Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
2006/12«2007/01 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »2007/02
     
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モナコ三日目。今日は朝から見事に晴れ上がったすばらしい天気。外に出れば太陽の光が燦燦と降り注ぎ、アウトドアのプールで泳ぐ人や、ビーチで水着で日光浴をする人さえいる。寒いドイツで帰りを待っている家族に申し訳ないが、この季節、太陽が見えれば幸運というヨーロッパ北部とは雲泥の違いである。

一日のミーティングを終えて、夕方からはクラブでパーティ。ドイツ人、フランス人、オランダ人、イギリス人、スペイン人、台湾人といったメンバーで夜更けまで歓談。夜11時以降はお隣のフランスやイタリアから若者が続々と集まり、満員状態に。人気のクラブだったようだ。ロンドンとはまた雰囲気が違う、クラブ好きなヨーロッパの若者たちの生態を垣間見ることができた。

ホテルのプールから地中海を臨む 会議場から山を望む

おそらく世界一有名なトンネル~F1グランプリで最高速が出る グリマルディ・フォーラム隣にある日本庭園から山を望む

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仕事で5年半ぶりにモナコに来ている。モンテカルロでとあるカンファレンスが行われており、欧州を中心にアフリカ、中近東からロシアまで80もの国々から人が集まってきている。私もその中の一人として出席。

ニースのコートダジュール空港から、車で45分ほどでモナコのモンテカルロに到着。途中峻険な山々を越えるが、驚いたことに山頂付近はなんと雪が積もっている。山を越えてモナコ公国に差し掛かると、高台から美しい地中海と高級マンション群が見渡せる。さすがにモナコ市内は雪こそ積もっていないが、みぞれ混じりの雨が降る寒さである。おりしもヨーロッパ全体にこの冬初めての寒波が訪れており、さすがのモナコも気温は10度に届かない。

モナコは人口わずか32000人、世界で二番目に小さい国であるが、そのほとんどが山と海に挟まれた狭いエリアに固まっており、人口密度は非常に高い。コート・ダジュールの名前の通り、紺碧の海と、険しい山をバックに高級マンションが立ち並ぶ様はここならでは。同行していたイギリス人が発した"Stunning"、"Breathtaking"といった表現がまさにぴったりくるのである。F1モナコグランプリやモンテカルロ・ラリーで使用される公道は実際に見ると驚くほど狭く、よくこんなところを250キロも出して走れるものだと感心する。

街にはフェラーリやマセラッティといった超高級車が走り、海岸沿いには流麗なスタイリングのパワークルーザーやヨットが並ぶ。ヨットハーバーの近くには故グレース王妃にちなんだ名前の超高級マンションが。夢のような別世界であり、私のような普通の日本人には近寄りがたいヨーロッパの貴族的な雰囲気がそこにはある。普通の人もたくさん住んでいるはずだが、彼らの多くは金持ちにサービスするための仕事に従事している。フランスの一部のように扱われることが多いモナコだが、モナコ語なる言語もあるそうで、こうしたところにもヨーロッパの奥深い歴史が感じられ興味深い。

朝の光に照らされた峻険な山をバックにマンションが並ぶ モナコ王宮と旧市街を望む 朝焼けの地中海

     
「世界の日本人ジョーク集」という本が売れているそうで、早速私もざっと目を通してみたが、確かにとても面白く読める。一つだけ抜粋すると。

ある豪華客船が航海中に沈みだした。船長は乗客たちに速やかに海に飛び込むよう指示した。船長はそれぞれの外国人乗客にこう言った。 

アメリカ人「飛び込めばあなたは英雄」
イギリス人「飛び込めばあなたは紳士」
ドイツ人「飛び込むのが、この船の規則」
イタリア人「飛び込むと女にもてるぞ」
フランス人「飛び込まないでくれ!」
日本人「みんな飛び込んでますよ」


