Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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生活のセットアップもまだ終わっていないのに仕事が忙しくなり、余裕がない日々を送っている。一方で娘の学校も明日から始まり、いよいよ生活は日常に戻りつつある。

明日からはベルリンに出張。来週後半はアムステルダムへ。マーケティングの仕事なので新聞や雑誌の取材予定が多く入っているが、来週はとうとうTVのインタビューが入る予定。人前で話すのはあまり好きなほうではない上、当然英語である。もう今から疲れを感じている。
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昨日は重い話題だったが、ちょっと気分転換を。

職場にいる同僚のロシア人から、ロシアやモスクワの話をちょくちょく聞かせてもらうが、よく役所や警察の腐敗ことが話題となる。これから話すのはその一例。

モスクワに住む彼女は長らく車の運転をしていなかったため、免許が失効してしまった。再び運転が必要になり、再試験することになったのだが、心もとないのでドライビングスクールに行った。ペーパー試験を問題なくパスし、さあ実技試験という段になり、試験の予約を取ろうとしたが、数週間先まで予約が取れない。困ったとスクールの教官に相談すると、その教官いわく「わざわざ試験を受けなくとも買えばいい」という。

そう、モスクワでは運転免許が道端で売られているそうだ。売っているのは警察官で、免許証も本物である。相場は約400ドル。もちろん違法だが、警察官が自ら販売しているのだから始末に終えない。ドライビングスクールの教官が購入をそそのかすくらいだから、スクールも生徒の斡旋に一枚かんでいるのだろう。確立されたシステムができあがっていると考えられる。

彼女によれば、モスクワの運転マナーの悪さはこの違法な免許取得が一因だろうとのこと。で、その彼女本人だが、時間を買うということで、その免許をちゃっかり購入した。本人は恥じていたが、それがモスクワの現実である。
     
ショッキングで悲しい事件が私の大事な友人の家族におきてしまった。
     
ドイツという国は連邦制がとられており、地方分権が進んでいる。そのため一極集中がなく、極端に巨大な都市がない。その代わり中規模の都市がバランスよく散らばっている。

とあるドイツ人が話してくれた。ドイツでは隣町同士がお互いをライバル視して競い合うことが多いそうだ。デュッセルドルフとケルンが良い例で、街の規模がさほど違わないこの二つの街は、アルトビールとケルシュビール、アイスホッケー、文化、歴史などそれぞれに自慢がある。
(ケルンはかつてローマ帝国の都市であったことを誇りにしている。ケルンという名前がローマ帝国の「植民地(英語でいうColony)」という意味であったことは広く知られている。)

他にもライン川沿いのマインツとヴィースバーデン、フランクフルトとオッフェンバッハのように、大きな川をはさんで向かい合う街同士にこうしたライバル意識があることが多いそうだ。こうした感覚、日本やイギリスの町でも多少はあるのだろうが、私はさほど強く感じたことはない。日本やイギリスは国全体が中央を向いて作られているためか、ドイツほど隣町をライバルとして強く意識しないのではないかと思ったのだが、どうだろうか。
     
先日会社の同僚とのパーティの席で、イタリア人、ドイツ人などが集まった時に出たアメリカ人についての体験談。以下、色々と異論もあるだろうが、ヨーロッパ人から見たアメリカ人とヨーロッパ人の比較である。

我が社のイタリア人重役(ここでは仮にダリオとしておく)がアメリカのMBAに留学中、中西部の田舎町での初めてのクリスマスを過ごした。学生仲間はみんな実家に帰り、イタリアに帰るような経済的余裕のない彼は一人きりで寒いクリスマスイブを過ごそうとして、地元のイタリアンレストランで席に着いた。周囲は家族で暖かなクリスマスイブを過ごす家族連ればかり。

ダリオが一人でさみしく前菜を食べていると、後ろから「一人なのか」との声。振り返ると後ろのテーブルにいた家族のお父さんらしき人物が。一人だと答えると、一言「こっちに来なさい。一緒にクリスマスを祝おう。」と言って、彼のために席を用意してくれて、一緒に食事を楽しんだと言う。

初対面で素性も知れない外国人を自分の席に招いてくれるような親切さ。これは彼の故郷ミラノではありえないと彼は断言。周囲のドイツ人やフランス人もそれは自分の国では考えられないと言う。おおむねヨーロッパでは起こりえないことのようだ。日本でもそうだろう。どこの誰が見ず知らずの外国人学生を自分の食卓に家族と一緒に座れと勧めるだろうか。

