Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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いじめ問題が日本で深刻化している。私の子供たちは、こちらの学校では外国人であり、日本に帰れば帰国子女として特殊視されるので、将来いじめられるのではないかという心配がつきまとう。実際、帰国子女が日本に帰っていじめられたり仲間はずれにされるなどのケースは数多く、私の周囲にもそれで苦労している先輩の話を聞くし、「海外子女教育」という雑誌には、いじめられたり日本の学校になじめなかった帰国子女の体験談が掲載されたりしている。

いじめ問題というのは海外ではどうなのだろうか。「ニューズウィーク 11月29日号」では海外におけるいじめへの取り組みについて特集しているが、その中でも子供の自殺を未然に防ぐことに成功しているフィンランドの取り組みが興味深い。
フィンランドではキュレーターとよばれる、学校専門のソーシャルワーカーがいて、そのキュレーターが養護教諭、カウンセラー、校長などと一緒に子供ケアグループと呼ばれるグループをつくり、いじめに対処する仕組みが全国的に出来上がっている。キュレーターは生徒の相談役となり、いじめを発見すると教師や校長、自治体、医療機関などと連携してことにあたるのだ。

この仕組みの優れているポイントは、キュレーターが学校の下に所属するのではなく、独立した第三者であることだろう。特定の学校に所属しないため、学校の利害や校長の意向を気にせず動けるし、生徒も相談しやすい。しかも、こうした問題に対処する専門家だから、生徒や親も信頼して相談できるし、発見から対処までの動きも早いと考えられる。

こうした仕組みが機能し、フィンランドでは、子供の自殺は社会問題になっていないそうだ。いじめは、未然に防ぎ、すぐに行動することが大事であり、そのためには学校から独立した専門家が異常を察知する仕組みを整えることが効果的だとこのフィンランドの事例は教えてくれている。
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コメント

いずれ帰国する身の我が家ですので、日本のいじめ問題にはとても関心があります。自殺にまで発展している状況には、おどろくばかりです。
先日も書きましたが、藤原正彦さんの作品を続けて読んでいます。彼の著書の中にたびたび出てくるのが、「卑怯なことはしない」と教えられて育ったとのこと。そしてそれは論理的な理由などで子どもに教えるのではなく、絶対的なものとして教えるべきだともありました。賛成です。恥ずかしくていじめなどできない・・・そうあるべ
すみません~途中なのに送信になってしまいました。

そうあるべきだと思います。また日本人にはみんなといっしょなら~というような意識もありがちです。そういう意識を変えていかなければいけませんね。
キュレーターの対処方法を知りたいと思いました。
castagnaさん
確かに、子供のいじめを未然に防ぐには、まず卑怯なこととは何で、そしてそれは恥ずかしいことなのだという価値観を教えることが必要でしょうね。特に昨今、大人も含めてこれが正しいという絶対的な価値観がゆらいでいるように感じますから、子供にとってもなおさらでしょう。

そうした道徳教育を下地に、あとはそれでも起こってしまういじめを防ぐキュレータのような仕組みを整備すればよいのではないでしょうか?
ちょっと感じたこと
今、家庭での子どもの虐待って多いですよね。事件にならないような、表面に出てこない虐待でも、それを受けた子供たちへの影響は計り知れないと思います。いじめる子の中には、そうした子供たちがたくさんいるのじゃないかと思います。
そんな子達に、「卑怯なことをするな」「弱い子をいじめるな」と学校で通り一遍の教育をしても、本当に通じるでしょうか?
「いじめる子」たちが、どうしてそうなるに至ったか、ただ悪者扱いするんじゃなく、その子たちをケアするのも大事だと思います。


>学校から独立した専門家が異常を察知する仕組みを整えること

日本でも、こんな対策がとれるようになるといいですね。

いじめられている子供を発見して、助ける、それからいじめている子供側の問題を解決する、その両面から対処することが大事じゃないかと思います。


さらみさん
いじめられている子だけでなく、いじめている子供へのケアも必要、というのは大事な視点ですね。いじめている子供がなぜそうなってしまうのかについて、もっと議論を深めて対処することは必要でしょうね。でも、そうやって調べていくと今度は親とか家庭環境に原因があったりして。そすると、学校で対処できるレベルを超えてしまいますね。根っこは日本社会のあり方そのものにかかわってくるのでしょう。そう考えると、これは根が深くて、一筋縄でいかないなと思います。やはり、まずは対症療法(いじめられる子の保護)をしながら、一方でいじめの全体的な構造を明らかにして、単に教育的観点からだけでなく、社会としての根本的改善策を見つけ出さなければならないと思います。それでも完全になくすことはできないでしょうが、長期的に減らすことができればいいですね。
こんにちは。私は、いじめは大人が考える以上に、非常に身近で自然に発生しているものだと思います。根本の原因は、今の学校が今の子供たちにとって全く面白くないということです。おそらく今のいじめっ子は昔のようなワルではなく、ごく普通の子供であると思います。普通の子供であればあるほど今の学校は面白くないものだと感じていると思います。学校のような一つの外から遮断された空間が面白くないとすると、そこに長時間いる人間のストレスは大変なものがあります。面白くない時、ストレスがある時に、笑いやユーモアを求めたいと思うのは、大人だけでなく子供も同じで、その中で、身近な友達にあだ名をつけたり、からかったりすることは、全く自然な姿です。学級崩壊という言葉を中学校の教師から聞いたことがあります。この学級崩壊という言葉は、教職についていない人にはなじみのない言葉ですが、昨今、連続発生しているいじめ自殺は、この学級崩壊がいよいよ表面化したものだと思います。
こんにちは。
昨日、息子が学校から「文部科学大臣からのお願い」という文書を貰ってきました。
「いじめ」による自殺を未然に防ぐための保護者のあり方について書かれていましたが、その内容は極めて一般的なこと。
国はそれについてどう考え、どう動いてゆくのかという内容には全く触れられていませんでした。
正直なところ、日本のシステムに失望しました。
aoさん
「いじめ」そのものは昔からありますよね。閉じた社会で弱者をいじめることそのものはある程度は人間の本能の一部なのでしょう。そういう意味では自然とも言えます。ただ、昨今の問題はそれが陰湿化、多様化、卑劣化し、自殺を引き起こすほど深刻になってしまっていることなのだと思います。残念ながら笑いやユーモアといったレベルではありません。