なるほど、各国の国民の特徴をうまく言いえていて思わず笑ってしまう。ヨーロッパ、特にイギリスでは各国の国民性の違いをネタにしたこの手のジョークは数多い。ジョークでなくとも、「あいつはスコットランド人だから文句が多い」とか、「イタリア人だから話が長い」とか、「フランス人だから気難しい」「ドイツ人だから融通が利かない」などなど、人を国ごとのステレオタイプに当てはめて揶揄したりからかったりする例は枚挙に暇がない。

日本ではこうした国民性比較はあまりしないが、それは日本は外国人の比率が圧倒的に少ないことも理由だろう。その代わり、大阪人、東京人、九州人などの区分けがなんとなくあるようだ。ただそれ以上に、日本では血液型で人を分類したがる傾向があると思う。人間誰しも人をカテゴライズしたいものだ。そうして人をステレオタイプに当てはめて単純化することで他人の考え方を理解しやすくなり、相手の行動も予期しやすくなる。話のネタにもなる。その判断のための分類がヨーロッパの場合国であり、日本の場合血液型なのではないか。ただ、文化や習慣によって違いが明らかな国ごとの区別に比して、血液型という分類ははなはだ根拠に乏しいとは思うのだが。

以前、血液型性格診断がポピュラーなのは日本くらいだという話をしたことがあるが、それはこちらで

さて明日は、ぐっと冷え込んだドイツを離れてモナコへ飛ぶ。
     
日本では不二家の品質問題が話題になっているようだが、これで思い出したのが昨年の夏イギリスで発覚したCadbury Schweppes社のチョコレートのサルモネラ菌汚染問題。Cadbury Schweppes社はイギリスでDairy Milkというブランドのチョコレートを100年以上販売している老舗中の老舗。昨年春に発生したサルモネラ菌感染源が同社バーミンガム工場で製造されたチョコレートであったことが昨年6月に判明し大量のチョコレートが回収された。事件発覚前後の経緯はこんな感じ。

 2006年春、サルモネラ菌感染が異常発生。
 6月、感染したサルモネラ菌がCadbury社の製造ラインから発見されたものと同じものであることが判明。14ブランドが回収される。
 製造ラインで汚染を発見したのが同年1月で、汚染事実を半年も隠していたことが発覚。
 原因は製造ラインに近接するパイプの漏れにあり、そのパイプはすぐに修繕されたので感染は最小限に留まったため、人体への影響は軽微と判断したとのこと。
 ところがその後2002年にも同様の感染があったのに、同社がその報告、公表を怠っていたことが発覚。

このあたりの経緯はchichiさんの「いぎりすせいかつ」にも取り上げられている。
これだけでも十分だが、さらに3-4日前にはこんなニュースが。

CADBURY 'SORRY' OVER CHOCOLATE BAR MOTH– YORKSHIRE POST TODAY

これはCadbury社のチョコレートバーに「蛾」が混入していたというもの。子供が半分くらい食べてから気付いて母親に報告して問題が発覚した。

これだけ色々と発覚しても同社は製造を止めるでもなく、社長が辞めるでもなく、通常通り営業を続けており、さらに驚いたことに昨年12月にこんな発表までしている。

CADBURY SCHWEPPES WINS QUALITY OF MARKETING AWARD AND LEADS SECTOR IN BRITAIN'S MOST ADMIRED COMPANIES SURVEY
01 Dec 2006


英国企業大手220社による投票で決まる「イギリスで最も尊敬される会社」ランキングで同社が、「品質」「優れたマーケティング」など9つのカテゴリーで上位にランクされたというニュースを自社のウェブサイトで誇らしげに発表している。

サルモネラ菌汚染で多くの感染者を出し、汚染の事実を過去に渡って隠していたことが発覚したのに、半年後に賞を授与されてそれを声高に発表する・・・。日本ではおよそ考えられないことである。方や不二家は特に被害者が出ていなくても、社長辞任だけに留まらず、倒産まで取りざたされている。不二家の追い込まれている状況というのは、イギリス人にはおよそ理解できないのではないだろうか。

