Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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昨日から今日にかけてパリに出張。木曜も金曜日は曇りで、午前中はみぞれ混じりの小雨もぱらつく肌寒い天気。ただ先週は20度に達する異様な暑さだったようだ。

フランスでは4月22日から5月7日にかけて注目の大統領選挙が行われる。セゴレーヌ・ロワイヤル女史とニコラ・サルコジ内相の一騎打ちと言われているが、ロワイヤルがフランス史上初の女性大統領になる可能性があり、内外の注目が高い。彼女の華やかな美貌と、社会党第一書記であるパートナー(結婚はしていない)との間に四人の子供がいること、男女同権と環境保護を訴えるその姿勢が庶民の人気を集めていると報道されている。

さぞかし女性に人気があるのではないかと思い、同僚のフランス人女性三人に尋ねてみたところ、三人が三人とも口をそろえてアンチ・ロワイヤルなので少し驚いた。彼女たちによれば、ロワイヤルは口先だけで中身が伴わず、信用できないということらしい。確かに、彼女が外交や軍事といった問題に疎く知識がないという問題は以前から指摘されていたが、働く女性の象徴としてこれ以上の存在はないのではと私は思っていたので、働く女性たちからのこの嫌われようは意外だった。ドイツのメルケル首相に続き、フランスのロワイヤル、そしてアメリカでヒラリー・クリントン政権が登場すれば、政治の世界も女性を中心とした新たな時代に突入するのだが、女性は同性に厳しいのだろうか。

セゴレーヌ・ロワイヤル

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最近読んだ本。Kazuo Ishiguroは日本人の家庭に生まれて、幼少時代からイギリスで育った、今や英国を代表する作家の一人。私は彼の名前はアンソニー・ホプキンス主演、ジェームス・アイボリー監督の映画「日の名残り」の原作者として知ったが、彼の本を読むのはこれが初めて。

イギリスの架空の施設を舞台とした状況設定の奇抜さと、施設を巡る謎が徐々に明らかになっていくプロットの巧みさ、そして思い出語りという形態をとることで、主人公の女性の心理を鮮やかに、かつ細やかに描き、彼女の成長と彼女の周りの人間模様をつむいでいく筆力で、読者を飽きさせずに独自の世界に引き込んでいく。命のはかなさや大切さ、人間は何のために生まれてきたのか、といった重くなりがちなテーマを、静謐かつどこか透明で安らかなトーンで主人公に語らせることで、自然に読者に考えさせてくれる。最近読んだ本の中では特に秀逸な作品だった。

わたしを離さないで わたしを離さないで
カズオ イシグロ (2006/04/22)
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アメリカに遅れること二週間、ヨーロッパは今週から夏時間に切り替わった。具体的には日曜の午前一時に、時計の針が一時間進んで二時になるのである。

これによって、これまで夜七時ごろに空が暗くなっていたのが、一気に日が長くなって八時くらいまで空が明るい。夕方が長くなり、ヨーロッパならではの明るい夏を予感させる。夏時間のよいところである。

一方で、夏時間に切り替わると一時間損したような気になるのも確か。起床時間を一時間早めなければいけないので、朝が少し寝不足気味になる。日曜の朝起きると、時計は七時を指していても、実際にはもう八時である。アポイントやフライトなどがある場合は注意が必要だ。実際、この日曜日、時間が切り替わったことに気付かず、知り合いを迎えに行く時間に遅れたという人がいた。

幼い子供にとっては夜一時間早く寝床に着かなければならなくなるが、そう簡単にアジャストはできない。夜九時に寝る習慣の子供であれば、冬時間の八時には就寝となるが、眠くならないのである。時計や時間の観念がない乳幼児にとっては、「夏時間だから一時間早く寝なさい」と言いきかせてもしょうがない。朝をその分早く起こして慣れさせるしかないのだが、こうしたところは時差ぼけ解消策に共通するものがある。

