Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
2017/09«2017/10 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »2017/11
     
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
     
今日は一年ぶりにルクセンブルグに。そのまま現地支社のクリスマスパーティに出席。ディナーの後、その場で即席バンドの生演奏を披露することに(私はベースを担当)。即席だったが、みんな楽しんでくれたようでうまくいった。

ルクセンブルグという土地柄、ルクセンブルグ人以外にフランス人、ベルギー人、ドイツ人などがごたまぜに集まっており、話題はそれぞれの国の微妙な関係が出るようなものに。どんな話かというとたとえば;

フランスとルクセンブルグの国境で列車事故が起こった。それをドイツのTV局は、「フランスとドイツの国境近くで列車事故」と報道。ルクセンブルグのルの字も出ない。「ルクセンブルグを自分たちの領土のように思うドイツ人の傲慢の顕れだ」とはルクセンブルグ人の弁。

フランス人が「EUは1月からまた加盟国(ルーマニアとブルガリア)が増えるんだが、法律もきちんと出来上がっていないので、移民政策などが混乱している」といえば、「EU憲章が制定できないのはフランスが国民投票で反対したからではないか」とルクセンブルグ人が反論。

昨日ベルギーの国営TV局が、ゴールデンタイムの番組中にニュース速報を流した。内容はベルギーのフランドル地方(オランダ語圏)がベルギーからの独立を宣言し、国王が亡命したという。ベルギー王宮から緊急インタビューが流れ、45分にわたって詳細を報道。しかしこれがすべて架空だったというもの。もちろん、多くの国民が混乱し、問い合わせが殺到してさわぎになったそうだ。この騒ぎは日本でも朝日で報道されている。
http://www.asahi.com/international/update/1214/020.html

ベルギーにおける言語圏(フラマン語対フランス語)の対立はかなり深刻なもののようで、今回の架空報道はそれを如実に表す一例と言える。ルクセンブルグの人たちは大笑いしていたが。

このように、多国籍の人が集まった欧州の人たちの会話というのは、微妙な対立関係を後ろにはらみながら、それをネタにきわどいジョークのやりとりが繰り広げられることがある。それは、決して雰囲気の悪いものではなく、仲の良い友人同士が、お互いを認めながらも、ちくりと批判しあうような、そんな感じなのである。日中韓でも、将来そういったやり取りができるような仲になれるのだろうか。
スポンサーサイト

コメント

そもそも「国」という概念って世界の人たちには、どうやって理解されているのだろう、って最近思います。日本人と同じように考えている人は、むしろ少数派かもしれません。
言葉や民族、宗教が違う人たちを無理やり「国」に押し込めているのが
今の世界の紛争のひとつの原因になっているような気がするのです。
さらみさん
日本のようにほぼ単一民族単一国家という国は世界的に見てむしろ珍しい部類でしょうね。たいていの国ではいくつかの民族や言語が入り混じっています。西ヨーロッパでは国境の概念が希薄になりつつあります。それぞれの国のことを"Country"と呼ばず、"States"と呼ぶ人もいます。西側諸国はそれぞれ愛憎半ばする兄弟のような関係ですね。お互い受け入れられやすい。ただ、社会状況が大きく異なる旧共産圏はちょっと別で、今回のルーマニア、ブルガリアのEU加盟には経済的観点からだけでなく、心理的にも抵抗があるようですね。トルコになるとなおさらです。
西側の国境は消えつつありますが、東側にはまだ厳然と残っている、そしてそれが消えるには相当の時間がかかる、そう思います。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://europewatch.blog56.fc2.com/tb.php/184-d5499f2c

FC2ブログランキング

My Profile

TI

Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

Calendar
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
月別アーカイブ
最近のトラックバック
Blog Link

その他Link
ブログ内検索
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。