Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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Good Fridayに始まってEaster Mondayに終わる4日間のイースター休暇を利用して、デヴォンとコーンウォールに出かけた。昨日帰ってきたと思ったら今日からまた出張でフランクフルトに出かけるので、今のうちに今回のドライブ旅行について書いておく。 コーンウォールはイングランドの南西の端で半島になっている。その手前がデヴォンだ。海に囲まれ、年中強いゲール(gale)が吹きすさび、手付かずの自然とアーサー王の古い伝説や遺跡が点在する。イギリスではスコットランドと並んで英語の訛りが強い地域としても知られる。


今回の訪問地


 Devon-Cornwall Routes


幼い子供を二人連れての旅なので、一日の移動距離はあまり無理をせず、宿はすべてファミリールームを予約した。大手チェーン系のホテルはほとんど進出しておらず、Expedia.co.uk, Hotel.comなどのメジャーホテル予約サイトもこのエリアはカバーしていないので、よりローカルなホテル予約サイトを利用。


初日(4月14日) London - Torquay
ロンドンを出発し、環状線M25からM3に入り西へ。A30でソールズベリー(Salisbury)、エクセター(Exeter)を抜けて初日はコーンウォール手前のデヴォン州(Devonshire)の海沿いのリゾート、トーキー(Torquay)に滞在。 アガサ・クリスティが若い頃を過ごしたことで知られるこの町、マリーナがあってショッピング街もあり、こぎれいなお金持ちの別荘地といった風情。


Torquayの夕景
Torquay


二日目(4月15日) Torquay - Penzance - Minack Theatre - St.Ives
翌日トーキーからA38を西に走ってプリマス(Plymouth)に。河口にかかるTamar Bridgeを渡るとそこから先がコーンウォール。さらにA30を西に進んで半島の西端に近づき、A39を南下するとペンザンス(Penzance)の町。ここでの最大の見ものはセント・マイケルズ・マウント(St. Michael’s Mount)。干潮時には陸から歩いていける小島の上に城砦が建てられている様はまるでフランス北部のモン・サン・ミシェルの英国版。規模も建物の壮麗さもフランスのモン・サン・ミシェル修道院の方が数枚上だが、見た目は似ている(比較写真が下に)。名前もよく似ているが、同じ人物にちなんでいるのだろうか。そのあたり知っている方がいれば教えてもらいたい。モン・サン・ミシェルに行った時は修道院の中まで見学したが、今回は島に渡るのにボートが必要ということで、そこまで。


 英 St. Michael's Mount(上) & 仏 Mont Saint-Michel(下)
Stmichaels
Mont Saint Michel


そこから西にさらに30分ほど進むと、英国本島最西端として知られるランズ・エンド(Land’s End)にぶつかるが、そのほんの少し手前、半島南岸にミナック・シアター(Minack Theatre)がある。 これは演劇を愛した女優Rowena Cadeが50年以上かけて作った石造りの野外劇場で、なんと断崖絶壁の上に作られている。この舞台ではシェークスピアなどが夏に演じられる。背景の海の景色はすばらしいが怖いほどの斜面。どうしてこんな辺鄙な場所の、よりにもよって断崖絶壁の上に劇場なのか。その発想がすごい。演劇の国、イギリスの懐の深さを感じさせる。


Minak




MinakTheatre



夕刻、Land's Endは前を通っただけで中には入らず、そこから30分ほど北東に戻ってコーンウォール北岸に位置するセント・アイヴスSt. Ivesにて宿泊。三日目と最終日に続く。

三日目(4月16日) St.Ives - Tintagel - Dartmoor
コーンウォール半島の北岸に面するSt.Ivesは芸術家の多く住む町として知られ、テート美術館などギャラリーが点在。四つの砂浜に囲まれており、風が強いため、サーフィンのメッカとしても人気がある、小さいが「雰囲気のある」町。


Saint Ives




St. Ivesから一時間半ほど、ティンタジェル(Tintagel)はコーンウォール北岸に位置する小さな町。ここには海にせり出した断崖の上に二千年ほど前に建てられたという古城の廃墟があり、伝説のアーサー王がここに一時期住んでいたという説もある。写真は断崖の上に残る廃墟跡。ガイドブックにもあまり登場しないマイナーな場所だが、かなりの絶景で一見の価値あり。


