Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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欧米はボランティアやチャリティがさかんだと言われる。欧米人がチャリティ好きということもあるのだろうが、日本よりも金集めのための仕組みがしっかりできあがっているようだ。そんな例をいくつか。

よくあるのがReadathonと呼ばれるもの。Read「読む」とMarathon「マラソン」を組み合わせた造語。子供が一定期間内に本を読むことを宣言し、そのページ数に対して、大人がお金を払う。集まったお金は慈善団体に支払われる。スポンサーの大人を集めるために、親が周囲の大人に声をかけることになる。イギリスでは、オフィスでも子供を持つ同僚からちょくちょくスポンサー募集用紙が回ってくる。私もオフィスで協力を求めたことも。Readathonの変形として、読書ではなく、スポーツの課題(例:縄跳びの回数など)に応じてお金を集めさせる場合もある。いずれにしても、子供に課題を与え、その達成度に対して大人がお金を払うことが共通している。ドイツでは見かけないので、これはひょっとしてイギリスの習慣かも。

大人の場合、こんな仕組みがある。
よくあるのがチャリティマラソンへの参加だ。たとえば、身内や友人をガンなどの病気でなくした人が、マラソンに参加し、それを応援する人が走者にお金を出す。そのお金はすべてガン予防団体や研究機関などへ寄付されるという仕組み。しかも、集金がウェブで簡単にできるようになっている。代表的なのがhttp://www.justgiving.com/。走者はこのサイト上に寄付金を集めるためのウェブページを開設して、知りあいにメールを出す。寄付したい人はサイトにアクセスして、メッセージを入れてクレジットカード番号を入力するだけで、いつでもどこでも簡単に募金できる仕組みだ。人気のあるロンドン・マラソンなどでは、出場資格を得るために寄付金を集めなければならいが、参加者はこうした仕組みを利用して資金を集めている。

私も今月だけで、北部ロンドンで行われた白血病支援ハーフマラソンに参加したイギリス人友人夫婦に50ポンド、貧しい国の子供たちの支援のために娘が飛んだ縄跳びの回数にあわせて50ポンドと、立て続けに出費している。合わせて100ポンド(23800円)である。日本にいたら、何か災害でも起こらない限り、こんな金額を寄付することはまれではないだろうか。欧米ではこうしたfundraise(資金集め)の仕組みができあがっているのである。
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コメント

何かあったときに集める寄付にも、勿論、意義があると思いますが、ボランティアって継続することも大事だと思います。
身近なことで出来れば、なお良いですね。
欧米でこういうことが盛んなのは宗教と関係があるのでしょうか。
「好き」ではここまで出来ない気がします。
初めまして。
時々Blogを拝見させて頂いています。
私も、アメリカでチャリティーウォークに参加するために寄付金を集めていましたが、初めはどういうシステムなのかというのを理解するのに時間がかかりました。
今ではそのシステムに慣れましたけれども、数ヶ月前に日本でチャリティーウォークに参加した時に、寄付金をくれたのは圧倒的に日本よりも海外からの友人が多かったです。
いかに、まだ日本では寄付ということについて認識がされてないなぁというのを感じました。やはり、何の為なのかという目的を明確にしなくては何でもいけませんですけれどね。
piaopeng さん
どうでしょうか。キリスト教の教えが根底にあるようにも思いますが、やはり、欧米は歴史的に日本よりも国民に経済的に余裕があったから、寄付が習慣づいたのではないでしょうか。「好き」なのではなく、社会的要請として、経済的に恵まれた人は慈善活動をしなければならないという無言の圧力があるように思います。アメリカの大学院の入学願書の一項目には、必ず「過去に従事したボランティア活動」を書かせる項目があります。これがないとマイナス評価になるわけです。ボランティアをしていないと一人前の人間として認められない、そんな風潮さえ感じます。

