Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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EU Citizen (EU市民)という言葉がある。ヨーロッパ人が自分たちのことを時々誇らしげにそう呼ぶのだが、これにはすなわちEU加盟国の国民として権利が保証されているという意味がある。EUが保証する代表的な権利として、EU国間での移動、就労の自由がある。EU内であればどこに住んでも、どこで働いてもよいわけだが、現実はそう簡単にはいかない。国によって言葉も違えば文化、習慣も違う、教育システムも異なれば、税制や社会保障も異なるということで、ハードルはいろんな意味で高い。

特に税金が高く社会保障が手厚いヨーロッパではその違いはインパクトが大きいので問題だ。他国で働いて将来自国で年金を受け取る場合など、複雑な手続きが必要だし、最悪損をする場合もあるようだ。同僚のポルトガル人は現在オランダに住んでいて、ドイツで就労しているが、この場合所得税をどの国に支払って、どの国で住民税を払い、将来どこで年金を受け取るのか、手続きが複雑であることは容易に予想がつく。しかも申請書類はそれぞれ違う言語で書かれているので、書かれている内容を理解するのも簡単ではない。EUはこの問題には当然気づいており、改善の動きもあるようだが、各国の税制や政治的思惑が絡んでなかなか進まないのが現状だ。

私の会社でも現地社員の欧州間の転勤というのは結構あるのだが、多くの人は転勤を嫌がる。奥さんが働いていて学齢期の子供がいるから他国への転勤は困るというのは分かるが、独身であっても他国への転勤を嫌がる人も結構いる。特にドイツはイメージがあまりよくないようで、たとえばフランス人にドイツへの転勤を納得させるのは大変だ。西側先進諸国では各国民が自国にこだわる例がよく見られ、みんな意外と保守的なんだなとよく感じる。EUはEU市民の労働人材流動を奨励するが、他国で働いているEU市民は5%にしか過ぎないのだとか。一方で、EUは生活レベルが異なる東欧から西欧への労働力流入は規制しており、たとえば最近加盟したルーマニアの人は五年間は他国での就労は制限されているのが現実だ。このあたり、自由の理念と現実の多国間の利害の対立との間で微妙なさじ加減を要求されるEU運営の難しさが現われている。
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コメント

ドイツのイメージが悪いのはやはりナチスの影響でしょうか?日本の場合は戦争の影響で中国・韓国に嫌われており事あるごとに彼らは反日活動を行っています。しかし、彼らの反日とは裏腹に日本車などの日本製品は富裕層のステイタスとして見られているらしく、アジア圏に旅行に行った際に彼らがレクサスなどの高級車を乗り回している姿を見て何とも言えぬ感覚に襲われたのを思い出しました。
悲しいかな同じEU内でも国力の差が大きい場合、生活が苦しくなっているようです。EUに加盟できると即座に豊かになったように勘違いしますが・・・実際はインフレ、デノミのような現象で・・何が望みだったのか・・・今のルーマニアの一般人の生活は悲惨なようです。加盟しなくても、フランス、イタリア、スペインと出稼ぎには出て行っていたようですが・・・。
新しい自動車は増えましたが、生活の苦しさは・・増しているようです。
ところで、韓国には日本車は有りませんでした。
私が旅行に行ったのは中国で韓国に行った事は無いんですが車の輸入数がかなり制限されていて他国に比べて国産車が多いという話を韓国に留学している友人から聞いた事がありすね。
ポテトさん、
ポテトさん、
そもそもドイツ人は謹厳実直で堅物というイメージがあり、周辺の国からはとっつきにくい国と思われているようです。フランスやイタリア人とはそりが合わない感じです。それに加えてナチスの影響は大きいでしょうね。オランダやポーランド、そしてフランスは今でも侵略されたことを忘れていませんし。でも、ドイツの車や機械は信頼性が高く、高級さのシンボルであることには変わりないようです。そこは割り切っているように見えますね。
華さん、ドイツにいるとルーマニア人の生活というのはなかなか計り知れませんが、経済的には急成長しているイメージがあります。東欧でもひときわ大きな国なので、出稼ぎ労働者の流出が西欧諸国の警戒心を呼んでいるようです。イギリスではポーランド人がEU加盟時に数十万人規模で大量流入して話題になりました。
こんにちはTIさん、皆さん。
そうです、イギリスはその大量移民で相当な影響なもんですよ。
消費が高まり、いい面と悪い面両面があると思いますが。
ここまでなればコミニュティの力も強くなりますし、コントロールが難しいだろうなと感じています。
納税や規則を守らずして労働入国している人の数がとてつもないのでしょう、税金がジリジリと上がる上に今日のニュースの米国金融の騒動ときましたからね。厳しい現状だと思います。

