Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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今日は午前中、息子の通う日本人幼稚園の運動会。地元の体育館を借り切ってのイベントだが、その人数の多さに驚く。もちろん、ほとんどすべて日本人。一部国際結婚組の夫婦が混じるのみ。我が家の場合、小学生の娘は英国系のインターナショナルスクールに通っているので、普段妻は、娘の学校では欧米系のママさんたちとつきあい、息子の幼稚園では日本人ママさんたちとつきあいがある。その妻によれば、日本人ママと知り合うとたいてい年齢を聞かれるのだと言う。みんながみんな誰が何歳かということを直接や人づてに聞いて知っているのだそうだ。一方、インターナショナルスクールの欧米系の母親にはことさらに年齢を聞かれることはないそうだ。そういわれて見れば、今日知り合った日本人お父さんにも、最初に年齢を聞かれた。日本人は年齢によって人間関係の距離感や上下感覚をつかんでいるのだと思われる。

インターナショナルスクールの親たちは、いちいち年齢など聞かない。思うに、それ以前に彼らにはとても大きな違いがあるからだろう。それは国籍と人種の違いだ。なんといっても、出身国がばらばらなので、知り合うとまず、「あなたどこの国の人?」という質問から始まる。年齢の違いなど国や文化の違いに比べれば些細なもの。相手の年齢を聞く以前に聞くべきことはたくさんあるわけだから、年齢が話題にならないのは当然ともいえる。

では、同じ出身国の人同士であれば欧米系の人でも年齢を聞いて距離感を測っているのだろうか。
儒教的年功序列の考え方が薄い欧米人には、おそらく年齢はさほど重要ではないのだろうと思われる。推測するに、ヨーロッパで同じ国の人同士であれば「階級」、言い換えれば「豊かさ」や「教養」が一つの判断材料になるのではないだろうか。それらは身なりや雰囲気、話す内容によって相手に伝わるだろう。

また、同じ国の出身者同士であれば、「出身地」によって様々な確執があるから、これも重要かもしれない。ドイツであればミュンヘンを中心としたバイエルン地方(バーバリア)出身者は格別保守的とされているし、オランダであれば、独自の言語習慣を持つ北部のフリースラント人は特殊視されている。ベルギーならフラマン語圏のフランドル人、イングランドであればアイルランド人やスコットランド人との確執は根強く残っている。出身地は同国人であれば訛りで区別が付く。日本で言えば東京対大阪の構図に似ているが、上に挙げたような例ではその対立や違いはより鮮明で極端だ。人種や言語が共通で、一億総中流の日本人の場合、それらの違いはないものとしてすっ飛ばして考えることができるから、いきなり年齢の違いの話に到達できるのかもしれない。

以前、欧州暮らしが長い先輩日本人が言っていたのは「身なり」の大切さだ。つまり、初対面のヨーロッパ人はまず私たちを東洋人だと判断し、それから身なりなどの印象で豊かさのレベル、出身国などを見極め、微妙に対応を変えてくるのだという。ヨーロッパでは東洋人というだけで見下されることが多いが、身なりをしっかりしていればその度合いは軽減されるというのだ。欧州では外見がことのほか重要だという一例である。先輩の長いヨーロッパ暮らしの経験からの一言だったが、私もその重要さを普段から実感している。
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コメント

「出身国などを見極め」とありますが日本・中国・韓国・その他の国々はどんな見方をされてるんでしょうか?
はじめまして。時々お邪魔させていただいてます。
今回のエントリー興味深く読ませていただきました。
私はフランス在住ですが服装などの身なりで相手を見る、というのものすごく分かる!と頷いてしまいました。
きちんとした対応をしてもらいたいお役所や銀行に行く時や大事な約束、初めて会う人がいるときは私も「それなりにきちんと見える」服装を心がけてます。
こういう外見で判断されることに反発を覚えていた時期もありましたが、みんながみんなきれいめなきちんとした格好をして多少の差はあれど大よそ同じ生活レベルの日本と階級によって生活や着るものだけでなく、考え方なども異なっているこちらとでは事情が違うし、と今は思うようになりました。
社会階級、宗教、思想・・・とてもデリケートで難しいですけどね。
トマトケチャップさん
鋭いところをついてきますね。何人かのヨーロッパの知り合いにこれまで聞いた話を総合すれば、ヨーロッパの普通の人には東洋人というのは身近な存在ではないですから、まずは何を考えているのかよく分からないという軽い警戒心があり、その後にニュースなどで見聞きした情報が先入観としてあると思います。

