Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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スコットランドでは地形を表すのに独特の単語を使う。例えば loch は湖、firthは河口だ。スコットランドの海岸を飛行機から眺めながらあれはfirthだなあとなどと思っていたら、ある大好きな曲が思い出されて頭から抜けなくなった。それはジェネシス の"Firth of Fifth"という曲である。

私の世代でジェネシスといえばフィル・コリンズを中心とした80年代のポップなロックグループというイメージが強いが、それ以前70年代にはピーター・ガブリエルという強烈な個性をリーダーに据えたプログレッシブ・ロックの雄だった(当時フィル・コリンズはドラマー)。

プログレッシブ・ロックという呼び方は進歩的ロックということで前衛的な響きがあるが、当時最新の電子楽器などを駆使してクラシックとロックの融合を試みた音楽であり、様式美やロマンシチズムを追求したクラシカルな側面が強い。ジェネシス以外ではピンク・フロイド、イエス、キング・クリムゾン、エマーソン・レイク&パーマー(EL&P)などが代表的で、どれもイギリスのバンドである。

70年代の、ピーター・ガブリエル(貴族階級の出身という)が率いたジェネシスは、音作り、ジャケットデザイン、ライブ衣装などに中世イギリスの雰囲気を強く意識しながら、歌詞は中世の寓話を下敷きに現代社会を痛烈に批判するという独特のアプローチを取っていた。そんな中生まれた傑作が「月影の騎士」"Selling England By The Pound"である(1974年)。


SellingEngland


いかにも英国情緒あふれるジャケットデザイン、ロマンチシズムあふれるメロディーと、どこをとってもとても美しいアルバムだが、その中でも最も壮大で叙情的な曲が"Firth of Fifth"。実はスコットランドはエジンバラの近くに Firth of Forth(フォース河口湾)という地名があり、この曲のタイトルはForthをFifthとしゃれてみたと思われる(私の知る限り地名としては存在しない)。

昨今の音楽も嫌いではないが、こうしたヨーロッパの郷愁あふれる温かい音楽もいいものだ。

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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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