Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
2017/09«2017/10 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »2017/11
     
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
     
7歳の娘は学校で毎日読書の宿題を持って帰ってくるのだが、今日持って帰ってきた課題図書は”War Children”というタイトルで、第二次世界大戦中の子供たちの生活や苦労を書いたノンフィクションだった。写真やイラストつきで戦争の始まりと概要、ロンドンの子供がドイツの空襲に備えて避難した様子(当時、ロンドンの地下鉄の駅が避難所になっていた)、ドレスデン大空襲の様子(避難したドイツ人少年の声と廃墟と化したドレスデンの町の写真)、ホロコーストで殺されたり監禁されたユダヤ人の子供たちのこと(アンネ・フランクのことも)など、当時の子供たちの生の声を中心に子供の視点で編集されているので子供にも分かりやすく、大人が読んでも重く胸にずしりと来る内容である。

War Children Cover

この本はイギリス人がイギリス人の子供向けに書いているので、イギリスの視点が中心ではあるのだが、一方でイギリスに空襲された東ドイツのドレスデンの子供の恐怖の声も載せられており、ユダヤ人のホロコーストについても事実が正面から書かれている。私は日本の教科書問題には明るくないが、こうした公平で偏らない公正な視点が教科書には大切なのだろう。

思えば、私も小学校低学年のころ戦争についての漫画(はだしのゲン)や、映画を見た覚えがあるので、そうしたつらい過ちの記憶を受け継ぐ教育努力がなされていたのだと今になって思い至る。私の世代は戦争を知らないだけに、こうした努力を忘れがちだ。私の親の世代には忘れがたい記憶でも、私にとっては実感を伴わない植え付けられた記憶でしかないのだ。小学校2年生の娘にどれほどのことが実感できているのか分からないが、戦争のつらさや悲惨さをこうした年齢から教えておくことは大事なことなのだと改めて思う。


アンネ・フランクの言葉:
“I’ve reached the point where I hardly care whether I live or die.”

自分の子供がこういう言葉を残さねばならないような時代にしてはならない。
スポンサーサイト

コメント

こんにちわ^^。子供達は、いろんな本を読みますよね・・おそらくその中で、本当に印象に残った内容が、(たとえタイトルを忘れても)子どもの心の中に残って、その子の思考・生き方、感じ方に影響を与えていくのだろうと思います。 戦争の記憶や実体験がなくても、戦争が起こした悲劇や人々の苦しみを次世代に伝えることは、やはり必要だと思います。 ウチの娘は、上から何か(学校の棚など、積み重ねてあるものが、)落ちてくる、と想像するだけで、嗚咽が出るようです・・・(今年の夏休みに部活中のことを聞いて初めて知ったのですが・・・。)、なぜかというと、ヨルダンに居た時に、ミサイルが飛んでくるかもしれないための避難訓練をした経験と、クラスメイトの中には中東の子どももいるわけで、万が一、母国に帰ったそういう子が戦争やそれに付随する争い(内乱、テロ、正義の攻撃と言われる空爆)に巻き込まれたら・・・と想像すると、涙が出てくるのだそうです。 
読書の話から、外れtしまいました。すみません・・・。
>>自分の子供がこういう言葉を残さねばならないような時代にしてはならない>> 
ほんとうに、そうですね。 
きっと TI さんのお嬢さんも、たくさん読まれる中から、視野を広げて成長なさるのだと思います。いずれは、自分で好きな本を読むようになる(うちのは、帰国後は漫画ばかりです・・・)ので、それまでは、なんでもたくさん!でいいかもしれません。
宇宙和里さん
娘さんの共感力というか想像力はすごいですね。想像しただけで泣けてくるなんて、女優にでもなれるかも知れません。ともあれ、人類が平和に暮らせるかどうかは相手を理解できる想像力にかかっていると思うのです。想像力が欠如した人は自分のことしか考えることができない。だから子供が想像力を膨らませることができるよう教育することが大人の役割だと思います。自分も想像力が豊かな人間ではないので、自らを戒めるとともに、娘や息子にはそうしたところを伸ばせるような教育をしてあげたいと思います。折りよく日本の両親から今日「アンネ・フランク」の漫画伝記が届きまして、娘は夢中で読んでいました。
北朝鮮の核実験で感じたことですが。
このあたりで、韓国を初め近隣諸国の安全のためには、北朝鮮の政権が内部崩壊に向かうよう働きかけ、その結果、大量の難民や、韓国の経済的困難を援助することを覚悟する方が根本的な解決に結びつくように思います。
東西ドイツの統一に際し、旧西ドイツの経済的負担は大きかったと思いますが、ドレスデンの復興振りを見る限りドイツ人の活力を痛感しました。現在でもドイツ社会には後遺症のようなものはあるのでしょうか?
先回のTIさんのスピード違反の罰金の件で感じたのですが、ドレスデンでスピードカメラに取られた罰金は、レンター会社から私のカードにチャージしたの旨の手紙が来たきりもう3ヶ月になりますが官憲からは何の連絡もありません。オランダのときは、直接ハーグの裁判所からの公式の罰金刑メールが気ました。これは、ドレスデンでは旧東ドイツの官僚感覚がまだ残っていると希釈してよいのでしょうか。
朝鮮半島と旧東西ドイツ
申し訳ありません。先のコメントでname,titleなどの入力間違いをしました。
漫画の「アンネ・フランク」届いて良かったですね。
日本のご両親様もお孫さんの事が心配なんでしょうね。
子供の時に眼からのイメージと話の内容が結びつくようにしておくと今後楽しいですよ。
我が家にも日本の歴史なんて言う漫画本や伝記の漫画本がまだ健在です・・・誰も読みませんが・・・
色んな本に興味を持って乱読しておくと、又楽しいものですね。
Spaceglowさん
東西ドイツ統一の後遺症はやはり東西の経済格差に顕れていると思います。ドイツの失業率は12%、東だけに限ると20%を超えると言われています。大きな会社は全部西側ですし、だいぶ融合が進んだとはいえ、まだ生活水準の差は歴然としています。南北朝鮮の統一がかなった場合、ドイツの例は教訓になるでしょう。

スピード違反ですが、ドイツの場合十度の違反でなければ罰金を支払えば済むのではないかと推測します。私もドイツで過去二度スピード違反をとられていますが、その場でクレジットカードで支払ってそれっきりです。
華さん
乱読の価値というのは大人にならないと分からないものですね。いずれにしても子供にはいろんなものに興味を持って視野を広げてもらいたいものです。

>子供の時に眼からのイメージと話の内容が結びつくよう>にしておくと今後楽しいですよ。

そうですね。ヨーロッパに住んでいるうちにアムステルダムのアンネ・フランクが隠れ住んでいた家(今は博物館)に連れて行こうと思っています。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://europewatch.blog56.fc2.com/tb.php/140-838a8490

FC2ブログランキング

My Profile

TI

Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

Calendar
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
月別アーカイブ
最近のトラックバック
Blog Link

その他Link
ブログ内検索
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。