ダリオいわく、これが未だに忘れられない思い出として強く記憶に残っており、アメリカ人に対する親近感の根っこになっているのだという。一つ間違えばおせっかいかもしれないが、困っている人間に声をかけて手を差し伸べる社交的で明るいアメリカ人。単純で浅はかだと揶揄する向きもあるが、それを超える美徳が彼らにはあるというのが彼のアメリカ人論。

ヨーロッパ人と言うのはそういう意味での親切さに欠けるというのが、彼ら欧州連合軍の結論だったのだが、翻って日本はどうだろうか。またいずれここに帰ってきたいと思わせるような温かさ(一つのソフトパワーと言える)を持っているだろうか。

ちなみに、やはりアメリカで二年間学生をやった私の印象は、アメリカ人は確かに愛想は良いが、意外とそれが表面的で、懐に入り込みにくいというのものだった。知り合う相手によってもその辺りの印象は変わってくるのだろうが、私にとってのアメリカはもう少し複雑である。
     
今日は妻子が日本からドイツに帰国。午後車でいそいそとフランクフルト空港へ出向かえに行った。彼らにとっては猛暑の日本から秋の気配の強いドイツへ。神戸から成田経由の長旅で疲労困憊のはずだが、まずまず元気。

帰途、子供がおなかがすいたと言うのでアウトバーンのサービスエリアに立ち寄るが、レストランで娘が「ドイツは居心地が悪い」と言う。どうしてと訊くと、「ドイツ語が分からないから、みんなが何を話しているのか分からない。イギリスか日本がいい。」と。

確かに。周りの言っていること、書いてあることが分からないのは精神的にストレスが多いもの。子供にとってもそうだろうが、三年前はそんなことは言わなかった。その間に娘には自我ができたのだ。子供の成長の早さを想う。

ドイツ語パパくらいできるようになるかな?」

「パパのレベルだったらすぐに追い越せるよ。」と私。

小学校での転校。私も経験があるが、子供には世界そのものの変化だ。ましてや海外。心が痛むのだった。
     
これまで公序良俗に則ったブログで通してきましたが・・・

     
今日はフランクフルトの近く、ライン川沿いの町Wiesbaden(ヴィースバーデン)で行われているワインフェスティバル(ドイツ語でWeinfest)に行って来た。といっても顧客からの招待で行ったのであって、あくまで仕事上の社交である。デュッセルドルフから車でアウトバーンを二時間ほど走ったのだが、こちらが180km/hくらいで巡航している横を200数十キロでBMWやAudiが駆け抜けていく。久しぶりにドイツのスピード感を体感。

Wiesbadenは人口27万人の中都市で、ライン川をはさんでMeinz(マインツ)の向かいにある。ライン川流域(Rheingau)には多くのぶどう園とワイナリーがあり、モーゼルワインの産地として知られる。毎年この時期十日間、地元のワイナリーがこの町の広場に集まって自慢のワインを振舞うのである。地元の人によれば、このWeinfestはヨーロッパ最大のワインフェスティバルだとか(真偽は未確認)。

金曜の夕方、暑くもなく寒くもない快適な天気の中、多くの人が集まってバンドの生演奏も入り、にぎやかで開放的な雰囲気。ミュンヘンのビールの祭典オクトーバーフェストであれば見かけるであろう日本人の姿はまったく見かけず。我々のグループはドイツ人が十数名にフランスやベルギーの人が混じる。その中でドイツ語が流暢に操れないのは私だけなので、みんな私の前でだけは気を使って英語で話してくれる。

さて、肝心のワインの味。「ドイツワインなんて」とバカにする人もあるが、私の飲んだワイナリーの品はどうしてなかなかの味だった。

Weinfest in Wiesbaden

Weinfest in Wiesbaden

Weinfest in Wiesbaden
     
自宅のブロードバンドが開通した。日本のNTTにあたるドイツテレコムが提供するT-DSL6000という名前のサービスで、6000という数字がそのまま下りのデータ通信速度(6Mbps)を表している。これで料金が固定で25ユーロ(約3700円)。最近は16000というサービスが始まったよう(下り16M/30ユーロ)で、これが目下ドイツでの最速だと思われる。

ロンドンの自宅では確か10Mを使っていたので、6Mから16Mあたりがヨーロッパ先進国の標準的なスピードなのだろう。DSLで40M超、光で100Mという日本に比べると3年くらいの開きがあり、こちらははるかに牧歌的な歩みである。そもそも光ファイバーなど各家庭まで来ているのかさえ疑問だ。ちなみに、DSLは10年ほど前にイスラエルで開発、実用化された技術のはずだが、本国イスラエルでの普及はどうなのだろうか。

