Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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これを読んでいただいている方は、さぞかしTIというやつはクレージーなやつだと思われると思うが、実は今日は日本に来ている。木曜日イギリスから一気に車を駆ってドイツに入り、金曜に新居にMove in、夕方までに引越しを完了し、土曜日のフライトで家族でフランクフルトから成田経由で大阪に向かった。日曜の夕方に伊丹に到着。引越しに続いて一週間の夏期休暇なのだが、こんな忙しい時期に日本に来たのは親戚の挙式のためである。

私は仕事でここ半年何度から日本に帰る機会があったが、家族揃っての帰国はちょうど丸三年ぶり。下の息子にとっては生まれて初めて踏む母国の土。娘は今回の一時帰国をとても楽しみにしている。猛暑の欧州を逃れて、さらに暑い日本へ。ゆっくりしたいところだが、日本でも移動続きの忙しい日々となりそうである。
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今日はドイツまで車で移動の一日。

朝7時過ぎにロンドンを車で出発、イギリス南東部の港Doverからフェリーに乗り、昼前にフランスのCalais (カレー)に到着。そのまま高速を飛ばして、ダンケルク、フランドル地方を抜け、ベルギーに入り、オステンデ、ブルージュ、さらにアントワープを通過してオランダに入り、アイントホーフェン、フェンロを抜けるともうドイツである。

結局夕方現地時間の午後5時前には現地に到着。イギリス国内が120km、カレーからドイツまでが400kmほどの旅程。フェリーの時間(1時間15分)と休み時間を除く実質運転時間は6時間ほど。イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツと5カ国も走りぬける。その間一度も国境検問もなく、パスポートは一度も取り出すことがなかった。それでも、周囲の看板は英語はもちろん、フランス語、フラマン語、オランダ語、ドイツ語と徐々に移り変わり、サービスエリアのレストランでも4ヶ国語でメニュー書きがされている。走っている車のナンバープレートの国も様々だ。こうしたところに、イギリスとは異なる、地続きで国境が次々と変わるヨーロッパ大陸側の雰囲気を感じ取ることができるのである。
     
今日、イギリスでの引越しが完了した。
荷造りと運び出しに2日間、クリーニングとインヴェントリーチェック(大家立会いのもと、部屋の状態を細かくチェックする手続き)で丸一日の合計三日間である。35度にも達する猛暑の中、200箱以上におよぶ荷物を運んでくださった引越し業者の方、ご苦労様でした。

明日はいよいよ家族でドイツに移動である。

     
昨日がロンドンオフィス出勤最終日だった。事業計画編成時期と重なってしまったため、とにかく忙しい日で、日中は引越しにはまったく手を付けられず、夜になってからようやく机や棚の片づけをするという始末。社内で同じ域内での異動。二年に満たない勤務で、半分は出張していたこともあったせいか、あまり実感の湧かない自分がいた。とはいえ、夜誰もいなくなったオフィスでみんなに最後の挨拶メールを書いているとさびしさがこみ上げてきた。

総務兼支社長秘書の女性は私の滞英中何かと世話を焼いてくれたが、彼女は別れ際私を抱きしめて、涙ぐんでくれた。彼女自身も近日中の離職が決まっている。苦楽を共にした心優しい仲間たちとの別れはいつもつらいものである。
     
今日もロンドンは快晴。もう何日も雨を見ていない。ロンドンは記録的な猛暑で、34度だの35度とも言われ、ローマよりも暑いとBBCのテロップ。そんな中、私は午後のフライトでドイツに。こちらも37度以上の猛暑で、私が到着した夕方6時でもまだ36度だった。今深夜1時になるが、まだ29度以上ある。

夜の会食はライン川沿いのイタリアンレストランで。ドイツ人、イギリス人、イタリア人、スイス人、オランダ人といった面々が集まり、様々な言語が飛び交うにぎやかな会となった。フィレンツェで見かけたアメリカ人がいかに歴史や文化を理解せず、デリカシーがなかったかという話をあるドイツ人が始め、それをアメリカ在住経験のあるイタリア人が、いかにアメリカ人が親切でフレンドリーかという話をして弁護するといった話になり、そこから人の名前の呼び方の話になったのである。

英語圏では、相手の名前をファーストネームで呼ぶのが一般的だし、そのほうがフレンドリーとされる。だから、メールでもオフィスでもファーストネームが飛び交うし、我々日本人もそれが欧米式だと教わってきた。しかし、ことはそう単純ではない。

