Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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日本を離れて八年と三ヶ月、イギリス、アメリカ、ドイツ、イギリス、ドイツと渡り歩いた海外生活もあと一ヶ月となりました。目下帰国準備に追われています。今回一番時間とエネルギーを割いたのが帰国後に住む場所探しです。帰国後、どこに住みたいのか、どこの学校が帰国子女の受け入れがしっかりしているのか、小学校だけではなく、中学進学まで視野に入れるとどうなのか、通勤時間は、家賃は、などなど、考え出すと様々な要因が複雑に絡み合い、どれを優先してどれを犠牲にするのか、とても迷いました。毎晩毎晩、仕事を終えて帰宅してからネットとにらめっこです。色々と見て考えているうちに何を優先して、何を妥協すべきかが見えてきましたが、そこにいたるまではかなり寄り道をして悩みました。

ネットの威力はすごいものがあります。海外にいながらにして、日本の学校の事情から、マンションの価格調査、不動産屋との連絡、住もうと思っている場所周辺の航空写真まで、あらゆる情報が手に入ります。これが10年前なら手に入る情報はもっと限定されていたでしょう。ただ、情報が多すぎて、調べているうちにそちらにはまって、時間をかけた割には成果がなく、結果として効率が悪いということもありました。情報の取捨選択がこれほど大事になってきた時代も人類史上初めてでしょう。まさに時空を超えるネットの便利さとその裏に潜む難しさを実感するここ数週間でした。

ともあれ、次に住む場所は決まりました。ドイツの今の住居から広さは半分になるので、そのギャップに苦しまないかと少々心配です。こちらの人に、日本で住む場所の広さの話をするとまず眼をむいて驚かれ、次に憐れまれてしまいます。先日、オランダ人と話をしていて、アムステルダムで不動産を買うととても高いという話になりました。「いやいや、東京も高いですよ」と相槌を打っていたのですが、よく聞くとそのオランダ人がアムステルダムに持っているのは165平米+広い庭付きの家。築100年の家を買い取って自分たち好みにスケルトンリフォームしたといいます。東京で165平米で庭付き、加えてスケルトンリフォームはとても庶民に手の出るレベルにはありません。私とたいして年齢も家族構成も変わらない彼が得ている生活レベルは、私が得られるものより、はるかに高いようです。たとえ給料が同じレベルでも、その同じ給料で得られる住環境では、日本は欧米にはかないません。「日本では築年数の古い家は耐震性に問題があるので、怖くてとても買うことはできないんです。」と負け惜しみの良く分からないコメントで適当にお茶を濁しましたが、貧困な日本の住環境に悔しくなる瞬間でした。
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TI

Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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