Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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先日、日立ヨーロッパの社長さんが書いたコラムを読みました。そこには「ヨーロッパの人たちと打ち解けるための話題として役立つのはオペラとサッカーだ」と書かれていました。オペラについては、相手の人の年代と地位などによって、好みが違ってきますが、社長さんレベルにもなるとこの手の話題は一般常識なのでしょう。たしかに、私の会社のヨーロッパのトップもオペラやクラシックに詳しい人が多いようです。一方、サッカーについてはより幅広い地位と年代、国籍の人に受け入れられやすい話題といえます。商談の際の前置きや、もしくは商談の後の会食の場などでは、サッカーの話題はIcebreakerとしてとても役立ちますし、頻出でもあります。

先週、ヨーロッパのクラブチームの年間チャンピオンを決めるヨーロピアン・チャンピオンズ・リーグの決勝がありました。チェルシー対マンチェスター・ユナイテッドということで、イングランドのチーム同士の対戦でした。私は同僚のイギリス人、オランダ人らと連れ立って、デュッセルドルフの旧市街中心部にあるアイリッシュパブに繰り出し、ビールを飲みながら大型スクリーンによる観戦を決め込みました。試合開始はドイツ時間の夜9時前でしたが、8時前にはもう店内は満員で、店の外にも入れない人たちがあふれていました。イギリス勢同士の試合なのに、ずいぶんと人気があるんだなと少々意外だったのですが、出場するメンバーを見れば、ドイツ代表のエース、バラックにフランス代表のマケレレ、マルーダ、コートジボワールのドログバといった、桁外れのプレイヤーはチェルシーの中心メンバーですし、マンUにはポルトガルの天才ロナルドもいます。つまり、イングランド同士といいながら、実質世界代表の対戦。ということで、世間の注目は大きかったわけです。

また、試合会場はモスクワでした。チェルシーのオーナーはロシアの若き石油王アブラモヴィッチ(冗談のような名前ですが)ですが、彼も特等席で観戦。少し驚いたのは、試合時間。会場はモスクワなのに、試合が始まったのがモスクワ時間の夜10時45分。延長戦にもつれこんだので、終わったのは夜中の1時半。西ヨーロッパの視聴者の時間に合わせたわけです(それでも遅いですが)。こうしたところにも、サッカーのグローバル化が見て取れます。

試合の方は既報の通り、マンUの天才Ronaldoとチェルシーの主力Lampardが一発ずつ決め、延長戦を経ても決着が付かずPKにもつれ込みました。チェルシーのキャプテンJohn Terryがこれを決めれば優勝というPKを、数センチの差ではずし、ヨーロッパ初制覇を寸前で阻まれるというどきどきはらはらの好ゲームでした。

私の同僚は熱烈なチェルシーファンでしたが、悲願のタイトルを寸差で逃して悔しがる彼に、試合終了直後から、ヨーロッパ各国の同僚や友人からSMS(携帯メッセージ)が次々と届いていました。翌日には、会社のメールでもひとしきり話題に。来月からサッカーのヨーロッパ選手権Euro 2008が始まります。四年に一度のこの大会、この夏のヨーロッパの話題を独占することでしょう。
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TI

Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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