そう、この時期、欧米全体が軽い時差ぼけとなるのだ。
     
二月はあまり出張をせずにおとなしくしていたのだが、先週ハノーバー、昨日まではノルウェーのオスロ、その翌週はパリ、再来週はロンドンと出張が続く。

来週はパリだなと思っていたら、ジャズのスタンダードナンバー、"April in Paris"という曲を思い出した。春のパリの美しさをテーマにした曲だが、他にヨーロッパをテーマ、モチーフにしたジャズのナンバーはあるかなと思い出してみる。

"Sketches of Spain" - マイルス・デイビス&ギル・エバンス競演の名盤。
"Spain" - チック・コリアの定番曲。
"A Nightingale Sang In Berkeley Square" - マンハッタン・トランスファー。ロンドンのメイフェアにあるバークリースクエアを舞台にしたラブソング。
"Dear Old Stockholm" - スタン・ゲッツほか。原曲はスウェーデンの民謡だとか。
"No Sun in Venice" - モダン・ジャズ・カルテットの「たそがれのベニス」。
"A Night in Tunisia" - ディジー・ガレスピー。アラビックな音階をうまく使ってチュニジアのエキゾチックな雰囲気をうまく出している。

あと、スタンダードナンバーではないが、マイルス・デイヴィス晩年の「シエスタ」というアルバムに"Lost In Madrid"という曲もある。

ジャズはアメリカで生まれたわけだが、アメリカ人にとってもヨーロッパは憧れの地。ヨーロッパをモチーフにすると、そのタイトルからだけでも独特の情緒が感じられるから不思議である。

広く知られている曲ではだいたいこんなところか。ドイツをモチーフにした曲は思い当たらなかったし、ロンドンを題名に使った曲もないのが意外。他にもあれば教えていただきたい。
     
曇り空のオスロはところどころ若干の雪が残るものの、今日も大して寒くはない。この冬はこちらもやはり異常なまでの暖冬だったそうだ。

ノルウェーが誇る画家といえばムンク(Edvard Munch)。英語では“マンチ“と発音され、「むしゃむしゃ食べる」という意味の単語と同音である。オスロ国立美術館には有名な「叫び」などがあるが、郊外には彼の作品だけを集めた「ムンク博物館」がある。「芸術とは喜びや悲しみから生まれるものだが、その大半は悲しみから生まれる」という彼の言葉の通り、彼の作品は「叫び」「不安」「吸血鬼」「病室の死」「殺人者」など、暗い色調のぞっとするようなモチーフの作品が多く、見ていると暗く不安な気持ちになるのだが、それでも自分の中にある「昏さ」が共鳴するのか、魂をゆさぶられる強い何かが感じられるのである。

ところで今日23日はヨーロッパでPS3が発売された日。オスロの空港でもデュッセルドルフの空港のショップにも販売されているのを見かけた。
     
ドイツは今週に入って寒の戻りという感じで、先週までの暖かさから一転、結構冷え込む。そんな中、今日はノルウェーのオスロに来ている。前回11月に来たときにすでに雪が降っていたので、さぞかし寒いかと覚悟していたのだが、意外に暖かく、拍子抜け。そもそもノルウェーをはじめとするスカンジナビアは北海を流れるメキシコ湾流の影響で緯度の高さの割に温暖である。特にオスロは港町であり、気温はあまり下がらないようだ。

オスロは人口60万人と、日本ならいくらでもある中規模レベルの都市だが、王宮も官公庁も抱える立派な首都で、日本の中都市のようにごちゃごちゃと猥雑なところはみじんもない。近代的で清潔感のある街並み。高福祉政策で税金は高く、物価はロンドンや東京と並ぶほど高価だが、生活と教育の水準は高く、治安もよく安全。郊外の住宅は、木材で作ったカラフルな家が多いのが特徴的。穏やかで成熟した国家の姿がそこにある。

