Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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“Design für Düsseldorf, Preis für Köln” という広告のキャッチコピーを目にしました。デュッセルドルフの市バスに印刷された「デュッセルドルフのデザインをケルンの価格で」という意味のこの広告は世界的に人気のインテリア家具のお店“BoConcept“ のものです。

デュッセルドルフはドイツではファッションの街として知られます。ケネディダム周辺にはファッションデザイナーのオフィスが並びますし、ケーニヒスアレーに行けば一流高級ブランドショップが軒を連ねます。所得水準はドイツ随一であり、高級車も多く、不動産価格もトップクラス(もちろん、ロンドンや東京よりもはるかに安価ですが)。一言で言えばファッションにうるさいお金持ちが多く住む町です。

このようなことから、デュッセルはおしゃれだけれども、物価はとても高いというのが一般の評判です。実際、お隣のケルンに比べれば、同じものでも高く売られていたりします。それも高級品だけでなく、普通の家電製品などでも明確な価格差があります。別にケルンが貧乏な街というわけではないのですが、なぜかケルンのほうが安くなっています。

「デュッセルドルフのデザインをケルンの価格で」というコピーは、こうしたドイツの地域の特徴をうまく反映させた、現地の人には分かりやすいキャッチコピーなのです。
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先日、日立ヨーロッパの社長さんが書いたコラムを読みました。そこには「ヨーロッパの人たちと打ち解けるための話題として役立つのはオペラとサッカーだ」と書かれていました。オペラについては、相手の人の年代と地位などによって、好みが違ってきますが、社長さんレベルにもなるとこの手の話題は一般常識なのでしょう。たしかに、私の会社のヨーロッパのトップもオペラやクラシックに詳しい人が多いようです。一方、サッカーについてはより幅広い地位と年代、国籍の人に受け入れられやすい話題といえます。商談の際の前置きや、もしくは商談の後の会食の場などでは、サッカーの話題はIcebreakerとしてとても役立ちますし、頻出でもあります。

先週、ヨーロッパのクラブチームの年間チャンピオンを決めるヨーロピアン・チャンピオンズ・リーグの決勝がありました。チェルシー対マンチェスター・ユナイテッドということで、イングランドのチーム同士の対戦でした。私は同僚のイギリス人、オランダ人らと連れ立って、デュッセルドルフの旧市街中心部にあるアイリッシュパブに繰り出し、ビールを飲みながら大型スクリーンによる観戦を決め込みました。試合開始はドイツ時間の夜9時前でしたが、8時前にはもう店内は満員で、店の外にも入れない人たちがあふれていました。イギリス勢同士の試合なのに、ずいぶんと人気があるんだなと少々意外だったのですが、出場するメンバーを見れば、ドイツ代表のエース、バラックにフランス代表のマケレレ、マルーダ、コートジボワールのドログバといった、桁外れのプレイヤーはチェルシーの中心メンバーですし、マンUにはポルトガルの天才ロナルドもいます。つまり、イングランド同士といいながら、実質世界代表の対戦。ということで、世間の注目は大きかったわけです。

また、試合会場はモスクワでした。チェルシーのオーナーはロシアの若き石油王アブラモヴィッチ(冗談のような名前ですが)ですが、彼も特等席で観戦。少し驚いたのは、試合時間。会場はモスクワなのに、試合が始まったのがモスクワ時間の夜10時45分。延長戦にもつれこんだので、終わったのは夜中の1時半。西ヨーロッパの視聴者の時間に合わせたわけです(それでも遅いですが)。こうしたところにも、サッカーのグローバル化が見て取れます。

試合の方は既報の通り、マンUの天才Ronaldoとチェルシーの主力Lampardが一発ずつ決め、延長戦を経ても決着が付かずPKにもつれ込みました。チェルシーのキャプテンJohn Terryがこれを決めれば優勝というPKを、数センチの差ではずし、ヨーロッパ初制覇を寸前で阻まれるというどきどきはらはらの好ゲームでした。

私の同僚は熱烈なチェルシーファンでしたが、悲願のタイトルを寸差で逃して悔しがる彼に、試合終了直後から、ヨーロッパ各国の同僚や友人からSMS(携帯メッセージ)が次々と届いていました。翌日には、会社のメールでもひとしきり話題に。来月からサッカーのヨーロッパ選手権Euro 2008が始まります。四年に一度のこの大会、この夏のヨーロッパの話題を独占することでしょう。
     
