Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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今日日曜日は朝9時から息子の幼稚園のイベントがあり、家族で参加。午後は娘の学校のサマー・フェストということで、これまた家族で参加。朝は日本人ばかりで、午後はインターナショナルという対照的な一日。

息子は最近日本人幼稚園に入園したばかり。入園に際して、色々と準備するよう頼まれたのだが、これが大変細かいので驚いた。カバンに始まり、スモッグとエプロンとタオルと上履き(ドイツには売ってない)を用意するとか、極めつけはクレヨンで、これは一本一本名前を書かねばならない。どれも我々にははじめてのこと。

かつて娘が通ったアメリカやイギリスの幼稚園、小学校ではそのような細かい指示などはなく、またクレヨンやスモッグなど使うものもすべて共有だったため、親が持ち物を買って名前を書かせて持ち込ませるなどということもなかった。日本の幼稚園や学校は何かにつけて指示が細かく、丁寧。そして、それをきちんと守れないと肩身が狭い。アメリカやイギリスでもし日本のような細かい指示をすると、おそらくきちんと守る人、守れる人はわずかで、みんな適当に用意して終わりだろう。何から何まで言われたとおりに従う人は少ない。何が本当に必要で、なぜそれが重要なのかをきちんと説明しないと、彼らは従ってくれないのだ。

子供の立場からはどうだろう。私も記憶があるが、親が何かを持たせるのを忘れると自分だけ持っていないものだから、とても不安になる。実際にはたいしたことないのに、子供心には恐怖である。また、持っているものも子供によって差が出てくる。いいクレヨンを持っている子、少ない色しか持っていない子。子供心に肩身の狭さを感じる。幼稚園が予算からまとめて購入して共有させるほうが親も子も楽だろうと思う。園費は英米の方が総じて高いが、そうした費用を負担しているからかもしれない。一方で、親がそういった共有物を寄付するという習慣も特にアメリカは整っている。

あと、大きな違いはクラス当たりの子供の人数。息子のクラスには先生一人に対して子供が15人いるが、アメリカでは先生一人当たり子供は7人以下と決まっていたし、イギリスも小学校でさえ10人以下の人数だ。日本の先生はあんなにたくさん面倒をよく見れるなと思ったのだが、気がついたのは、日本の幼稚園は子供たちをそろって同じことをさせようとする傾向が強いこと。欧米の幼稚園が子供にめいめい好きなことを自由にやらせることが多いのと対照的だ。管理から言えば日本の方式のほうが楽だし、効率もよい。総じて子供の聞き分けもいいからなんとか少ない先生で回るのではないだろうか(大変だろうが)。

ドイツには日本のような上履きは売ってないので、うちの息子は普通のスニーカーを買って上履き代わりにしている。今のところ本人は新しい靴を気に入っているようだが、いずれ友達と自分の上履きが違うことに気付き、恥ずかしく感じるときがくるのだろうか。そう感じたときが、彼が日本人らしくなるときなのだ。
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コメント

今日本の私立幼稚園の1クラスの定員は教師1人で、35人定員ですが・・・そうですね、良いとか悪いとかではなく、夫々の状況で、柔軟性を持ちながら逞しく対応出来る・・・って言うのが便利でしょうか~~。
幼児教育って、不思議なものですね、何処と無く影響を残しているような気が致します。
一番必要なのは、親の気持ちでしょうけれど~~~。
これから長い人生~~いろいろ有りますよね。いろんな文化とか生活に触れるのは心の豊かさの源となる事でしょうね~~。
若さがいいな~~と羨ましいです。
華さん、
昨今の日本は教育改革が盛んに叫ばれていますが、幼児教育はどうなのか、それが後に与えている影響は予想のほか大きいのではないか。欧米先進国を参考にするのであれば、幼児教育からみなおして見るのも一つではないかと思っています。どちらかがよいとか悪いといった単純な議論ではなく、日本という国がどうあるべきで、そのためには幼児教育はこうあるべきという首尾一貫したビジョンある教育政策に期待したいですね。
こんにちは。
いつも興味深く読ませていただいてます。
日本に売ってない上履き、、、
日本にいる身内や知り合いに手配してもらうって
ことでしょうか?
当たり前のように日本の教育で育ってきましたが
他の国の様子を知るにつれて、いいとか悪いとか
いうこととは別にして、疑問符がいっぱい
わいてくるようになりました。
うわ~
なんか今まで当たり前として
やってきたことが、
実は、すご~く面倒なことだったんだ・・
ってことを発見してしまいました(笑)
小学校入学の時の、名前付け、
ほんと、冗談みたいに細かかったですよ。
計算セット、っていうもの、覚えてますか?
数を数えるおはじきだとか、針の動かせるおもちゃの時計とか入ってて・・ロクに使いもしないのに
全員揃えます。その、おはじきにも、竹串みたいな棒にも、名前書かなきゃいけないんですよ~~。

あと、学校で修学旅行のような旅行に行くと、
もちもの全部に、学校名、クラス名、名前を書け、といわれます。中学生のパンツに、学校名!!
やってられないですよ(笑)

考えてみると、日本のお母さんたちって
ほんと、几帳面で細かくて、手間隙かかることを
やってるんですね~
本当に必要か、どうか、ってのは別として。
Kellyさん
どうもごぶさたしております。上履き、みなさんどこで手に入れられるのか、日本の上履きを用意されている人が大多数のようです。

おっしゃるように、日本のあり方にどっぷりつかってしまうと日本のよい部分も悪い部分も見えにくくなってしまうのではないでしょうか。異なる価値観、教育、文化に触れて日本を外から見ることは、とても興味深いですし、考えさせられます。
さらみさん
オーバースペックという和製英語があります。便利さや品質に不必要なまでにこだわってエネルギーとコストをかけ、結果的に高価になりすぎて海外では受けない。日本企業によく見られる風潮なのですが、日本の学校のそういったこだわりもオーバースペックになっているところがあるような気がします。

完璧だけれども親や子供に必要以上の無理を強いる、その一方で本質的なところで抜けているところもあったりするわけです。子供がもっとのびのびできる環境や雰囲気を作ってあげることも重要だと思うのですが。「授業時間を減らす」というのは問題の表面的な部分でしかないように思います。

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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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