社会には鈍感な部分と敏感な部分があって、日本社会はこうした品質問題には異常に敏感(おそらく世界一)。一方で欧米でうるさい人権問題などには鈍感であり、こうした違いが社会のあり方を規定していくのだろう。

サルモネラ菌に汚染された人気のチョコレート
     
今日は一日欧州中に季節外れの嵐が吹き荒れた。ドイツでは時速170km(秒速47m)という烈風を記録したとか。異常に暖かい冬に時ならぬ嵐(ドイツ語ではOrkanと呼ばれる)、やはり地球温暖化(Global Warming)の影響かとみんな不安げに口にするのである。

というわけで今日は学校も閉鎖、オフィスでも帰宅の勧告が出る中、私も残業をそこそこに切り上げて帰宅。夕食後、普段は見ないTVをザッピングしていると、VIVAというドイツ語のチャンネルでこんな番組を偶然発見。

Shibuya Karaoke

     
天気はよくないが相変わらず生暖かいスウェーデンのマルモで一泊し、ミーティングを終えてから車でコペンハーゲンに向かう。マルモとコペンハーゲンはオーレスン(Øresund)海峡という海に隔てられているのだが、これを結ぶ全長17kmの大橋が2000年に完成。今は電車と車が二つの国を数分でつないでいる。橋は有料。

橋の写真や解説はこちら。

http://www.copenhagen.twwt.com/f-oeresund.html

北欧史上最大と言われたこのプロジェクト、NASAが空撮写真を公開している。(左がデンマーク、右がスウェーデン。国境検問はない。左半分は地下トンネルになっている。)

オーレスン海峡大橋


http://www.nasa.gov/multimedia/imagegallery/image_feature_549.html
これによれば、氷河期には陸続きだったものが、7000年ぶりにつながったのだそうだ。この橋により、両国間の人や物の移動の自由度が圧倒的に増し、北欧同盟とでも呼ぶべき彼らの結束が高まったことは間違いない。「橋」というのは経済から人心まで、様々なものをつなげるのである。

ところでこの海峡はとても浅く、海流の関係で砂が積みあがってしまう。船が底をすって座礁しないように、海底の砂をショベルでくみ出す作業が行われているのを今回橋の上から見ることができた。平べったい作業船が海上に浮かび、そこからショベルが伸びて海中の砂をすくいだすという地道な作業である。
     
スウェーデンのマルモに来ている。気温は夕方でも摂氏7度とかなり暖かい。三年前、スウェーデンのストックホルムに滞在したがそのときは気温マイナス15度、凍てつく寒さだった。夜はデンマーク人、スウェーデン人、イギリス人と私の四人で食事。地元の人の薦めで”Lemongrass”という名前のジャパニーズレストランに行った。外観や内装はしゃれたヨーロピアンモダンで、箸や食器などの小物が和風である。食事もアジア系無国籍フュージョンで、和食を中心にアジアの食材や調味料を使ってかなりヨーロッパ風にアレンジしたもの。私は白身魚の天ぷらを頼んだのだが(メニューがスウェーデン語だったので何の魚かは不明)、出てきたものは天ぷらとは呼べない代物だった。まずいわけではないが、あのかりっとした衣や、天つゆといった天ぷららしさはない。お寿司はなかなかおいしかったものの、日本政府が現在検討中の(前評判の悪い)日本食レストラン承認制度をクオリファイするかどうか怪しいものである。(これを書いてからレストランのウェブサイトを覗いてみたら、"Asian Fusion Cooking"とトップページに書いてあった。)

以前、知り合いのアメリカ人が「アメリカは地方ごとに雰囲気も何かも全然違うんだ。」と自信たっぷりに語っていた。私は内心、
     
先週日本から出張者がドイツにやってきた。この人は十何年か前ドイツに三年ほど駐在していた経験があり、英語はもちろんドイツ語も多少話すことが出来る。当時はドイツ語での商談もこなしていたという。

とある国際的企業の人と以前話したことがあるのだが、私たちより一世代二世代上の日本人駐在員というのはかなりのレベルで現地の言葉を話すことができたようだ。ドイツ語、イタリア語、フランス語、ポーランド語などなど、私の会社では総合商社のようには言語のスペシャリストは採用していないし、育ててもいない。それでも、駐在中にある程度の現地の言語を身につけていた。