ドイツでは友人や身内以外は相手の名前は敬称と姓で呼ぶのが一般的。Frau Schneider, Herr Zimmermannといった具合。ドイツ語ではさらに相手を呼ぶ代名詞が二種類あり、身内など親しい相手はdu、そうでない場合はSieを使う。私は定かではないが、フランス語でも同様の使い分けがあるそうだ。これに対し英語はyouしか二人称の呼び方がないが、これは大陸のヨーロッパ人に言わせると英語が新興の言語で語彙が貧しいからだということになるらしい。

相手に対する一定の距離と尊敬を求めるドイツのビジネスの現場では、相手を呼ぶ場合には敬称Herr/Frauをつけて姓で呼ぶ、代名詞の場合は丁寧なSieを使うほうが安全で適切だという結論になったのだが、最近では若い世代を中心にファーストネームで呼び合い、duを使うことがより一般的になってきているのが現実。フランスではこの間を取り、名前はファーストネームで呼ぶが、代名詞は丁寧な表現を用いるのが一般的だそうだ。イタリアではこのあたりの線引きは明確ではなく、会社によって異なったスタイルがあるとはイタリア人の弁。

あるアメリカ人が”Hi, guys”という書き出しでメールを出してきて、それを受け取ったドイツ人が心証を悪くしたということもあるそうだ。英語が国際語として定着し、英米の慣習が世界のスタンダードとされる流れではあるが、必ずしもそれを快く思っていない欧州人がいるという事実は心に留めておくことが必要だろう。特にアメリカとイギリスで暮らした私にはファーストネームで相手を呼んだり砕けた呼び方をすることはごく自然なことなので、これからはマインドセットをより大陸ヨーロッパ仕様に切り替える必要があるのかもしれない。郷に入れば郷に従えというが、その郷の境目があいまいになりつつある昨今。やや戸惑うところである。
     
日本、イギリス、アメリカ、ドイツと各国に住んで、どこが一番住みやすいですかとか、どこが一番好きですか、とよく訊かれる。それぞれいいところ悪いところがあるし、住んでいた街にもよるので、一概には言えないのだが、いくつかの点からこれらの国を独断と偏見で比較してみよう。

物価
物価が高い順に、イギリス、日本、ドイツ、アメリカ。7,8年前くらいまでは日本の物価が高く感じられたのだが、ここ数年は日本の物価はかなり安く感じられるようになった。一方高くなったなあと痛感するのはイギリス。2000年当時160円だったポンドが今は210円前後。日本人の感覚からすれば二割の値上がりだ。ちなみに、ユーロでも80円の時代があったのがいまや140円台。この円安為替は大きい。
一番安く感じるのはなんといってもアメリカだった。生活用品はおしなべて日欧よりもかなり安い。我が家では今でも服や映画のDVDなどはアメリカのネットで買うことも多い。輸送費を払ってもアメリカで買うのが安いのだ。なお、西欧ではドイツが安く、イギリスはたいてい高価。

言語環境
私はドイツ語はあまりできないので、生活はアメリカ、イギリスが圧倒的に楽。一般的にドイツ人は英語は達者だが、それも若い世代や高学歴の人に限られる。また当然ながらドイツ人の子供は英語ができないので、うちの子供が現地の友達を作るためにはドイツ語をある程度話せるようにならねばならない。当たり前だが郵便物や請求書などもすべてドイツ語なので、自分で読むことは時に難しい。重要な書類が届いたりすれば会社の誰かに読んでもらうことも多く不便。ドイツで法律に絡むトラブルなどに巻き込まれると大変だろうなと思うのである。

ここで時間切れ。次回に続く。
     
今月一杯でイギリスを離れることになった。転勤である。転勤先はフランス、と言いたいところだが、ドイツ。前の勤務地だ。欧州本社に戻ることになる。急に決まったわけではなく、もうかなり前から分かっていたのだが、いよいよ時が迫ってきたので、ここで明らかにすることにした。

二度に渡るイギリスの生活は通算三年ほど。一度目は一種のプロジェクトであり、その後にアメリカへの留学も控えていたので、一年半の計画通り。今回二度目もプロジェクト的な意味合いが強く、腰をすえて長期という雰囲気ではなかったことは確かだが、それにしても短かかった。身軽な単身ならまだしも、学齢期の子供も抱えた四人家族、教育の一貫性、言語の発達など、抱える問題は多く、妻子には申し訳ないと思う。

転勤、転居にまつわる話はまた後日。というわけで、天気が良かったこの週末は最後のロンドンの観光に出かけた。引越し前の見納めということで、名所をおさらいした感じである。
     
今週はとても忙しくて、月曜からドイツに出張した上に、朝6時から夜10時半まで昼休みもなしで仕事なんていう日が続いていた。だから本当はもっと色々と書きたいこともあったのだが、ネットにさえアクセスできない日も多く、たとえアクセスできてもブログを書く気力がないという感じだった。

