Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
2008/06«2008/07 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »2008/08
     
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
     
いよいよ私のヨーロッパ生活も今週で最後となりました。日本を出て八年と数ヶ月。二年弱のアメリカをはさんで、通算六年半ほどをイギリスとドイツで過ごしました。最初、日本からイギリスに出てきたとき、様々な生活様式の違いや常識のずれに戸惑いや驚きを感じながらも、そんなものかと、郷に入れば郷に従えの感覚で、極力イギリスのやり方に自分を合わせてきました。しかし、次にアメリカに移ってみるとそのイギリスの常識とはまた違う常識がそこにあり、さらにドイツに移ればドイツならではの生活慣習、ルールがありました(やはり、ドイツが最もルールや規範に厳格でした)。知らない国でもそこに一年もいると、だいぶ様子が分かってきて、その土地の慣習に慣れてきて、数年もすれば、最初感じていた違和感も忘れていくのでしょうが、私の場合、慣れた頃に次の国、そしてまた次と移り住んできたため、それぞれの国の文化や考え方の違いがより際立って感じられたようです。ブログではそんな私の戸惑いや驚きをなるべく書き留めるようにしてきました。ブログの形でしたためたのはこの八年のうちの最後の三年だけなので、本当に新鮮な驚きやカルチャーショックを受けた時期はすでに過ぎ去っていましたが、逆に英米独での生活を一通り体験して、ある程度様子が分かっている者ならではの独自の視点を持てたと思います。時間と共にそういった感覚、視点は変わっていきますし、記憶も風化しますから、その時々に何をしていて、何をどう感じたのかを切り取り、ブログの形で書き留めることで、自分の中に漠然と存在する疑問や思考を整理することができました。そんなブログも、帰国をもってその役割を終えます。今までコメントを下さった方、拍手をいただいた方、読んでいただいた方、どうもありがとうございました。とても励みになりました。またいつか、別の形でブログを再開するかもしれませんので、またその時にお会いできれば幸いです。

Eifle Tower - EU Flag
スポンサーサイト
     
先週は仕事も大詰めを迎えました。水曜と木曜はアムステルダムでいくつかの打ち合わせとプレゼンをこなし、翌日金曜は日帰りでロンドンという過密スケジュール。しかもそれに続く土日はパリでした。

アムステルダムでは仕事仲間と夕食をともにしましたが、そのうち二人がイタリア人でしたので、ちょうど日本で話題になっていた、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フォーレ大聖堂に落書きした日本人への処罰について、彼らの意見を聞いてみました、彼らの反応は予想した通り、「イタリア人は大して気にしていないのに、とても厳しい処罰だ」というものでした。日本人との付き合いが10年に及ぶ、私のイタリア人上司は、日本人はとても礼儀正しく、こうしたことを国として恥と感じるので、とても厳しいのだともう一人のイタリア人に解説してくれました。それが日本のよさでもあり、時に理解しがたい点でもあるとのこと。そこから話は、ナポリなど南イタリアの人たちがいかにルールを守らず、無秩序かという話題に移っていきました。

翌日金曜は早朝の便でロンドンに飛んで、イギリスでお世話になったビジネスパートナーに挨拶に訪れ、オランダ人後任者を紹介して回りました。久しぶりのヒースロー空港では、新しいけれど悪評高い第五ターミナルを初体験。まだ作りかけのように見えるワイヤーむき出しの天井のデザインに驚きました。日中はイギリスに欧州本社を置く、とある韓国企業を訪ね、昼食は社員食堂で韓国料理をいただくという貴重な体験。一緒に食事をしたのは韓国人ではなく、インド系イギリス人でしたが。

午後のミーティングが終わってから、夕方には再びヒースローへ。うわさには聞いていましたが、第5ターミナルのブリティッシュエアウェイズのラウンジは全面大きなガラス張りで、滑走路が目の前に広がる見事な眺め。そこでオランダ人の同僚と、帰りの飛行機を待つ間話をしましたが、「日本に帰ることによるメリットは何?」と訊かれました。

私はいくつか浮かんだ答えの中から、「日本語で仕事や生活ができることで、自分の能力が発揮しやすくなること」と答えました。外国語でのコミュニケーションにはどうしても不利な点が伴います。彼はそれに強く同意。英語が驚くほど流暢なオランダ人ですが、それでも英語は外国語。言いたいことがうまく伝わらない、細かいニュアンスを伝えられないもどかしさはあるそうで、いろいろと現実に起こったコミュニケーションの行き違いなどを挙げながら、話は盛り上がったのでした。

そうこうしているうちに離陸時間が迫ってきましたが、私が知らなかったのは、第五ターミナルはA、B、Cと三つゲートがあり、それぞれをシャトル列車で移動しなければならないことでした。ヒースローの他の4つのターミナルと比べて第五は広大。それを知らなかった私は出発間際に搭乗口に駆け込む羽目になってしまったのでした。まるで慣れない旅行者でした。
     
ドイツがEURO2008の決勝に臨むというその日は快晴。あまりの天気のよさに誘われ、ドライブに出かけました。もちろん、試合が始まる夜までには帰ってこなければならないので、近場で、かねてから行きそびれていた場所、モンシャウ(Monchau)に行くことにしました。ベルギー国境に近いドイツの村で、アーヘンの少し南にあります。デュッセルからだと車で一時間半くらい。クリスマスマルクトでよく知られるこの村は、緑豊かな谷あいにある小さな美しい村でした。小川沿いの道に車を止め、歩いて街に入るとおとぎ話のような風景が広がります。市内を45分で巡る観光トラムに乗ると丘の上の要塞までも連れて行ってくれます。ガイドブックなどは持っていなかったので、何をするでもなくぶらぶら歩くだけでしたが、気持ちの良い天気に美しい町並みが良く映え、リラックスした時間を過ごすことができました。

Monchau Monchau-2
FC2ブログランキング

My Profile

TI

Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

Calendar
06 | 2008/07 | 08
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
月別アーカイブ
最近のトラックバック
Blog Link

その他Link
ブログ内検索
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。