いじめの原因が、面白くない学校に対する、生徒のストレス解消なのだとすれば、なぜ被害者が自殺するほどまでいじめるほどストレスが昂じるのでしょうか。昔はいじめは単独かせいぜい数人が行うものだったのが、最近はクラスみんなが行うように集団化してきたとも聞きます。クラス全員となるとその子供にとっては世界のほとんどですから、救いがありません。これは子供全員がストレスや不満を感じており、嗜虐的な笑いを求めているのでしょうか。

被害者を見つけ出して助ける仕組みがないこと、いじめる側が限度をわきまえるだけの分別や正義感を持たないこと、誰かが誰かをいじめるとそれにただ面白がって相乗りするような安易な迎合、それを抑えられない教師、といった様々な要因が問題を深刻化させています。

なぜ、そうなってしまうのか、社会全体で真剣に考えるべきでしょう。
piaopeng さん
文部科学大臣からのお願いですか。目を通していないのでなんともいえませんが、上でさらみさんが問題提起したように、学校で問題が出ているからといって、原因が学校だけとはいえないわけです。むしろいじめる側の家庭の問題など、色々考えられるわけで、そうすると文部大臣で対処できる問題ではありません。逆に言えば文部大臣では国全体のことは語れないわけで、そのような文書を出すのであれば、次は首相自身が国としてどうすべきか処方箋を提示して欲しいですね。
今日本では、戦後教育を受けたものが、社会のリーダーとなっておりますが、本当に、戦後教育は、日本にとって良かったのかどうか、考えさせられます。
社会でも、出社拒否の人、も沢山いるとか・・・。全ての人が全ての場面で、平等でないといけないと教えられ、競争力を失ったのかも判りませんし、人間の本性、勝ち組、負け組を分けたいのかも判りませんが、やはり一番大切なもの、命への気持ちは苛める側も苛められる側も、軽く考えてはいけないと先ずは教育しないといけないような・・・基本的な考えが、欠けているのでしょうか?キリスト教の教えは、自殺は罪だと明確な教えがありますが・・、今後日本において死についての基本的考え方・・・を再認識するべきだと思うのですが・・
それと、学校教育に大人が任せすぎだとおもうのです。様々な考えの親がいて、子供がいる・・・何人の教師がかかわっても、一人一人に丁寧な対応は期待できないと思うのです。やはり子供の責任を持つのは親だとおもうのですが・・・。
意味不明??かもわかりませんが、思いつくままに・・・。
華さん
日本では平等主義がいきすぎて悪平等を生んでいる場面も見受けられますね。親が教育を学校に任せるだけで、自分たちの責任をきちんと果たしていないという議論も賛成です。でも、そういう親を育てたのも日本社会の教育であったことも確かです。

私の親の世代は戦中戦後で食うにも困った時代であり、いじめなんかよりももっと差し迫った問題がたくさんあったでしょう。私が子供のころは高度経済成長期でもあり、みんな家庭を顧みずに猛烈に働いた時代です。彼らも今以上に親は教育を学校任せにしていたのではないでしょうか。それでも、社会には将来への希望があった。それがここに来て高齢化などが進み、将来への漠然たる不安が私の世代全体を包んでいます。こうした社会的な閉塞感が子供たちの心にも何かネガティブな影響を与えているのではないかとも思ったりします。そうするとこの社会の雰囲気を変えてくれる何かが根本的な解決に必要なような気もしますね。
はじめまして。
フィンランドのいじめに対する取り組み、素晴らしいですね。
私はその昔、いじめにあっていて本当に苦しかったです。
今でもそのトラウマで生活に支障がでています。

今の子供たちは、いじめられる方が悪い!と
平気で口にしています。
学校ではどのような教育をしているのだろうと
思います。
いじめを苦にした自殺が後を絶たない今、
一体日本はこれからどうなってしまうのか不安でなりません。
あやちさん
初めまして。人から阻害されたり、いじめられたりするというのは、とにかく精神的につらいものですよね。それでも、仲の良い友達がいたりすれば、それなりにやっていけたりするものだと思いますが、昨今のいじめは集団化しており、文字通り追い込まれるようです。逃げ場がなくなり、住む世界がまだ小さい子供にとってこれはきついです。だからこそフィンランドのような早期発見の取り組みが大事なのでしょう。

学校もそうですが、家庭がしっかりと子供たちに何が正しくて、何が卑怯なのか教えなければなりませんね。でも、最近の家庭は少人数なので、集団生活のルールを教えることは意外と難しいのかもしれません。

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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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