公私にわたり忙しく、しばし更新が滞ってしまいました。

先週末はデュッセルドルフの日本クラブ主催によるソフトボール大会がありました。毎年春と秋に行われる恒例の大会。何チーム出場するのか、正確な数は把握していませんが、60-70チームは出るのではないでしょうか。当然出場するのは99%日本人です(外国人もお金を払えば出場できます)。広い芝生のグラウンドに大変な数の日本人が家族ともども集まってきます。取引先の会社のチームもあれば、なじみの日本レストランの店員さんチームがあったり、日本人幼稚園の先生チーム、日本人小学校先生チーム、インターナショナルスクール日本人高校生チームなどもあります。とにかく日本人だらけ。私は会社のチームで2番ショートでフル出場し、6打数3安打とまあまあでしたが、決勝トーナメントには進めず。

しかし、これだけの日本人が一箇所に集まってドイツでこんな大会を開くのも、妙なものだなと、毎回少し違和感を感じるのも正直なところ。でも、アメリカに長く駐在していた人に聞くと、カリフォルニアやニューヨークでもこの手の日本人クラブ主催のイベントはあったようです。私が前にいたロンドンでは、確かゴルフコンペがあったような。

日本クラブというのは現地に進出している日本企業などが中心となって運営している非営利団体で、イベントを企画したり、会報を発行したり、コミュニティセンターを運営したりして、日本人コミュニティの中核となっています。ロンドンでは日本人診療所も運営しています。個人会員と法人会員があって、日本人在住者であれば会費を払えば誰でも入会できます。加入者名簿も発行しており、それを見ればどの企業に何と言う日本人がいるのか、一目瞭然。つい数年前までは、会社名のみならず、家族全員の名前から自宅住所や電話番号まで公開されており、正直おののきましたが、最近はさすがにそこまでのプライバシーは公開されていないようです。

という具合に、海外では、日本に住んでいればまず生まれない横のつながりが、日本人であるというだけで生まれます。日本クラブは元々、不安で不便な海外生活を日本人同士で助け合おうという精神で生まれたのでしょう。ただ、国際化が進み、情報化も飛躍的に進んだ昨今では、その存在意義は以前よりも薄れ、今後はつながりも緩やかなものにならざるを得なくなるのではないかと私は感じています。今後、こうしたコミュニティがどうなっていくのか、興味深いところです。
     
先日、世界で欧州だけが森林が拡大しているという記事が出ていました。

【ブリュッセル5日時事】欧州地域で森林面積が拡大している。欧州連合(EU)は気候変動への取り組みで世界を主導する考えだが、森林には温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を吸収する機能があり、一定の貢献が期待されている。
 国連などの集計によると、1990~2005年に欧州地域(ロシア・トルコなどを含む)の森林面積はほぼ1300万ヘクタール増えた。これは、ギリシャ一国に相当する面積だ。世界で森林が拡大しているのは欧州地域だけという。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080505-00000032-jij-int

確かに、ヨーロッパに住んでいると、緑の多さに感心します。住宅と林や草原などがバランス良く溶け合っています。例えばロンドンは近郊も入れれば人口800万の大都市ですが、ハイドパークは言うに及ばず、中心部にも至る所に緑豊かな公園がありますし、電車で30分も外に出ると住宅地のすぐそばに牧場や森、草原が広がります。Nature Reserveと呼ばれる、人の手がまったく入っていない自然保護エリアも点在しています。ドイツはそもそもが森の国。人口や都市機能も一極集中していないので、街のすぐ外に森が控えているといった自然豊かな環境があります。

緑被率という言葉を最近知りました。文字通り、ある地域がどのくらい緑で覆われているかを%で表します。日本は意外にも世界で第二位の緑被率を誇るそうです。しかし、これは日本の国土のほとんどが山地であるためで、実際に人が住んでいるエリアに限ればこの率は極端に落ち込みます。例えば東京都を見てみると、23区の中心部はわずか12-13%というところもざらです。

一人当たり公園面積は世界の大都市で東京は最低レベル。下の表を見ると、東京23区の一人当たり4.5平米はニューヨークやロンドンの6分の1と欧米主要都市にははるか及びません。この表には出ていませんが、お隣のソウルでも東京の3倍もあります。下に「都市公園以外の緑とオープンスペースを含む」と書かれていますが、まさか都心の巨大な緑地、皇居は含まれていないことを願いますが。

