題なければいいたいことは相手に通じる。トリッキーなのはその後に出てくる聴衆からの質問である。ある程度予想が付く質問ならば大丈夫だが、時に自分が予想もつかないような質問が飛び出してくるので、そんな時は理解力が半減、しかも答えも用意できていない、という羽目に陥る。日本人の英語は応用がきかない、という一例。

二つ目に数学、理科、経済学は英語で学んだほうが楽という話。私もアメリカの大学院で統計学、ファイナンス、ミクロ・マクロ経済学などを学んだが、分厚い英語の教科書が意外と読みやすく、すっと頭に入ってくるのに驚きを感じた経験がある。同じ時に、副読本として日本語の教科書も持っていたのが、こちらのほうが同じことを説明するのにはるかに分かりにくく、「英語のほうがわかりやすいなんて」と皮肉に感じたものだ。そういう意味では、筆者の提案は特に高校や大学の授業においてならば一理あると思った。

筆者はこの後に韓国と中国は漢字を捨てることによって外国語への言葉の壁を低くしたと結論つけており、これには私は賛成しかねたが、全体としては私の経験に照らし合わせて納得できる点の多いコラムであったと思う。
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コメント

またしても
うなづいてしまうお話ですね。私は政治思想関連の授業が英語の方がわかりやすかったことを覚えています。結局英和辞典では意味がつかめず、英語で書かれた政治辞典で初めて「なるほど」と思った事も多かったです。また最近のコンピューター関連の本になると、結局英単語をそのままカタカナで書き換えているものも多く、結局、何の事やらさっぱり、ということもしばしば。グラフィックデザイナーなので、大勢の人前でプレゼンする事はないですし、学会なんて、考えるだけで身が縮んでしまいそうです。私は日本にいる間から、英語が不得意科目で文法も全く、ただリスニングだけは良い、という状態だったので、大抵の場合質問は聞き取れましたが、それをきっちりとした文章で伝えるということが出来なく歯がゆい思いをしたことが良くありました。まぁ、それは今でもなんですけどね。最近になって『正しい英語』『正しい日本語』を使おうと心がけていますが、なかなか難しいですね。
mikaさん、
なぜか、日本の教科書というのは平易に書くのが下手なのか、それとも日本語がそもそもそういう表現にあまり向いていないのか、こと教科書については英語のほうが分かりやすいものが多いですね。

今後の英語教育のポイントはやはりコミュニケーション力の養成だと思います。ちゃんと受け答えができること。現在ほど国際化が進む前までは、一部のエリートが読解力と論文を書く能力を磨けばよかったのかもしれませんが、今後はより一般市民レベルでのコミュニケーションが必要になりますから。私は書くのと読むのがよくてもリスニングが弱いという典型的日本人なので・・・

正しい日本語と英語を使う、確かに難しいですね。でもこれは時間の積み重ねですから、いつも心がけていれば、だんだんと身につくのではないでしょうか。
http://spaceglow.web.infoseek.co.jp/
4月28日の理系白書ブログ ”作文の技法” に数人の方が言語教育についてコメントされました、をれに私が参加したときのコメントです。

英語教育より国語教育と言う意見について。

この議論は、英語を使う環境で、その社会の人と競争的立場で職業を維持している人で、少なくとも高校までは日本で教育を受けた人たちの体験を取り入れるのでなければ、英語教育を小学校に降ろしたり、外人教師を雇って発音をネーティブらしく訓練しただけでは効果はないと思います。
英語が堪能で英語を使った職業に付いていても、日本の組織に雇用されている人は多くの場合、国際的に自立しているとは思われません。やはり、国際的な組織の中で職業的に生きていける能力を身につけた人でなければ本当のことが分からないと思います。
また、日本語教育が高等教育に無いのは事実ですが、日本の社会では、意見が情緒的で議論を避ける文化であるため、論理的な表現能力の必要が無いのが原因していると思います。そのため、たまたま議論になると、論旨ではなく「言葉尻」を捕らえて攻撃する場面をよく見ることになります。
国際的に通用するためには、議論に耐える意見の論理的構成力、相手に対する説得技術、相手の意見を分析的に把握する能力、こういった訓練は使用する言語に関わらず必要で、高等教育では、このような言語能力を養うことが必要と思います。
Spaceglowさん、
コメント拝見しました。