日本はその経済や独特の文化が広く知られていますから、イメージはおおむねいいように思います。観光客ランキングにもあるように、品行方正でお金持ちというのもプラスでしょう。その点、中国は海賊版や偽ブランドの問題に象徴されるように、西洋風の価値観がまったく通用しない国というイメージがあるように思います。韓国は、サムソンブランドのおかげで、ハイテク日本に近いイメージでしょうが、日本や中国ほど印象が強くない分、よりニュートラルなのではないのでしょうか。
ぷーさん
初めまして。ご来訪ありがとうございます。フランスご在住とのこと、うらやましく思います。服装で判断されるというのは、やはりフランスでも同様なのですね。こうした人間の判断基準というのは、突き詰めると、ヨーロッパ的階級社会、キリスト教的価値観にかかわってくるのでしょうね。浅学な私はそこまでの教養を持ち合わせませんが、いずれ考えてみたい興味深いテーマだと思います。
なるほど、幾ら身なりをしっかりしていても国籍が分かってしまえば出身国相応の態度をされ意味が無いって事ですね。サムソン確かに大きな企業ですが「韓国企業」として宣伝したがらず逆にサムソンは「日本企業」としてのイメージを欧米に浸透させたいらしく日本企業を連想させる宣伝などを行っていますから欧米の人々でサムソンを日本企業だと思い込んでいる人も居ると思いますよ、韓国企業の存在感が薄いのもこの為だと思いますね。
トマトケチャップさん
国籍がわかっても、身なりがしっかりしてれば、対応がよくなることはあると思いますよ。人によりけりでしょうが、身なりなどでよい印象を与えるかどうかが大事なのだと思います。

私はサムソンに何人か知り合いがいますが、ソニーを追いかけているという面があるというのは認めていました。一方、ソニーをアメリカ企業だと思い込んでいる人もアメリカ人を含めてたくさんいると聞いたことがあります。企業イメージというのは難しいものですね。
子供連れでドイツにいた時、ドイツ人との接点はほとんど、子どもを連れて行く公園でのみでした。私は、普段からジーンズなどラフな格好が好きだったし、お金もなかったので、今思えば質素な身なりだったと思います。でも、それで逆にその場に溶け込めたのかもしれません。普通の中流家庭が住むエリアだったし。でも、たとえ、質素でも、ドイツ人はとても清潔感溢れる身なりをしていました。服装には、そんなにお金持ちではない人でも、気を使って自分の出来る範囲で、自分にも周りにも気持ちのいい服装を心がけているように感じました。

日本では、やたら派手に服装にお金を掛けて、それで自己表現しているような人をたくさん見かけます。
(特に、PTAなどで・・)
似合っていようがいまいが、お金を掛けた、ということだけは明らかなような服装です。
そんなのは、見ていて気持ちよくないし、そんな人と付き合う気もしないです。

やっぱり、私は、人がどうこう、というより自分の好きな服装をしたいな~・・もちろんTPOはあるけど。

実は、ここずっと好きなのは、ちょっとヒッピーっぽい格好です(笑)
PTAには、着てかないけどね!
TIさんの書いたトピックとちょっとずれちゃったかな。
ごめんなさい。
日本の儒教的上下関係の考え方は時には友情と呼べるまでが遠いと感じたことはありませんか?もちろん年上を敬うなど良点もありますが、年齢を聞くことで無意識に表面的な経験値を図っているような気がしてならないのです。
互いに良く知り合ってしまえば年齢も関係なくなりはしますが、ただ単に個や、何をしている人かが重要視される欧米より、日本人同士のほうが異世代と友情に行き着くまでの距離を感じます。
もちろん何を、知り合い、同僚、友情と捉えるか人によって価値観も異なるので、一概には言えないとも思うのですが・・・。これはドイツにて個人的に感じたことですがいかがでしょう?
さらみさん
ドイツ人はヨーロッパの中でも身だしなみがしっかりしていると思います。おしゃれさではフランスやイタリアにはかなわないけれど、みんなきちんとしていますよね。その点、イギリスとは大違いです。あと全般的に、ヨーロッパは年配の人にとてもおしゃれな人が多いです。

虚栄心や見栄を強調してしまうような服装は、見苦しいですよね。自己主張と分相応、そして人への印象付け、これらのバランスをうまく取れた恰好こそが「おしゃれ」なんでしょうね。簡単ではありません。
makreleさん
日本の文化では年齢差だけで上下関係が成立してしまうところがあって、これでは確かに対等な友情は成立しませんね。この点、アメリカやイギリスはファーストネームで呼び捨てが当たり前ですから、よそよそしさや年上を必要以上に意識することがなくなると思います。その分垣根が低くなり、比較的簡単に率直に話ができて友情が成立しやすくなります。

ただその点、ドイツは目上の人や親しくない人にはラストネームと敬称をつける文化ですから、ややハードルが高く、欧米の中でも比較的日本に近いように思っています。
欧米のフランクな文化では年齢はただの数字である事が多いからでしょう。それよりも、何が出来るか、どんな事や情報をShare出来るかを重きに起きます。また、敬語もありませんしオープンな関係になるまでのプロセスが速いですね。ただ、日本のように仲良くなると何でもざっくばらんというよりは、プライベートな領域にはあまり触れない、という事もあるような気がします。これは個人差があるところですが。あと身だしなみとありますが、金銭的に高価な華美な服装とかではなく、清潔感やマナーや雰囲気だと思います。イギリスは階級制度が廃止されたとはいえ、なごりがあるので、上流階級(ごく一部)やuppermiddleの人は服装で判断する人もいるでしょう。これは北米ではあまりなくて、普段はカジュアルな服装で、パーティーなどの時は着飾るといったようにTPOをわきまえた人が多かったように思います。

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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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