ところで、最近まで私は欧米のレストランでは前菜を頼むのがマナーなのだと思い込んでいた。日本人には結構そう思っている人は多いと思う。でも実際には夕食の取り方というのは国ごとに結構違うのである。

例えば、ドイツでは前菜はとらないのが普通。ドイツ人によれば、かなりおなかをすかしておかないと、巨大なシュヴァイネハクセなど平らげるのは不可能だとのことで、これは納得。

イギリスでもメインディッシュだけ頼めば普通付け合せがたくさんついてくるので、あえて前菜(starter)を頼む必要はない。ただ、イギリス人によれば、周囲がスターターを頼むようであれば、自分もフォローするそうだ。流れにあわせるのが礼儀ということか。

オードブルを頼んで長い食事を楽しむのはフランスやイタリアの文化圏の特徴のようだ。スペインやポルトガルでは小皿でたくさんの種類の食べ物を楽しむタパスがポピュラー。リスボンのレストランでは、なんと28種類のタパスが次々出てきて、自分が好きなものだけ選んで食べるというスタイルの食事も体験した。食事にとても時間をかけるのはフランスと同じ。

日曜日のW杯の決勝翌日、営業会議があって、ドイツはもちろん、イギリス、フランス、イタリア、オランダなどヨーロッパ各国から人が集まり、夜はドイツレストランにて会食となったのだが、誰も前菜を頼んでいなかったのが印象的だった。
     
デュッセルドルフからロンドンに向かうブリティッシュエアウェイズ機Airbus 320が突然機首を上げて急上昇を開始したのは着陸の5分前、ロンドン中心部を過ぎてファイナルアプローチに差し掛かったときだった。晴天下、何の問題も無いように思えたフライトだったが、最終着陸態勢からの異常な上昇に旋回。まもなく、機長がキャビンクルーに急ぎ操縦室まで来るように機内放送。我々乗客の不安をかきたてる。

数分後に操縦室から出てきた客室乗務員の顔は、作られた微笑みに不安を押し隠しているように見えた。そして機長のアナウンス…
     
三日間のドイツ出張が終わり、イギリスに帰国。いつも込み合う金曜夕方の空港が普段よりもかなりすいており少し意外に思った。みんな夏休みなのかななどと考えていたが、空港からモーターウェイ(motorway は高速道路を意味するイギリス英語)に入ると状況は一変。いつも以上にひどい渋滞で、かならずしも夏休みで経済活動が停滞しているわけではないことを物語っていた。

と、ラジオから、ロンドン地下鉄テロ一周年の式典のニュースが流れ、今日があの忌まわしい7月7日であることを思い出した。昨年の今日はパリにいて飛行機がキャンセルになり、不安な思いを募らせながらユーロスターで帰ったのだった。空港の妙なすき方は人々がテロを警戒してフライトを避けたためだったのかもしれない。車がいつもより混んでいるのも、ひょっとすると通勤者が公共交通機関の利用を避けたためだったのではないだろうか。

渋滞に巻き込まれながら、そんなことをつらつら考えていると、ある看板が目に入った。公共交通機関をもっと利用して交通渋滞を減らしましょうと言うロンドン市のキャンペーンである。その公共交通機関がテロにあったわけだから皮肉なものだが、ロンドンではここ数年、市中心部を昼間通過する車には8ポンド(1700円)を課金している。渋滞緩和を狙ったもので、一定の効果を収めているようだ。

最近TVで目にしたイギリス国内の世論調査では、渋滞緩和のためにモーターウェイの料金を徴収するアイデアに賛成した人が過半数を占めたそうだ。イギリスのモーターウェイと言えばアメリカやドイツ同様、無料である。それを有料にしよう(road pricing)という動きがあり、過半数の市民が賛成しているのだ。高速道路が有料というのは腹立たしいと思っている多くの日本人には少々意外な話ではないだろうか。
     
私の今働いている環境は結構ヨーロッパ色豊かで、ドイツ人、イタリア人、フランス人、イギリス人、ロシア人、オランダ人、ベルギー人、ルクセンブルグ人、ポーランド人といった人たちが普段の仕事仲間である。当然ながらW杯は彼らの大きな楽しみだ。どこが勝っても、その国の人が身近にいるので、それなりによい雰囲気になるのである。我々の会社はイタリア人がトップなので、昨日のドイツ対イタリアの試合の前には彼がみんなに勝敗を予想させるメールを送って、それぞれが思い思いの予想スコアを彼に返答する、といったちょっとした息抜きも行われ(私の予想は1対1でドイツのPK勝ちだった)、夜にはみんなでパブやビアガーデンに繰り出して一緒に試合を観戦するといった楽しみ方をしている。