それが四十代より下の世代ではたいてい英語のみ。プラスアルファができる日本人は限られている。なぜか。今回その出張者がこんな言葉をもらした。

「最近ではドイツ支社の人はみんな英語を話すんだね。」

なるほど。これが理由ではないか。
     
ヨーロッパは税金が高いとよく言われる。その一例が日本の消費税にあたるVAT (Value Added Tax)だろう。このVAT、国によって税率は異なるが、イギリスが17.5%、北欧では21%だったりと、日本とは桁が違う。ドイツは昨年まで16%だったが、この1月1日から一気になんと3%も上がって19%に。過去に度々税率をアップさせているドイツでも、一気に3%もの上昇はこれまで例がなく、車や宝飾品などぜいたく品を中心にこの年末は駆け込み需要が過熱したようだ。先週散髪に行ったら、それまで35ユーロだったカット代が36ユーロに値上げされていて、生活コストへの影響を感じさせられた。

こうした具合にヨーロッパでは直接税率が日本より非常に高いわけだが、こちらでは基本的にVATは内税として物価に含まれる。そうして消費税、VATを抜いて考えると、ヨーロッパの商品というのは日本の物と比べて安いことも多い。価格破壊が進んだとはいえ、日本の物価はまだまだ世界最高レベル。今でこそユーロ高/円安が進んでユーロを持つ人からみれば日本の物価は安くなったが、数年前1 euro =100円を切っていた時代には日本の物価の高さは際立っていたものだ。
     
パリの郊外などを車で走っていると、スーパーマーケットを核として様々な大型店舗が軒を連ねる巨大なショッピングセンターによく出くわす。ハイパーマーケットと呼ばれるこのショッピングセンターの形態は、アメリカにはよくあるのだが、こちらヨーロッパではフランスで最も一般的である。

こちらに住む日本人の間で、たまに各国のスーパーマーケットの話になったりする。各国のスーパーについて複数の人の意見を総合するとこんな感じだ。
     
パリに70年ぶりに路面電車が復活したという。

http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/061217/erp061217000.htm

日本ではその多くが姿を消した路面電車だが、ヨーロッパ大陸(イギリスやアメリカではあまり見かけない)では今でも主要な交通機関として、中規模以上の街の多くで走っている姿を見ることができる。大きな街では中心部で地下を走り、周辺部で路面を走るといった形で運行されていることが多い。写真はアムステルダムを走る路面電車。

アムステルダム市街を走るトラム


ヨーロッパの路面電車で驚かされるのはその床の低さである。プラットフォームを低くし、車体を低床にしてバリアフリーを実現している。車椅子などでも乗り降りは楽である。

雨のときレールの上を走るとすべるとか、車との接触事故が起こるなど(何度かぶつかる現場を目撃したことがある)、車のドライバーにとっては面倒なこともあるが、環境に優しく、都市部の渋滞緩和にも役立つということで、日本でも欧州に習って最近は路面電車の見直し機運が高まっているようだ。
     
クリスマスから年末にかけて、フランスのロワール地方にドライブに出かけた。ロワール川沿いに中世の古城が点在することで有名な土地だが、今回の旅ではそれらの世界遺産の古城群を見て回ることができた。

フォンテーヌブロー宮殿を池から眺める ディアーヌが気に入らなかったというショーモン城


ロワール地方は古城にまつわる歴史がとても興味深い。
     
クリスマス休暇を利用して、フランスのロワール地方にドライブに行っていた。携帯電話は持っていったが、休暇中電話をかけることも受けることもなく、PCにもネットにもまったく触れず、純粋に家族だけの時間を過ごしてリフレッシュ。

ヨーロッパが面白いのは国ごとに文化、歴史、習慣などが異なるその多様性だが、フランスを数日ドライブして改めて気付いたフランスの道路事情はこんな感じだ。


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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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