Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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すっかり更新が滞ってしまったが、これにはいくつか理由があり、その一つがネットの接続である。最近、子供たちの生活環境を考えて家を引っ越したのだが、数百メートル離れただけの場所なので、電話とDSLはそのまま簡単な移転手続きだけで済んですぐに使えるようになると思っていたのが甘かった。結局、引越しの申し込みから開通まで結局丸一週間以上かかってしまい、その間電話もネットも使えない状態が今日まで続いた。一方で、仕事のほうでは最近仕事量と責任範囲が増えて、忙しさもピークに達していたため、とてもブログを更新している余裕などなかった次第。

そんな中、昨日と今日はハノーバーに出張。先週から今週にかけてのドイツは異常なまでの好天気で、雲もない青空が広がって気温15度という日が5~6日も続いた。去年のこの時期もやはりハノーバーに来たのだが、とても寒くて、雪が降って車の運転に神経を使ったことを覚えているから、氷点下前後の気温だったはずである。今年は街でなんとほぼ満開の桜の木を見かけた。このまま夏に突入しかねない勢いだ。

昨日今日といくつかミーティングをこなしたのだが、その中でとあるアメリカ人がこんなことをもらした。
「日本企業は意思決定に時間がかかる。」

コンセンサスと稟議を重んじる日本企業は、トップダウンですばやく物事を決める欧米スタイルと異なり、意思決定に時間がかかると一般的によく言われている。どちらが良いかは別にして、確かにそういう傾向があることは否定しない。

ところが一方で、欧米ではサービスに時間がかかることが多い。上の電話の移転の例などかわいいほうで、つい先日までオランダに住んでいた日本人の話では、役所での外国人登録が完了するまで半年もかかったそうだ。そのほかにも、日本ならば、一瞬一日で終わるようなことが欧米では何日も待たされるなどということは日常茶飯事で、それにいちいちいらいらしていると精神的にもたないのである。だから欧米に住んでいるとたいていの日本人は我慢強くなる。このようなことを考えると、一般的に日本は窓口サービスなどの定型化されたオペレーションは処理が早く、一方で重要な意思決定といった非定型業務ではみんなに聞いて回るため時間がかかるという傾向があるように思えるのだが、どうだろうか。
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コメント

はじめまして。ロンドンに住んでいるのですが、確かに時間のかかるエリアが違いますね。ずばり的確に言われててついコメント投稿してしまいました。でも、非定型業務に時間がかかるほうが論理的な気がしますけれどね。
パンダさん
こちらこそはじめまして。非定型業務に時間をかける日本のあり方のほうが論理的、そうかもしれません。ただ、一方でいえるのは、日本の場合単純なルーチンワークに人手をかけすぎです。人の使い方にとても無駄が多い。特にそれを感じるのが成田空港ですね。何をしているのだろうという従業員や地上勤務員が多いです。海外から帰ってくると日本のサービスは馬鹿丁寧に思えます。こうした無駄がなければもっと日本のサービスはもっと安価になるのにと思います。
狩猟民族と農耕民族の比較の例は、短絡的かもしれませんが、これを使って考えてみました。

何事もお天気次第の農耕民族は、作業を早くこなすことに力点がいき、意思決定は人任せ、できるだけ時間をかけて紛争は極力さける。

一方、狩猟民族は、プランを立てて実行しないと獲物がにげてしまうので、常に迅速な方針決定に力点がいき、それ以外の事は後回し。
aoさん
なるほど、そういう見方もありますね。狩猟民族と農耕民族の違いというのはしばしば登場します。こんな文章も見つけました。

http://www.hbsegg.com/file/noukouvsshuryou.pdf

ただ、日本人も大昔は狩猟民族だったはずですし、フランスは今では立派な農耕国家です。そう考えると、狩猟と農耕という分け方がどういう根拠に基づいているのか、もう一つ基準が不明確だなという根本的な疑問を私は持っています。
お久しぶりです~欧州で一番時間のかかる国の者でございます。住民登録は申請後、半年以上かかりましたし、登録証が発行されたときにはもう期限間近という具合でした・・・万事こんな感じです。登録などは、やはりコネがあると時間のかかり方がまたく違いますね。
事務処理やレジの効率の悪さといったらありません。また修理人などは、現場にきてから部品を買いにいくという始末。(その間にカッフェを飲んでくるのもまた常)働く時間より喋る時間の方が長いような気もします。これでよく国が成り立っているものだと感心します。列も作れないし。
その点日本は、よく訓練されているものの、やはり無駄も多いように感じますが・・・
すっかり慣れました。たまに時間を気にしすぎることの方が悪いことのようにすら感じます(笑)
castagnaさん
なるほど、イタリアは大変そうですね。せっかちな日本人が住むにはつらいかもしれません。でも、一度それに慣れてしまうと心地よいのかもしれませんが。逆に日本人の暮らしが窮屈に思えるのではないでしょうか。
そうですね、同感です。一概には言えないかもしれませんが、日本は、マニュアル指導が徹底されており、まじめな日本人の気質も手伝って定型化されたオペレーションがスムーズにいくのでしょうね。ミーティングの意思決定に関しては、日本の場合、実際の会議の前の根回しなどに多大な時間が費やされるような気がします。それに対し、欧米では、しがらみなどは考慮せずにTask-orientedで意思決定がなされるので、早いのではないでしょうか。また、スイスの場合、最低賃金が高く、社会保障費の企業負担分が重く、従業員数がどこへ行っても少ないように感じます。サービスが行き届かないのはそのためもあるのではと考えています。
ハイジさん
根回し、日本企業では大事ですよね。そして時間もかかる。会議にかけるときには実はもう決まっている、ということも多いです。

なるほど、スイスならではの事情もあるというわけですね。スイスや北欧など、社会保障が充実している国ならではの事情はあるようですね。でも、そうした国ほどホワイトカラーの効率がよいとされている(日本は悪いとされている)のも事実です。サービスのよさと経済効率の高さとは反比例するものなのでしょう。

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Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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