ノルウェー語、デンマーク語、スウェーデン語はそれぞれよく似ており、たとえば「こんにちは」は「ヘイ」と発音するし、「ありがとう」は「タック」である。とはいっても異なる言語。おたがい文字は読めても話は通じないこともあるとのこと。しかし、飛行機に乗るときなど、客室乗務員ににこにこされながら「ヘイ!」と声をかけられると一瞬「なれなれしいな」と思わず思ってしまうのだが、これがごく普通の挨拶なのである。
     
すっかり更新が滞ってしまったが、これにはいくつか理由があり、その一つがネットの接続である。最近、子供たちの生活環境を考えて家を引っ越したのだが、数百メートル離れただけの場所なので、電話とDSLはそのまま簡単な移転手続きだけで済んですぐに使えるようになると思っていたのが甘かった。結局、引越しの申し込みから開通まで結局丸一週間以上かかってしまい、その間電話もネットも使えない状態が今日まで続いた。一方で、仕事のほうでは最近仕事量と責任範囲が増えて、忙しさもピークに達していたため、とてもブログを更新している余裕などなかった次第。

そんな中、昨日と今日はハノーバーに出張。先週から今週にかけてのドイツは異常なまでの好天気で、雲もない青空が広がって気温15度という日が5~6日も続いた。去年のこの時期もやはりハノーバーに来たのだが、とても寒くて、雪が降って車の運転に神経を使ったことを覚えているから、氷点下前後の気温だったはずである。今年は街でなんとほぼ満開の桜の木を見かけた。このまま夏に突入しかねない勢いだ。

昨日今日といくつかミーティングをこなしたのだが、その中でとあるアメリカ人がこんなことをもらした。
     
3月から職場での職務が変わり、そこに個人的な引越しが絡んではなはだしく忙しい日々をここしばらくすごしている。ブログの更新もしばらく滞りがちになってしまった。

私の職場では、全ヨーロッパのオペレーションを見ているため、周囲のメンバーの国籍は多様である。ちょっとした会議となればドイツはもちろん、フランス、イギリス、オランダ、イタリア、ルクセンブルグ、ポーランド、ロシア、ポルトガルといった国の人々が集まって、ああでもないこうでもないと話し合う。こうした光景は、人種は多様でも国籍はみんなアメリカ、というアメリカのオフィスでは見られないだろう。

それはともかく、こうした多国籍のメンバーが集まる場合、会議は英語で行われるわけだが、当然、大半のメンバーにとって英語は外国語である。だから英語の理解度にもばらつきがある。昨日、会議が始まる前に、イタリア人がイギリス人の部下に言った一言が印象的だった。「一つアドバイスがある。今日は分かりやすい英語を話せ」と。イギリス人が母国語である英語を普通に話すと、外国人には伝わりにくいことがままある。これを防ぐためには以下のような点に気をつける必要がある:
     
旅行のガイドブック。巻末あたりに現地語による単語集や会話集が載っている。旅先で片言でも現地の言葉で会話してみたいという人は多いだろうから、それは分かる。でもこれ、意外とよく使うはずの表現が載っておらず、的外れで役に立たないなと思うことも多い。私が思うに、旅行者にとって現地の人と話すことがあるのは買い物とレストランである。あと、タクシーやバスに乗ることも多いだろう。だから最もよく使う表現は以下のようになる。

     
ロイター発信のニュースによれば、ドイツの高速道路を走る自動車には、ドライバーの収入とスピードに相関関係があり、収入が多いほどスピードを出す傾向があるという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070228-00000024-reu-ent

しかし、これはちょっと短絡的で乱暴な結論である。なぜなら、お金持ちがスピードを出すのは彼らが高級車に乗っていると考えられるからである。お金持ちでも小さなルノーに乗っていればスピードは出さないだろうし、逆に収入がない人でも、メルセデスに乗せれば200kmオーバーで走るだろう。

つまり、相関があるのは車種とスピードであり、所有車種と収入なのである。かならずしも高収入=スピードを出す、とは言えないはずだ。

ドイツのニュースサイトの英文記事
http://www.dw-world.de/dw/article/0,2144,2366949,00.html
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Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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