世界主要都市の公園面積比較


いずれにしても、東京は街が密集しすぎて、緑を犠牲にしてしまっているのは残念なことです。こちらで生活していてたまに東京に戻ると息が詰まるような閉塞感を感じます。金銭面ではすでに十分豊かな日本。今後は都市機能と緑を共存させることで、心の面からも豊かにしていきたいものです。
     
日本はゴールデンウィークですが、こちらヨーロッパでは5月1日がメーデーでお休み。2日が金曜日だったので、ドイツではここを休んで4連休にした人も多いようです。特にオランダは4月30日が女王の誕生日ということで祝日。休みに挟まれた2日は自動的に休みになり、5連休でした。

私たち家族は土曜日にオランダのキューケンホフに日帰りで遊びに行きました。ドイツから片道2時間半のドライブはつい3日前にもスキポールへの出張で通った同じ道。キューケンホフはアムステルダム郊外の街ハーレムと、ライデンの中間に位置し、スキポール空港にも程近い。南西に行けばハーグ、ロッテルダムと並び、南東にはユトレヒトもあります。

チューリップが最盛となる春の数ヶ月しか開園しないキューケンホフなので、この週末はかなりの人出。駐車場ではオランダのみならずフランス、ベルギー、ドイツナンバーの車もたくさん見かけるし、園内ではイギリス人、アメリカ人、日本人、インド人、中国人など、世界中からの観光客をみかけました。

さて、園内は期待にたがわず、色とりどりの花々が咲き乱れるすばらしい眺めの連続でした。私は生まれてこのかた、ここまでたくさんの花が咲いているのを一度に見たことはありません。チューリップも見たことがないような色や形のものがたくさん咲いていました。
Keukenhof9   Keukenhof8
Keukenhof6

Keukenhof4


帰り道、高速道路A9を走っていると、突然渋滞にはまりました。スキポール空港脇を抜けてアムステルダム、ユトレヒトにつながるA9はオランダでも最も交通量の多い高速道路のひとつで平日はよく渋滞します。土曜日の夕方でも渋滞かと思って前方を良く見れば、前方で灰色の壁が立ちふさがっています。なんと、片側3車線、両側6車線の高速道路が跳ね上がって、下を流れる運河を通る船を通しているのでした。跳ね橋はアムステルダムの運河の名物で、私もアムステルダム市内で車を止められたことがありますが、まさか6車線の高速道路の流れをせき止めてまで跳ね橋にするとは、思いませんでした。最後の最後まで、さすがオランダという体験でした。
     
デンマークのコペンハーゲン空港は海に面しているが、離陸直後に飛行機の窓から下を覗くと、海の上に真っ白な風車が一列にずらりと並んでいるのを目にすることができる。青い海に風車は白く映え、妙に現代的な美しさをたたえてぐるぐる回っている。

ドイツの郊外を車で走ると、やはり緑の丘や草原の上に無数の白く巨大な風車が回っているのを目にすることができる。早く回っているものや、のろのろと回っているもの。止まって動いていないものもある。

ここでいう風車はオランダのあの風車ではなく、すべて風力発電の風車。英語では前者はWindmill、後者はWindturbineと呼ばれます。最近ではヨーロッパのいたるところで上のような風景を見ることができます。もう慣れてしまいましたが、初めてドイツで見たときはとても印象的でした。特に多いのは環境対策に熱心な北欧とドイツ。イギリスやフランスでは見かけたことがありません。

この風力発電システムを作っている世界一のメーカーはデンマークのVesta社。世界シェアの4割以上を握ります。それにドイツのSiemensが続きます。デンマークやドイツが風力発電に熱心なのは、こうした企業活動と戦略的に関係しているのです。

ヨーロッパはどこも基本的に気候が安定しています。嵐といってもかわいいもの。台風もなければ竜巻もめったに来ません。しかも土地に起伏が少ないので、風通しもよく、風車を設置できる場所は無数にあるという環境も風力発電の普及に適しているのでしょう。

こんなムービーがあります。気象条件の厳しい日本ではこうなってしまうのでは、と心配になってしまいます。



これはデンマーク製の風車。日本では、規模は小さいながら三菱重工が風力発電システムを作っていますが、強風対策はもちろんなされていますよね?
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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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