Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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 三連休が終わり、火曜日から出勤。水曜は朝からスコットランドということで、昨夜は泊まり。木曜、金曜はデュッセルドルフで来週またドイツ、その翌週はバルセロナ、その次の週がオスロということで、4月後半と5月はずっと出ずっぱりである。

 今日はロンドンの北東にあるロンドン・スタンステッド空港からグラスゴー近郊のプレストウィックに飛んだ。実はスタンステッド空港を利用するのは今回が初めて。ロンドンには合計五つの国際空港があるが、これですべての空港を使ったことになるので、それぞれを簡単に紹介すると・・・
 一番大きなのが言うまでもなくヒースロー(Heathrow)空港。これはロンドンの真西に位置し、ターミナルが4つある、世界でももっとも忙しい空港のひとつ。現在第5ターミナルを建設中。 
 ロンドンから真南に一時間下るとガトウィック(Gatwick)空港がある。ここはターミナルが二つあり、大陸間を飛ぶジャンボも発着する。格安航空会社Easy Jetなどのハブ空港としても使われ、リゾート線も多く就航する。
 ロンドン中心部に一番近いのがロンドン・シティ空港。これはロンドンの金融街シティから車で20分ほどのところ、テムズ川の上に作られた小さい空港で、国内を含むヨーロッパ域内線が就航している。金融街に近いせいか、金融立国ルクセンブルグへのシャトル便が運行しているので時々利用する。
 ルートン(Luton)空港はロンドンから一時間ほど北にあり、ここもヨーロッパ域内を中心に、最近はEasy Jetなど格安航空会社が多く就航している。私は以前ここからグラスゴーやニースに飛んだ。
  スタンステッド(Stansted)空港はロンドンから北東に約一時間、ケンブリッジに近い。国内線を含むヨーロッパ域内のフライト、特に飛ぶ鳥を落とす勢いの格安航空会社Ryan Airのハブ空港として知られる。
 
 といった具合に、ロンドンには5つも空港があるのにどこも盛況であり、ヒースローだけでなく、スタンステッドなどでもさらに拡張計画がある。これはやはりRyan Air, Easy Jet, German Wingといった格安航空会社の存在が大きい。ヨーロッパにおける格安航空会社は驚くほどの低価格で価格革命を起こし、眠っていたリゾート需要を掘り起こした。この市場の成長は著しく、新興航空会社が雨後のたけのこのように誕生している。そうした格安航空会社はヒースローなど着陸料が高い巨大空港はあえて避け、ルートンやスタンステッドといった安価な空港をハブとして利用するのである。

 日本では神戸空港の存在意義が問われており、私も現在の日本の旧態依然たる航空事情のままでは先行きは不透明だと言わざるを得ないが、こうしたヨーロッパ(とアメリカ)の状況に神戸空港の有効利用のヒントが隠れているのではないかと思う。着陸料を安くし、格安航空会社を誘致し、JALやANAが飛んでいないようなアジアの隠れたリゾートや都市に直行便を安価でたくさん飛ばせば、日本の膨大な潜在航空需要を掘り起こせるのではないかと思っている。そのためには航空行政における自由化も必要だろうし、周囲と競合する空港としてのビジネス的な視点からの改革も必要だろう。わが関西もロンドンモデルを参考に発展してもらいたいものである。
 
 なお、スコットランド第二の都市グラスゴー周辺にはグラスゴー空港とプレストウィック(Prestwick)空港の二つの国際空港がある。プレストウィックはRyan Airが就航しており、私が見たところ、発着便の8割以上はRyan Airで占められているほどだ。ちなみに、ロンドン・スタンステッドからプレストウィックまでのRyan Airの航空運賃はなんとわずか1ペニー。空港税を取られるので、実際の支払いは30ポンド近くになるが、それでも異常な安さである。

 グラスゴーのような小さな都市でも2つの国際空港があって、それぞれフル稼働しているのだから、以前の記事の繰り返しになるが、関西が多すぎるというより、関東の空港の数が国際的に見て少なすぎないだろうかと思ってしまうのである。
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コメント

バージンアトランティックができたころ、乗ってみたところ、ガトウィック空港へ着き、ちょっと驚いたことを思い出しました。
それにしてもライアンエアーなども驚くべき価格です。こちらでもメインのフィウミチーノ空港でなく少し離れたチャンピ空港で利用できるようです。日本も頭を柔軟にして前向きに考えるべきかもしれません。イギリスの場合、騒音問題などはどうなっているのでしょうか?
35年前は、北回り、日航パリ行きは、アラスカーイギリス経由でしたが、多分アンカレッジ、ガトウィックだったように思います。
これから、世界中を駆け回るTIさんのような方が、増えてくるのでしょうね・・・日本も航空機が、もっと便利に使えないと東京以外は、全て置いて行かれそうですね。関西よ、頑張ってくれ!!!
castagnaさん、

イギリスも騒音問題は当然あるようです。 ヒースロー空港は現在第5ターミナルを建設中ですが、なんとさらに第6ターミナルと第3滑走路の建設計画があります。これに対し、騒音や環境破壊の問題から非難の声があがっています。

これは国益にかかわる問題なので、スキポールやシャルル・ドゴールに欧州ナンバー1空港の座を脅かされるのがプレッシャーになっているようです。
華さん、

インターネットと航空革命により、世界の距離は劇的に縮み、国境の概念が変わりつつあります。変化の激しい世の中、日本がアジアナンバー1の経済国の立場を維持するためには、航空インフラの整備は欠かせない問題ですね。政府には長期的視野にたった国民の利益を考えていただきたいものです。

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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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