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国名をそのままバンド名にしてしまうことがたまにあります。デビッド・シルヴィアン率いるイギリスのバンドJAPANは日本でも有名ですし、AMERICAというバンドもありました。EUROPEという北欧のバンドも一世を風靡しました。そしてあまり知られていませんが、かつてU.K.というバンドがありました。
後期キング・クリムゾンの主要メンバーだったジョン・ウェットン(vo., b.) とビル・ブラッドフォード (dr.) の二人に、ロキシー・ミュージックにいたエディ・ジョブソン (key., violin) とソフト・マシーンに在籍したアラン・ホールズワース (g.)が加わった4人が1978年に結成したバンドで全員がイギリス人です。メンバーの来歴からプログレッシブ・ロックとして分類されますが、音楽的にはクロスオーバーとでもいうべきもので、ビルの変拍子を多用した複雑なリズムに、アランの流麗なギターとエディのムーグ・シンセサイザーとエレクトリック・バイオリンが絡む様は、ジャズ・フュージョン的な色合いが強く(一枚目)、メンバー各自の卓越した演奏技術も印象に残ります。
個性の強いメンバーが集まったせいもあってか、最初のアルバム”U.K.”(邦題「憂国の四士」)を出しただけでビルとアランが脱退(これでジャズ・フュージョン色が後退)。フランク・ザッパ・バンドにいたドラマー、テリー・ボジオを引っ張ってきて、セカンド・アルバム”Danger Money”を発表しましたが、その後はライブ盤を一枚出しただけで解散してしまいました。
一枚目のアルバムのB面に収録されていた”Nevermore”では、ロンドンの歓楽街ソーホーの煌きが歌われます。アランの美しくも超絶技巧のアコースティックギターのソロに始まり、浮遊感漂うキーボードをバックに独特の深みと哀愁を帯びたジョンのボーカルが歌う様は、夏の夜のにぎわいを終えて夜明けを前に静まり返るソーホーを美しく表現しています。中間部でのアランのギターソロとエディのキーボードソロの応酬は見事なもので、今聴いても鳥肌が立つほどの感動を覚えます。バックのドラムスとベースのタイム感もすばらしい。
二枚目のアルバムの”Rendezvous 6:02"は、しのつく雨の降るロンドンが舞台。季節はおそらく晩秋。金曜の夕刻、パークレーンをドライブしてテムズ川を越えてウォータールー駅に向かった彼はそこでかつて見知った顔を見かけたような気がします。濡れるような美しさのエレピのサウンドが印象的な、哀感漂うナンバーとなっています。
このバンドの評価は賛否が分かれるようですが、こうしたいくつかの曲が放つ輝きと美しさは、私をティーンエイジャーのころから惹きつけてやみません。邦題では”U.K.”=「憂国」とすこししゃれて訳されていますが、マーガレット・サッチャーが政権につく直前、経済がどん底にあえいで社会への不満が充満していた当時のイギリスの空気と、彼らの放つ憂いを帯びたサウンドをあわせて表現したのではと思われます。
1979年、U.K.を解散したジョン・ウェットンは元イエスとEL&Pのメンバーとともに"ASIA"を結成し、今度は全米でヒットを連発することになります。U.K.はそんなロックの歴史の過渡期の一瞬のきらめきだったのかも知れません。
後期キング・クリムゾンの主要メンバーだったジョン・ウェットン(vo., b.) とビル・ブラッドフォード (dr.) の二人に、ロキシー・ミュージックにいたエディ・ジョブソン (key., violin) とソフト・マシーンに在籍したアラン・ホールズワース (g.)が加わった4人が1978年に結成したバンドで全員がイギリス人です。メンバーの来歴からプログレッシブ・ロックとして分類されますが、音楽的にはクロスオーバーとでもいうべきもので、ビルの変拍子を多用した複雑なリズムに、アランの流麗なギターとエディのムーグ・シンセサイザーとエレクトリック・バイオリンが絡む様は、ジャズ・フュージョン的な色合いが強く(一枚目)、メンバー各自の卓越した演奏技術も印象に残ります。
個性の強いメンバーが集まったせいもあってか、最初のアルバム”U.K.”(邦題「憂国の四士」)を出しただけでビルとアランが脱退(これでジャズ・フュージョン色が後退)。フランク・ザッパ・バンドにいたドラマー、テリー・ボジオを引っ張ってきて、セカンド・アルバム”Danger Money”を発表しましたが、その後はライブ盤を一枚出しただけで解散してしまいました。
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一枚目のアルバムのB面に収録されていた”Nevermore”では、ロンドンの歓楽街ソーホーの煌きが歌われます。アランの美しくも超絶技巧のアコースティックギターのソロに始まり、浮遊感漂うキーボードをバックに独特の深みと哀愁を帯びたジョンのボーカルが歌う様は、夏の夜のにぎわいを終えて夜明けを前に静まり返るソーホーを美しく表現しています。中間部でのアランのギターソロとエディのキーボードソロの応酬は見事なもので、今聴いても鳥肌が立つほどの感動を覚えます。バックのドラムスとベースのタイム感もすばらしい。
二枚目のアルバムの”Rendezvous 6:02"は、しのつく雨の降るロンドンが舞台。季節はおそらく晩秋。金曜の夕刻、パークレーンをドライブしてテムズ川を越えてウォータールー駅に向かった彼はそこでかつて見知った顔を見かけたような気がします。濡れるような美しさのエレピのサウンドが印象的な、哀感漂うナンバーとなっています。
このバンドの評価は賛否が分かれるようですが、こうしたいくつかの曲が放つ輝きと美しさは、私をティーンエイジャーのころから惹きつけてやみません。邦題では”U.K.”=「憂国」とすこししゃれて訳されていますが、マーガレット・サッチャーが政権につく直前、経済がどん底にあえいで社会への不満が充満していた当時のイギリスの空気と、彼らの放つ憂いを帯びたサウンドをあわせて表現したのではと思われます。
1979年、U.K.を解散したジョン・ウェットンは元イエスとEL&Pのメンバーとともに"ASIA"を結成し、今度は全米でヒットを連発することになります。U.K.はそんなロックの歴史の過渡期の一瞬のきらめきだったのかも知れません。
コメント
すごい詳しいですね〜〜
そこらへんの音楽がすぽっと抜けている・・
というか・・全然聴いたことないんです。
ASIAは来年、来日公演があるみたいです。
U.K.=憂国 は、名訳ですね!
そこらへんの音楽がすぽっと抜けている・・
というか・・全然聴いたことないんです。
ASIAは来年、来日公演があるみたいです。
U.K.=憂国 は、名訳ですね!
さらみさん、
さらみさん、詳しいというか、われながらちょっとオタク入っています。ASIAってまだ活動してたんですね。うかつながら知りませんでした。まあ、おじさんの再結成ブームですからね。イギリス人としては、UK = 優国であってほしかったところでしょう。
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