日本企業の駐在員として暮らす私の周囲の欧米人には経済的に中流から上の人が多いですから、そうした行為は当たり前のこととされます。これが貧困層の人たちを見ればまた違った欧米社会の姿が見えるのかもしれません。
Mijoさん
初めまして。コメントありがとうございます。

「自分はxxで困っている人を助けたいという動機でマラソンに参加するから、その努力への代償としてお金を出してほしい。集めたお金は寄付します。」という考え方は、欧米では一般的ですが、日本人ではそういう習慣はまだ根付いているとはいえませんね。認知度が低いので、お金を出す必要性がぴんとこないのでしょう。日本人が特別けちだということはないと思うのですが、欧米ではこうした場合払うことが当然という空気もありますので、話が早いし、快く払ってくれるのではないでしょうか。

欧米の仕組みがすぐに日本にも当てはまるかどうかは分かりませんが、学校の子供を使ったり、マラソンなどのイベントを使ったり、ネットを利用してみたり、集金の仕組みがよくできているのは確かです。街頭募金よりも効率がよいですよね。
初めてサイトを拝見させてもらいました。
内容が豊富で面白いですね、また時々投稿させていただきたいと思います。
最新の話題がチャリティとの事ですのでチャリティーについて私の意見を投稿させていただきます。
確かに日本でチャリティーと言えば、災害が起きた時やイベント事として定期的に催される事が多い気がしますが、紙幣価値も高く、人口も多いのでやれば一人当たり100円でも多額のお金が集まるので影響力はありますよね。
世界的機関ユネスコやユニセフ基金にも日本は積極的に協力している国だと思うので、日本が決してケチだとは思いませんが、人々の良心を利用して悪徳な募金をする心乏しい人がいるのも現実なので、街頭募金などの日常の募金に対しては慎重で多少神経質だとは思います。
また、戦後に発展し定着した日本人気質は物乞いは恥ずべき行為、と根付いている傾向があり、多くの国のホームレスは物乞いをしますが、日本におけるホームレスが街頭で物乞いをしている姿を殆ど見かけないと思います。
お金を人から集める感覚にも多少疑問を持ちやすいと思うので、チャリティー内容の信頼性など、理解に対する説明は必要ですよね。
イギリスにはチャリティーショップが至る所にあるのは、やはり宗教上の絡みで慈悲心を重んじる方が多いと思います。

何はともあれ、みんなで協力して何かを達成しようとする仕組みは子供達にとっても大切な気がしますね。
チャリティーへの寄付システムから
TI さんの今回のテーマは私のまったく知らないことでした。現地の社会の一員として生活しないと分からないことと思います。これらの行事は、コミュニティーの連帯感を生む効果もあるように感じました。

色々文化的な背景があると思いますが、現在の日本で溢れているニュースには金集めにまつわる詐欺まがいの事件が多すぎます。この点、ヨーロッパでは信用に関しどのような感じでしょうか。
anarchyさん
はじめまして。興味を持っていただき、うれしく思います。日本人がけちということはないと思いますが、ただ、民間でのチャリティというのはあまり根付いていないように思います。これは文化的、歴史的な背景があるのでしょう。形はどうあれ、日本国民としては、国庫を通して多額のお金を寄付したり、国際貢献のために払っているわけです。民間が自主的に寄付するのではなく、国がまとめて払うあたりが日本的に思えますが。欧米の、半ば強制的に寄付を募るやり方もちょっとどうかと思いますが、自主性を重んじるという意味では、選択肢が自分にあるので、欧米人には受け入れられやすいのかも知れません。あと、素性の分からない団体や人に寄付するわけではなく、身近な人を通じて寄付するというのがいいですよね。
Spaceglowさん
コミュニティの連帯感が強くなる、というのはあると思います。地域のマラソンなどのイベントに参加し、その友人や家族が寄付をすることで、友人関係も固くなりますし、地域社会とのつながり、そしてボランティア同士のつながりもできます。

詐欺というのはどこの国にでもあるものですが、昨今の日本の拝金主義はやや極端で、資本主義社会が成熟せずに、病んでいるように見えます。

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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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