> 国際的に通用するためには、議論に耐える意見の論理的構成力、相手に対する説得技> 術、相手の意見を分析的に把握する能力、こういった訓練は使用する言語に関わらず> 必要で、高等教育では、このような言語能力を養うことが必要と思います。

この結論がすべてだと思います。言語はあくまで道具であり、ポイントは論理構成力だと思います。論理がしっかりしていれば、あとは文法とボキャブラリーで文章を組み立てるだけです(それも簡単ではありませんが、まず論理構成力が基礎になる)。日本語ではそのあたりの教育がしっかりとされていないように思います。
こんばんわ^^。私の配偶者も、学生時代は、ぜんぜん専門ではなかった経済を、二年前に”大学院”でやらなくてはならなくなり、しかも英語での講義だったのですが、初め、日本語の”参考書”を調達したものの、結局、授業で聞いていたら、その参考書に誤りがあることに気づき、英語でそのまま聞いている方が解かる、(&、解からない所は経済のできる学友に聞く)という結論を出したことがありました。不思議ですけど、英語の方が解かりやすいってもの、ありますよね。 たまたま 昨日、NHK「クローズアップ現代」で、小学校の英語教育について、すでに英語を試みとして教えている金沢&沖縄の例を出して、報道していました、(沖縄の取り組みは、将来を期待できそうでしたけど、) 日本の文部科学省・政府が何を目的として、小学校からの英語教育がそれほどまでに必要だとしているのか、私には未だに理由が解かりませんが、単に英語教育を前倒しにするような教え方(低学年もしくは、初めの1,2年はゲーム中心で聞く・話すを重点とするとは言っていましたが、それでも時間が少なすぎだと思いました。)、単に会話を教えるという程度の改革では、結局、TI さんが今回書いておられるような、自体は、日本人の将来、ずっと付きまとうのではないかと思います。これは、英語ができる・できないというより、その英語をどう使うか、というスキル、コミュニケーション力の問題も大きいと思うのです。単に、低年齢化すれは、英語が身につくとか、早く教えれば中学になってから"苦手"にならない、とか、将来"使える英語"が身につくというものではないと、思うんです。 他国が、どのようにして、"使える"外国語教育をしているのか、もしくは、英語国が、どうやって外国人に”ESL”を教えているか、そういうものをもっと研究したりしなくは、ならないだろうに・・・と思いました。  
宇宙さん、
アメリカの幼稚園や小学校では"Show & Tell"をやりますよね。トピックを自分で選んでクラスメートに内容を説明をするというものです。いわゆる「プレゼン」を幼稚園児から繰り返しやらせるわけです。ですから、アメリカ人は人に自分の好みや考え方を伝えるのがうまい。これって重要なコミュニケーション能力で、この素地があるからこそ、教科書も分かりやすくなるのではないかと思います。日本人はこの点見習う点が多いと思います。

英語を週一時間、遊びで取り入れてどの程度の効果があるのか、私も疑問に思います。ただ、これは結局どのレベルを目指すかの問題ではないでしょうか。もしバイリンガルをたくさん養成するんだということであればその程度ではとても間に合いませんし、いや全体の底上げをするだけだから、外国語に親しむ人口を増やす(そしてその中から将来有望な人を育てる)というのが目的であれば、小学校の英語教育もひとつかもしれません。国として現状をどう認識し、そしてどのレベルの英語力を国民に期待するのか、それに応じた教育システムを構築すべきでしょう。これは国の戦略としてとても重要ではないでしょうか。


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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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