といった具合で、ヨーロッパではブロードバンドの普及は遅れており、その分、料金もかなり高めだ。空港やホテルのワイヤレスLANホットスポットなどもほとんど有料である。日本のホテルではブロードバンドが無料だとこちらの人に教えると結構驚かれるのだ。
     
今日は朝からずっと小雨が降り、肌寒いドイツ。

8月7日からドイツで実質的な生活が始まったわけだが、いまだ自宅にネットが開通していない。電話を申し込んでから通話できるようになるまで3日、DSLが開通するまで約一週間かかるという。たぶん今日自宅に戻れば開通していると思う(ドイツ語で手紙が届いたのだが、まだ解読していない)。

これはほんの一例で、基本的にドイツでは物事を始めるのに時間がかかる。例えばドイツでは部屋を借りる時、家具などはついていないのが普通。それだけなら日本やアメリカも同じだが、こちらはそれだけでは済まず、照明はついていない(裸電球さえなく、天井から線が出ているだけ)、キッチンも取り払われている(台所は本当の空っぽ)のが普通だ。キッチンは、まずサイズを測ってそれに合うシステムキッチンを注文するところから始まる。ここで数十万円の出費は覚悟しなければならない。さらに申し込んでから、設置まで数週間かかる。うちの会社はキッチンの購入代金は会社が負担してくれるが、会社によっては自己負担のところもあり、そうなると大きな出費で大変である。しかも引越しの時に撤去しなければならない。日本に帰国などという話になると無駄になるわけだ。

「借家なのにキッチンを自分で買うなんて不便じゃない?」とドイツ人に聞くと、「君は他人の使い古しのキッチンがいいの?」と逆に聞き返された。なるほど、そういう考え方もあるか。確かに新品のシステムキッチンは快適だろう。面白いことにイギリスではまったく逆で、キッチンはもちろん、家具一式、ベッドのマットレス、鍋にナイフ、フォークに至るまで家に用意されているのが普通だ(これをfurnishedと呼ぶ。逆がunfurnished)。だから引越し後すぐにでも生活が開始できる。ドイツではまず辛抱強く待つことが大事。そうすればその先は新しく快適な生活が送れるのだ。

どちらが合理的か、考え方と文化の違いである。
     
イギリスの空港のセキュリティが明日から緩和されるようだ。
私のイギリスの友人が今日の午後のBA便でNYに旅立ったが、一時間程度の出発遅れで済んだ模様。

下はBAA(イギリスの空港公団)のオフィシャルサイトから。

Important Message
14 August 2006

The Government has today announced that the security threat level across the UK has been changed from critical to severe, with new guidelines in place. Please note, however, that the security regime is still more onerous than that which operated last Wednesday, before the major terrorist emergency. These will be phased in across our seven UK airports throughout the day.

Heathrow and Gatwick airports
To allow the new regulations to be introduced with as little disruption as possible, we ask that anyone intending to fly today from Heathrow and Gatwick continues to arrive with no hand luggage, and bring only those items allowed into the cabin in a clear plastic bag. From tomorrow morning, passengers at Heathrow and Gatwick will be permitted to carry ONE item of cabin baggage, containing permitted items, through the airport security search point.

Stansted, Glasgow, Edinburgh, Aberdeen and Southampton airports
From 12:00 noon today, all the airports will be operating the new security arrangements and allow passengers to take ONE item of cabin baggage, containing permitted items, through the airport security search point.

しかし、まだ欧州域内線を中心に多くのキャンセルが出ている模様なのでご注意を。

chichiさんのいぎりすせいかつに行けば、さらに詳細がアップされています。手抜きですみません。
     
日本人がドイツに住んでもっとも不便だと感じることの一つが日曜日の店舗休業だろう。大陸欧州では基本的に、日曜日はガソリンスタンドとレストラン、空港や駅を除いてほとんどが休業である。トラックの走行まで禁じられている。これは法律で決められており、何度か規制緩和の動きはあるものの、キリスト教団体や小売店の反対などにより毎度却下されている(参考記事:「フランスって」より)。ではイギリスはどうかというと、日曜の営業時間は午後4時までと短めに制限されているものの、80年代後半以降、店舗の日曜営業は許可されている。北欧も同様だ。一方アメリカは土日も関係なく営業している。