車の免許もEUルールではスルーパスなので、運転マナーを学んでいない為、事故も増える上に無保険者がとても多いので保険料も上がってしまいます。
アジア諸国の発展に伴い物価も上がる上にあらゆる面でお金を回収しようとする動きが見えて来ます。
先日はセントラルロンドンのコンジェクションチャージが自動二輪車にも適用される事になってバイク利用者によるデモがありましたし。
最近では1つのフラットに住むロンドンの平均が10人など言われており、水道費が一律な事と、ゴミの収集、医療が税金でまかなっているイギリスにとっては影響が大きいようです。
要するに真面目に生活しているイギリスの人達の首が益々絞まっているのでそう言った方は不服を抱いているようです。
日本とのビザも急変していますよ。例えて言うと、イギリス人との婚姻をする際はビザが今年の春から6万円ほどだったのが12万に大幅値上げとなっています。また、以前できた東京英国大使館での郵送での申請受付が無くなり、東京、大阪の新設されたセンターへ本人の出頭申請が義務づけされています。
また、指紋採取とデジタル写真撮影が必須となりました。

話しは変わりますが、基本的に欧州の人々はそもそも転勤自体が少ないですよね。ドイツは経済が安定している理由に国民性は大きいと思いますが、欧州の方は自らの理由がない限りは自国を出たいと思わない人も多いでしょうからTIさんのご苦労も一入でしょう。
特にフランスはストも多いですし、何しろアンチ派の風潮が強いですよね。
強行なストライキの姿勢を見ると、カスタマー重視の日本と意識の違いを感じます。

日本人の様には愛社精神、責任感を仕事に持たない人が多いのだと、住んでいて感じますよね。

ナチスの影響は国によってまちまちだとは思いますが、歴史上に過去は戦敵だったと言う認識は強いですよね。
ある意味、アジアにおける日本と共通する部分をドイツとイギリスには感じますよね。
ユダヤ人虐殺に関しては忌々しい過去ですが、それを封じる事なく、施設も事実も残してるは大したものだと思いますし、当事国の憎しみが軽減されている理由でもあるかと思います。

一方で、ドイツ製品はクオリティが高いと言う感覚は共通している様ですし、経済的にも安定している国なので一目置かれている&嫉妬されているかの様にも多少思えます。
国籍や国旗がある以上はナショナリズムはついつい存在してしまいますしね。

長くなりますが、韓国の自動車メーカーHは日本のトップ2,3企業よりも売り上げてます。競合が少ないせいもあると思いますが侮れません。電機メーカーSの売上は既に日本の大手7社足しても追いつかないのですから。。。頑張りましょう!
anarchyさん
anarchyさん、イギリス在住者ならではの詳しい情報をありがとうございます。ロンドンは物価さえまともならとても住みよい街なのにと思うことしばしばです。不法移民対策もアメリカ並に強化されつつあるようですね。転勤については、外国に住むことに抵抗のない人もたくさんいますが、おおむねみんな愛国心が強く、自国こそが最高だと思っているように感じます。日本人のほうが自国への評価は厳しいかもしれません。ドイツが嫌われながらも一目置かれているというのは、その通りだと思います。やはりドイツは人口、経済力含めて欧州最大の国ですから、無視できませんね。
ドイツの物価はどうですか?Lのガソリンやビール大国の酒税など。EUの中でもその辺の開きはどの程度のものでしょうかね。ロンドンは本当に高くてレギュラーがL240円ほどです。日本も随分高くなりましたがそのレベルじゃないですね。
ところで、ドイツは高速道路でのスピードのリミットが無いと聞いたんですが、それは事実ですか?以前にカテゴリーで出て来てたらすいません。
anarchyさん、
anarchyさん、

ドイツは最近では1.3-1.4 euro/lくらいでしょうか。日本円で216円くらいですね。イギリスやノルウェーよりは安いです。

ドイツの高速道路はアウトバーンと呼ばれ、速度無制限のエリアとそうでないエリアがあります。標準的には130kmのリミットがありますが、無制限エリアでは140kmくらいだと走行車線レベルで、追越車線では200km超も珍しくありません。かくいう私も260kmまで体験したことがあります(助手席で)。世界各国の車メーカーがドイツの高速にテストカーを持ち込んでテストするのが分かりますね。

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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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