Tintagelcastle





最終日(4月17日)Dartmoor National Park - London
Tingelから一時間ほど南東に下るとダートムーアDartmoor国立公園にさしかかる。Moorとは「荒野」という意味で、名前の通り、木も生えない、岩と潅木、草だけの光景が見渡す限り広がる。夏はヒースの紫の花で覆われるそうだが、この時期は本当に荒野。何の人工物や遮蔽物もなく一面に岩山と荒野が広がるパノラマ風景はちょっと写真では再現できない。日本だと火山の近くにこれに似た光景はあるかもしれない。いたるところ羊やヤギ、馬、牛などが放牧されており、時折車道にはみ出してくる。少しだけ荒野を散策したが、冷たい風が吹きすさび、防寒対策をしておかないと長時間の散策はつらい。


Dartmoor1




Dartmoor2



ダートムーアのふもとの町からロンドンまではエクセターを抜けて、ストーンヘンジを横目に眺めながら、ところどころ渋滞や昼食も計算に入れて約5時間のドライブ。 ウェールズやスコットランドの荒涼とした風景を見慣れている人にはコーンウォールの風景はさほど衝撃はないかもしれないが、それでもMinack ThreatreとTintagelの城砦跡は他では見ることができない。ガイドブックなどでの扱いはマイナーだが、十分お勧めできる観光ポイントだと思う。

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コメント

有名なテートギャラリーは、この辺なんですか・・・・。とても不便そうですが、行って見たい場所ですね。小説に出てくるコーンウオールを具体的に見れて良かったです。又イギリス国内旅行記お願いしますね。有難う。
イギリスのこのあたりは、かなり自然環境がきびしいところなのですね。以前スコットランドのグレンコーへ行ったときのことを思い出しました。伝説も生まれそうな環境です。風、強そうですね・・・

↓イタリア人はかなり日本のアニメ通が多いのですが、この方はご存じなかったんですね。「壱千と千尋~」のことはわかりませんが、昨年は「ハウルの~」は劇場公開されていましたよ。昨日、娘と「ナルニア」のDVDを観ましたが、きちんとしたストーリーのものは映画も面白くできるのだな~と感心しました。
華さん、

まったくお礼には及びませんが、日本のガイドブックでは扱いが小さいので、こうした情報が少しでも役立てばうれしいです。

テートギャラリーは、テート・モダンとテート・ブリテンという二つがロンドンにもありますよ。一般的にテートといえばロンドンのものを意味します。セント・アイヴスにあるのは規模の小さい姉妹館のようなものですね。 以前、テート。モダンのなかの様子を書いた記事があるので、こちらも参考にしてください。

http://spaces.msn.com/europewatch/blog/cns!4F4B7637951F5BAE!261.entry
castagnaさん、

ダートムーアの自然環境は確かに厳しそうで、スコットランドやウェールズ北部に似ていると思います。

ただ、一般的にデヴォンやコーンウォールは海が近くて、海沿いのトーキーなどはイギリスのリヴィエラという名前で売っているくらいで、リゾート地、別荘地として人気があります。

"Spirted Away"ですが、ひょっとしたらイタリア人の彼は映画のことは知っていたかもしれませんが、イタリア語のタイトルはまた違うのではないでしょうか。ドイツでは"Chihiro"でしたから、英語タイトルを言っても英語圏以外の人はどの映画だか分からないのではないでしょうか。

私の場合も、イギリス人やアメリカ人が映画の話をしていると、日本語のタイトルしか知らないことがよくあり、知っている映画なのに、何の映画の話をしているのか分からなかったりします。
小さな宿
今日は朝からデヴォンについてひたすら調べつづけ、こちらにたどりつきました。 ぶらり旅行の虫が騒ぎ出し、頭に浮かんだのがデヴォン。。 TIさんの文章と素敵な写真に心が踊っています。 今回の旅の目的はロンドンのメアリー王女ミニチュア博物館。そのあと、レンタカーでデヴォンに行ってみたい。。。 その日その日で宿を決めるのが好みの旅スタイルなのですが、デヴォンやその周辺の町に小さな宿をお見かけになりましたか?  イギリスは初めて、そのうえ英語もほとんど分からないので お出かけになったことのある方のお話を伺えるのはとっても嬉しいです。  
ラビットさん、
初めまして。コメントありがとうございます。デヴォンは英国でも有数の観光地ですから、海沿いの町であればB&Bなど小さな宿はたくさんあるはずです。ただ、これからの季節込み合う時期ですから、連休や学校の休みにかぶる場合は空き室状況が少し心配かもしれません。