日曜日をショッピングにあてることが多い日本人にとってこれはかなり不便を感じることの一つだろう。実際、私もスーパーでもドラッグストアでも年中無休の24時間営業というアメリカから、ドイツに引っ越したときは日曜日を有効に使えないことに非常に不便を感じたものである。本当に何もできないのである。ドイツではつい最近まで土曜日の営業時間でさえ午後2時までと制限されていたので、金曜の夕方、土曜の午前中のスーパーは買い物客でごった返していたという。ここ数年で午後6時、8時と段階的に延長された今はそれほどでもないにしろ、土曜日は買い物客が集中するのである。

ではひまな日曜日のドイツ人の過ごし方はというと、spazieren gehen (散歩、ウォーキング)である。何をするでもなく周辺の田舎や川沿いを家族でゆっくりと歩いたり、サイクリングしたりする姿がよく見られる。からっと晴れ上がった日曜日(もうこちらは日本の10月始めくらいの陽気)、ライン川沿いの遊歩道にはたくさんのウォーカーがあふれ、私も久々のサイクリングを楽しんだ。

最初の赴任時、不便を感じたドイツ生活だが、毎週日曜日が静かに流れていくのに慣れてくると、それが結構安らぎになってきたものだ。便利なイギリスの生活でその感覚からしばらく遠ざかっていたが、またドイツ生活に戻って、このゆったり感を満喫することができるようになれば、ドイツ人に一歩近づくのかもしれない。
     
イギリスからドイツに引っ越してきてすぐにイギリスへの出張が入り、今朝7時のルフトハンザでロンドンに飛んだ・・・と思ったら、ヒースロー空港がテロへの警戒で閉鎖ということで、飛行機はドーバー海峡上空でドイツに引き返してしまった。おかげで今日のUKでのミーティングはすべてキャンセル。またまたフライトのトラブルに巻き込まれてしまい、TIとは出張しないほうがよいという悪評がさらに高まってしまった。

夏休み中のヒースロー空港は大混乱のようで、周囲にもアメリカでの休暇を予定しているのに影響を受けた人が何人かいる。昨今のイラク問題、レバノン・イスラエルの問題で批判を浴びているブレアにとっては、矛先をテロリストに向けてそらすという意味で彼にとってはよいニュース、といううがった見方をするイギリス人もいる。
     
海外にしばらく暮らすことのメリットの一つは、自分の国の文化や習慣を異なる視点から眺めなおすことができるようになることだ。その国で生まれ育ってしまうと分からない当たり前のことが、海外を見ることによって違うやり方もある、もっとよい方法もあるのだということに気付く。逆に自分たちの優れている点もよく分かるようになる。

今回日本に戻って感じたのは、日本社会は個人レベルでは非常に便利でサービスも充実しているが、全体として非効率な社会だなということだ。いわば個人最適、全体非効率である。いくつか例を挙げる。

コンビニでソフトクリームを買った。持ち帰りにするというと、ケースに入れて、さらに袋に入れてくれる。購入した人にとっては、持ち運びやすいかもしれない。でもこれは明らかな過剰包装だ。たかだか150円のソフトクリームだ。欧米ならば裸でそのまま、である。この包装は店にとってはコストになり、ごみが増えてごみ収集のコストも上がるし、環境も破壊する。このコストを支払うのは、我々消費者だ。

成田空港の手荷物受取所には空港職員や航空会社の職員がたくさんいて、荷物に間違いがないか、問題がないか、チェックできるように待機している。伊丹ではご丁寧にバゲージタグの番号まで一人一人照合チェックしていた。ヨーロッパの空港ではまず見られない光景だ。欧米では荷物を間違えるのは自分の責任。人がわざわざ面倒を見たりしない。日本のやり方は何か問題があった時には便利ではあるが、たいていは問題ない。彼らの給料を払っているのは、元をただせば我々利用者である。日本の空港の着陸料の高さは世界でも飛びぬけて高いことで悪評高いが、こうしたところも一因なのではないか。

コンビニに行けば、欧米の巨大スーパーでもびっくりと言うほどの点数のお菓子やドリンクが並ぶ。多品種にかけては世界一だろう。日本では毎年1500品種ものお菓子の新商品が開発されると言う。しかしそのほとんどは数ヶ月で消えていく運命にある。誰がその膨大な開発・流通コストを支払うのか。消費者である。

