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まずは日本語の字幕がないこと、そしてリージョンコードである。世界各地で別々のタイミングで映画を上映して、さらにDVDのリリースタイミングを少しずつずらすことにより、映画会社はビジネス上、収入が入る時期をうまくずらして年間を通して安定した収入を得ることができるし、最初に公開したエリアでの興行収入が悪ければ、次に上映する地域では映画館数を絞ったり、あらかじめ宣伝を強化するといったマーケティングの調整が可能になる。だから、現行のDVDではアメリカはリージョンコードが1、日本と欧州は2として、アメリカのDVDソフトはそのままでは日本のプレーヤーでは再生できないようにしている。「ハリウッドの都合」と言われるゆえんである。
DVDのリージョンコードマップ 
気付くのは中国だけが6で独立している点だ。これは中国で生産される大量の海賊版が域外に流出するのを防ぐ狙いがあると推測できる。5も「要注意地域」である。
では、リージョンコードが同じ日本とヨーロッパでは制約がないのかというと、これまた別の障壁がある。それは受像方式の違いである。外見上は世界中同じように見えるテレビだが、実は3つの異なる受像方式がある。日本とアメリカはNTSCと呼ばれる方式、欧州はPAL、フランスはSECAMを採用している。ヨーロッパで採用されている方式の方が画面上の走査線の数が多いため画質は良い。だから、ヨーロッパで録画したビデオやDVDソフトは日本のTVでは再生できない(ハンディカムなどの家庭用カムコーダーも同様)。逆に日本のビデオはヨーロッパのデッキでも見れることが多いが、これはPALの方が画質が優れており、NTSC方式にも容易に対応できるためだ。 これをまとめると以下のようになる。
リージョンナンバー 受像方式
日本 2 NTSC
ヨーロッパ 2 PAL/SECAM
アメリカ 1 NTSC
というわけで、どのエリアをとっても、リージョンコードと受像方式が一致することはなく、ソフトに互換性がないのである。だからヨーロッパのDVDも、アメリカのDVDも日本のデッキでは再生できない。結果として日本で流通するDVDソフトの純血性は保たれて、高い価格が維持できるというわけだ。 海外生活をしていると、この点は非常に不便を感じる。私の場合、アメリカ、ヨーロッパと移り住んでいるので、各地で買ったDVDを再生できるよう、マルチリージョン、マルチ方式対応という特別なDVDプレーヤーを購入し(当然割高)、その代わりDVDソフトを購入する際には、アメリカ、イギリス、ドイツの価格を比較して、輸送費も含めて最も安いところから購入している。日本から買えれば日本語字幕も楽しめるのだが、残念ながら映画や音楽のソフトが日本が最も安いという場面にこれまで出くわしたことはない。
コメント
海外で買いたいな〜と思っても日本で観れないとなるので諦めたことありますね。
価格差も驚きです。
いつか観れるようになるのかしら?と期待していましたけど、これでは無理なのかもしれませんね。
TIさんのようにいろいろな国で生活される方が一番ご苦労があるようですね。
ステラさん
最近出てきた次世代DVD、ハイビジョンでは少なくともPAL, NTSCの違いはなくなりました。あとは、映画会社がリージョンコードを撤廃すれば技術上の障壁はなくなりますが、こちらはまだ続くようですね。私の苦労はまだしばらく続きそうです。コメントの投稿
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