Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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悪いニュースは忘れたころにやってくるというが、まさにそんな出来事が最近あった。裁判所への出頭命令である。
まだイギリスに住んでいた今年3月末にバースにドライブした際、スピードカメラに引っかかって写真を撮られてしまったことがあった。15マイル(24キロ)オーバー。4月に入り、60ポンドの罰金と3ポイントの減点を知らせる手紙が届いたが、一つ問題が。罰金とともにDVLA(イギリスの陸運局)発行の免許証のコピーを提出とのことだったが、私の免許証はドイツで発行されたもの。EU諸国で運転することが可能なものだ。先方にその旨を連絡するとDVLA発行の免許以外は受け付けられないとのつれない返事。通常、本人が罪を認めず支払いを拒否する場合は裁判になり、刑が確定するわけだが、私もこのまま払わなければ裁判になる可能性があるという。それについては追って沙汰があるとのことだったので、支払いはする気があることを連絡してその話を忘れていた。

その後転勤が決まり、7月末にイギリスを離れ、ドイツでの生活を始めたわけだが、つい先日召喚状がドイツに転送されてきた。差出人は”Her Majesty’s Courts Service”(女王陛下の裁判所)。なんとも仰々しい。しかも、なんとサマーセット州(違反をしたバースの近く)の地方裁判所に10月XX日 XX時に出頭せよというもの。何枚も書類が入っており、罪状を記した書類と私の車の写真(イギリスは後ろから撮影される)、スピードカメラ管理局から私の情状酌量を裁判官に訴える書類(私が罰金は払うつもりだったが免許が英国発行のものでないために払えなかったことを説明)、裁判所の場所と内部の様子を記した紙までご丁寧に同封されていた(下写真)。

Her Majesty’s Court


「15マイルオーバー、60ポンドのためにドイツからイギリスの田舎まで出頭して判決を受けるなんて勘弁してくれ。」というのが正直なところ。しかも考えてみれば、イギリスでスピード違反をする外国免許を持った人などたくさんいるはずではないのか。ましてやドイツ発行とはいえ、EUで通用する免許証である。イギリスでEU諸国の免許で運転している人などいくらでもいる。それらが違反するたびに裁判ではとても警察や裁判所も回らないのではないか。EUといいながら行政は各国レベルでばらばらで統一されていないのがEUの一面の実態でもある。

最後のページを見ると、罪を認めて書類だけで裁判を済ませることもできるということで、とりあえず一安心。手紙を書いてドイツに転居したことを説明し、罪を認めますという書類にサインをして、60ポンドのチェックを同封して裁判所に送ることにした。さて、これで話が終わってくれればよいのだが。
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コメント

君のブログとても好きです
ヨーロッパ行った事がないけど、君のブログを通じていろんなことを分かりました。
あたし4年前に日本に留学しに着ました、日本での4年間の生活を通じて日本を大好きになって今日本で働いています。
先週からほとんど毎日ここに来るようになった。
頑張って書いてね
宜しく~
osakasophie さん
私のブログを気に入っていただき、どうもありがとうございます。コメントをいただき、私の選ぶ話題はヨーロッパのことを知っていることを前提としているものが多いことに今さら気付きました。そうでない人もいるんだと認識し、これからはもっと分かりやすい内容を心がけたいと思います。これからもよろしく。
またまた興味深く拝見しました。

イギリスの裁判所は、日本の裁判所に比べたら何と親切なんでしょう!法廷の様子が図解されているなんて!
日本の裁判所も民事事件などは当事者に対して親切になってきましたが(書面の書き方、サンプルなどが同封されています)、図解というのはまだ見たことがありません。
こんにちは。上の松井さんのコメントで思い出しました。私は建築学科出身なんですが、大学の卒業設計課題で、せっかくの一度だけのチャンスなら最も奇抜なテーマの建物を造ろうと考え、既存の裁判所の中に演劇場の機能を持たせたものを設計しました。日本の裁判所には、密室のようなイメージがありますが、公共の建築物であるならば、例え裁きを受けるところであっても、公共性・親近感を持たせようと考えました。まあ、若気の至りでした。今、思えば、あの頃から私は日本のお役人や古いシステムが嫌いでした。
松井さん
なるほど、そういう考え方もありますね。私は日本の裁判所から呼び出されたことがないので、比較できませんでしたが、送られてきた法廷の図が興味深かったので画像を載せてみました。

確かに、ああして図解してもらうとイメージが湧きますよね。「ああ、自分はここに立って、原告はここに立つんだな」とか。それで心構えができるというか、不安がいくらか軽減されるような気がします。
aoさん
劇場風法廷、気に入りました。いわば法廷もドラマの舞台。そこで人生の悲喜こもごもが生まれるわけです。親しみやすい雰囲気にすることで、判決や原告被告の心理状態なども変わってくると思います。「法廷の雰囲気とそれが与える判決への影響」なんて、建築のみならずちょっとした心理学のテーマになりそうですね。興味深いです。

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Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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