Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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今週は車でイタリアまで行ってきました。デュッセルドルフからミラノまでまっすぐ行けば860km。これを途中スイスのルツェルンLuzernという街に立ち寄り、そこからアルプス山脈を越えて(というよりトンネルを抜けて)スイス南部に出るともうそこはイタリア語圏になります。結局イタリアとスイスの国境に近い保養地コモ湖の湖畔に宿を取り、そこからミラノまでは車で一時間半足らず。帰りはチューリヒに寄り道して、ドイツに帰国という旅程でした。

Map from Dusseldorf to Milan

スイスを車で移動するのは二度目ですが、今回は初めてアルプス山脈を越えてイタリア側に出ました。アルプス越えといっても、高速道路のトンネルがそのままアルプスの山腹を貫通しており、多少上り下りはあるものの、ほとんどストレスは感じずに走り抜けることができてしまいます。トンネルはゴッタード・トンネルGotthard Tunnelといって、全長は30km程度にもなる長さです。高速道路から眺めるアルプスはこんな感じです。

高速道路から見えるアルプスの風景 Gotthard Tunnel手前からアルプスを望む


興味深かったのは、トンネルの向こうとこちらとのコントラストでした。
私が通った日はアルプス北側では曇りで気温も10度にもならず肌寒い天気でしたが、トンネルを抜けた南側は快晴で気温は20度近くもありました。天候のみならず、文化的にもアルプスの南側は完全にイタリアの勢力圏となります。話される言語はアルプス北側がドイツ語とフランス語なのに対し、南側はイタリア語になり、地名もそれにあわせて、南側はルガーノLugano,ロカルノLocarnoといったイタリア風の地名になります。見かける建物の建築様式も南側はイタリア地中海風にがらっと切り替わりますし、走っている車も小型のイタリア車が圧倒的になってきます。ランチアなんて、イタリア以外では普通見かけることがないような車もここには走っています。どこから見てもイタリアの街そのものに見えるルガーノがなぜスイスであってイタリアではないのか、国境というものの不思議さについて考えされました。

スイスの中のイタリア、ルガーノ湖 イタリア北部コモ湖畔から対岸のベラッジオを望む


普通、国境線をまたげば民族や文化、言語が切り替わります。イギリス、スペイン、フランス、オランダみんなそうです。ところがスイスは違います。ここでは一つの国の中にフランス、ドイツ、イタリアが同居していますが、文化や言語の境界線はアルプス山脈や湖が作り出しており、国境そのものはあくまで政治と経済の境界線にしかすぎません。ビジネスを行う場合も、この国はドイツ語圏、フランス語圏、イタリア語圏それぞれ異なる商圏となります。この多様さを頭に入れておかないと、ドイツ語圏では商売がうまくいくが、フランス語圏はからっきしだめといったことが起こるわけです。

多様な文化、言語、民族を内包するスイス。飛行機で点と点とで移動していると気付かない、国の中での文化の境界線のコントラストを今回は車で旅することで強く感じることができました
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コメント

TI さん
コモ湖の名前を見て2003年の私たち夫婦の旅行が蘇りました。8月、よく晴れた日にミラノのホテルから日帰りでコモ湖に出かけました。コモの海岸のレストランで昼食を取って東海岸をBellagloまで上がり、フェリーで西海岸に渡り西へLuganoでE35に乗ってミラノに帰りました。ここからはTIさんと同じコースかとも思います。良く晴れ湖はきれいでしたが空気の透明度が悪くスイスアルプスの山は見えませんでした。美味しいレストラン、車一台がやっとの東側湖岸道路、田舎の風景、良い思い出です。スイスはまだ行ったことがありません。ゆっくりドライブで回りたい候補地の一つです。
では
spaceglowさん、

ラスベガスで最も有名なホテルの名前がBellagioですが、コモ湖の地名から取ったのだと最近知りました。とにかく風光明媚で、ヨーロッパの豊かな保養地の典型のようなところでした。食事のうまさはイタリアならではなですね。ルガーノはスイス領ですが、文化的には完全にイタリアですね。ルガーノのほうが良いというイタリア人もいます。

ドイツ側のスイスも、アルプスがよく見える日はとにかく絶景に次ぐ絶景で、本当にすばらしいです。車の運転もイタリアよりもはるかに楽で安全ですから、ドライブ旅行をお奨めします。(氷河特急もすばらしいと思いますが。)
いですねー!車で旅行!!すごいですねー860km!! TIさんのブログを読んでいるとそっちに住んでいる気分になりますね!  前にもオランダなどを通って引越しか何か車でなさってましたよね??因みにTIさんのはなんて言う車にのってらっしゃるんですか?運転がお好きそうで!
またこの景色がすばらしい!!写真なんかより生で見たらもっときれいなんだろうなー!いい写真ありがとうございました!!

savaさん
savaさん、

確かに運転は嫌いではありませんね。特にドイツでの運転は快適なので、多少長距離でもあまり苦になりません。かつては引越しでイギリスとドイツを往復したこともありますし、オーストリア、ハンガリーやチェコなどもドライブしました。仕事ではオランダとドイツはよく往復します。ちなみに愛車はBMWの3シリーズです。

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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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