もしどこにどんなホテルがあるのか事前にチェックされるのであれば、このサイトなど参考になるかもしれません。
http://www.picturesofengland.com/England/Devon/hotels

その日その日で宿を決められるのだったら関係ないかもしれませんが。
TIさん ありがとうございます。 ホテルのサイト、参考にさせていただきます。 DEVON、一体どんなところでしょう。。。9月を予定していますが、もうワクワクしています。ドライブを楽しんで(運転初心者ですが、、東京よりはシンプルでは?と思うのですけど。。どうなるやら??)そしてクロテッドクリームたっぷりのスコーンを頬張ります♪ 
ラビットさん
9月であれば宿は問題ないと思います。いわゆるオフシーズンに入りますので。楽しんでください。

なお、UKでの車の運転について、以前ブログで取り上げたことがあります。
こちら、ご参考まで。

http://europewatch.spaces.msn.com/blog/cns!4F4B7637951F5BAE!140.entry
以前のブログ、拝見させていただきました。ラウンドアバウト、そう言えばオーストラリアに行ったときにもあったことを思い出しました。 どちらかと言うと『どうぞお先に』と譲りがちでなかなか思い切れない運転の私には向いているようないないような。。 今日またイギリス旅行のことを考えていました。ウィンザーにある博物館を見学したあとは都会を離れて田舎をゆっくりとまわりたいな、B&Bなどに泊りながら。。そんなことをめぐらしていていて、ふと、、『イギリスの料理は美味しくない』と誰かが言っていたけれど、本当にそうなのかしら?と思ったのです。以前、イギリス人の老夫婦のお宅に滞在させて頂いたことがあったのですが、4ヶ月の間とても美味しい食事をご馳走になったのです。『私はお料理上手です。』とご本人も仰っていたけれど、ただ茹でたり、焼いたりしただけで味付けは塩がメインのわりとシンプルなメニューでしたけど(ご本人曰く、『一度も同じメニューは出さなかったわ。』)素材の味が生かされた素敵な家庭料理でした。デザートまでも最高!あ、先ほどイギリス人と言いましたが、その時に住んでいらしたのはニュージーランドで、お若い時に移住された方たちです。実際はNZ人ということになるのでしょうか? でもやはりわたしにはイギリスの料理は美味しいという印象がその時のまま残っています。(滞在中にみるみる胃袋が大きくなり、しまいには大皿で盛ってもらうようになっていました。太らない体質なので良かったのですが、あまりに食べるので心配された。。)TIさんはいかがですか?お友達の作られるお料理やレストランなどどんな感想をお持ちでしょうか。   PS. ブログを訪ねるということがあまりないのですが、こんな風に何度もコメントをお送りすることはマナー違反ではありませんでしょうか。。。 もしご迷惑になっていましたら消してくださいネ。 よろしくおねがいします。
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
ラビットさん
コメントはいつでも大歓迎ですのでご心配なく。
ただ、私が普段出張や旅行、仕事などでパソコンにアクセスする時間が間遠になってしまい、お返事が遅れることがあるので、それだけお許しください。

ラウンドアバウト、日本にはあまりないけれどもイギリスにはありとあらゆるところにあるので気をつけてください。でも、すぐになれると思います。とにかく右から来る車が優先です。

イギリスの料理ですが、一般的にはやはりおいしいとは思いません。ロンドンの中心部で高い料金を払えば別ですが。また一般家庭でも手の込んだ料理も作る習慣があまりないように思います。ただ、シンプルでもおいしいものはおいしいですし、家庭料理は家庭それぞれだと思いますよ。ラビットさんが滞在されたご家庭は料理がお好きな家庭だったようでよかったですね。イギリスではたぶん少数派だと思います。一般的に量は多いので、いつも満腹するまで食べていると太ってしまいますが。

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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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