他にも、空港を出れば宅配便のカウンターにアルバイトが何人もで呼び込みをしている。バスの停留所では切符のもぎりをして行き先をアナウンスするする人がいるし、駐車場では誘導員が何人も赤い棒を持って車を招いている。高速道路には工事中の旗を振るおじさんがいるといった具合だ。欧米ではバスは自分の行き先くらい自分で見ろといわれるし、駐車場で車を入れるところは自分で見つける。工事中の看板があればおじさんが旗を振らなくても車はよけて通る。

こうした例は枚挙に暇が無く、日本社会のあらゆる側面がそういう矛盾を抱えていると言える。個人の嗜好に合わせてサービスや商品を多様化しすぎ、その結果全体の効率が悪くなっているのが今の日本の社会だ。欧米の社会は日本に比べれば不便かもしれないが、もっとシンプルだし、結果として全体の効率は良いようだ。日本は至れりつくせりではあるが、欧米に比べると過剰に人とサービスが提供されており、その分人件費やコストがかさむ。で、そのコストはというと、結局料金や税金という形で消費者に跳ね返ってくる仕組みだ(社員一人当たりの給料が安くなるということもあるだろう)。こうしたことがOECDの先進国生産性ランキングや、欧米企業に対して日本企業の低い利益率となって現れている。

     
11時間のフライトを経て、ドイツはフランクフルトに到着。乗り継ぎの飛行機を待っている。一週間だけの日本滞在であったが、仕事が絡まない帰国は3年ぶりということで、家族で地元に戻り、親戚などに会っていると、頭は日本モードに切り替わり、仕事での現実が一気に遠くなり、最後にはドイツに戻る自分が現実でないように思えてくる。普段長く日本を離れていようとも、故郷に戻ると一気に日本人の本性に戻り、急速に海外を異国と感じるのだろう。ただ、生まれてからずっと長く海外で暮らしている人にとっては、たとえ日本人であろうとも、日本にいたところで故郷のようには感じられないのかもしれない。私の娘は7年半の人生のうち6年以上を海外で暮らしているし、息子はそもそもドイツ生まれで日本の土地を踏んだことはなかった。そんな暮らしが何歳くらいまで続けば日本を故郷と感じなくなるのか。彼らには国際的感覚を備えた「日本人」として育ってもらえればいいが。そんなことを考えながら、日本に残してきた家族に思いをはせている。
     
しばらくネット環境から遠ざかっていたので、更新が滞ってしまったが、今はもうドイツへ帰国のフライト待ちのラウンジである。今回のメインイベントであった義兄の結婚式への出席も昨日果たし、若干の時差ぼけを残しながら、ドイツへの帰国の途につく。

一般的に時差ぼけは東に向かった時がつらいと言われる。ヨーロッパを夕方飛び立ち、東に12時間弱のフライトで到着は日本の午後。飛行機の中では熟睡などできないので、半徹夜のような状態で日本に到着することになる。がんばってその夜まで起きてから寝るのはよいが、日本の夜中がヨーロッパでは夕食時にあたるので、深夜におなかがすいて目が覚める。日本から出発だとアメリカに飛んだときの到着時がこれに似ている。日本に戻ってすでに数日が経ったが、子供たちの時差ぼけはまだ完全には解消せず、夕方寝たと思ったら、数時間で起きて、夜中まで起きているといった感じである。大人はまだ自分の意思で生活時間を調整できるが、子供は眠ければ寝るし、おなかがすけば食べるので、狂った体内時計は強制的に調整がききにくいのではないか。

しかし、ANAはこの6月に成田の新しくなった第一ターミナルに移り、快適になったことはなったのだが、チェックインは改悪となっている。6月の時もそうだったが、チェックインのカウンターがビジネスクラスにも関わらず、長蛇の列。乗客にチェックインさせるための最新の自動チェックイン機を導入したのだが、効率はむしろ下がり、アシストするための人が張り付いてスタッフは前よりも増えている有様。しかも、チェックインが終わっても、荷物を預けなければならないので、こちらがまた混雑。せっかく発券を自動化しても肝心の荷物の預け入れが遅くてはどうしようもない。結果として長蛇の列はカウンターエリアをはみ出て、乗客の通行をブロックしている有様。これではエコノミーのほうが早いのではないかと思ってしまった。周囲のルフトハンザやタイ航空のカウンターはすいすい。外国人ビジネスマンの評判も悪い。ANAさんも対策はとろうとしているとは思うが、もう少し改善が必要だろう。

なお、第一ターミナルのナカミセだが、かなり宣伝していた割には、日本の玄関空港のショッピング街としてはもう二つくらいか。
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TI

Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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