昨夜のなかなかの好ゲームで、残念ながらドイツは負けてしまったが、最後の数十分の烈しい攻撃の応酬はなかなかの見ごたえで楽しめた。私も今晩は出張先のドイツのホテルでフランス人やイギリス人、ドイツ人と一緒にピルツビールを飲みながら観戦、フランスの勝利を祝った。もはや多くの人にとってはどこが勝つのかは二の次で、高度なゲームを楽しめればそれでよいという雰囲気だ。暑い日が続いた後、久しぶりに夕立が降り、ちょっぴり涼しく感じられるドイツの夜である。
     
明日からのドイツ六連荘出張(週末を除く)に備え、色々と資料などを準備して残業した後の夕食はパスタだった。パスタは大好物なのだが、二歳の息子が食べにくそうにスパゲッティをフォークで口に運んでいるのを見て、あることを思い出した。

イギリス人にはなぜかスパゲッティをナイフで切って食べる人がいる。なぜかは聞いたことがないので分からないが、私の周囲の何人かはそういう食べ方をしているのを目撃したことがある。きちんとした若いレディーが肉を切るかのようにスパゲティを切り刻んで口に運ぶ光景はなかなか衝撃的で、「何でイギリス人はあんな食べ方をするのかな」とヨーロッパ人とで笑いあったこともある。

日本で一時期、スパゲッティをフォークで巻き取り、スプーンで押さえながら食べるのが上品とされた時代があった。その後、イタリアではそんな食べ方をするのは貧しい南イタリアの人だけで、北イタリアの都会人はフォーク一本で食べるのだと、どこかのファッション雑誌がスプーン使用を否定しているのを読んだことがある。

真偽のほどは定かではないが、確かにミラノでスプーンを使ってスパゲティを食べている人は見たことが無いような気がする(Romaではどうですかcastagnaさん)。ともあれ、所変わればテーブルマナーも変わるという一例。先日の日本出張で同行していたイギリス人は、日本人がそばをすする音の巨大さにおののいていたことを思い出した。
     
ワールドカップ敗退が決まり、先週金曜クラクションを鳴らす車がさかんに走り回ったと言うドイツに比べるとぐっと静かなイギリス。私が話をしたイギリス人は割りとみんな冷静に受け止めており、「どちらにしても、勝ち上がるに値しない試合振りだった」という声が多い。確かにこれまでのどの試合を見てもベッカムのFKを除いては特にきらりと光るプレイもなく、退屈に勝ってきて、退屈に負けた印象があった。「残念だが、そんなによいプレイをしてこなかった」という評価は私もうなずける。

ところで、階級社会のイギリスではスポーツにも歴然とした階級があるそうだ。上から見ていくと

上流:ハンティング、ポロ、乗馬
ブルジョア:クリケット、ラグビー、テニス、ゴルフ
労働者:サッカー

となるらしい。私がちょっと意外だったのは、ラグビーの位置づけ。男くさい乱暴なスポーツと言う印象があるラグビーだが、イギリスではれっきとした中流以上の階級のスポーツなのだそうだ。言われてみればケンブリッジやオックスフォードといった名門大学はラグビーは強いが、サッカーが強いとは聞いたことが無い。

一方、サッカーは労働者のスポーツで、下層階級が楽しむものと思われており、ファンの柄も悪く、サッカー場は女子供が行く場所ではないとされる。ただ、最近はサッカー人気を受けてチケットなども高額商品化しており、労働者が買える値段ではなくなってきているのも事実。

この話をしてくれた友人によると、イギリスでは名門の子女や頭の良いエリートが行くような高校(Grammar Schoolと呼ばれる)になるとラグビー部はあってもサッカー部はないとか、そういうことがあるらしい。こうした教育現場での区別が人々の心の中に階級差を生んでいるのだろう。ただ、労働党のブレア政権になってからはこのgrammar schoolも姿を消しつつあり、サッカーの中流化と合わせてスポーツ界での平等化が進んでいるようではある。

イタリアに暮らしていた人に聞くと、イタリアのサッカー場には必ず貴族や名士が集まるサロンのようなVIP席があり、みんなが着飾って赤いじゅうたんを歩きながらスタジアム入りするという観戦スタイルもあるという。イギリスならばそうした光景が見られるのは競馬だろうか。国によってもサッカーの位置づけは異なるようだ。

アメリカにはそういう意味でのスポーツによる階級区別は今はないようだ。日本もしかり。一方、インドやパキスタンなど旧イギリスの植民地ではクリケットがさかんで、サッカーはポピュラーではない。インドの人口の多さとイギリスからの文化的影響から考えて、もっとサッカーが強くてもいいのだが、そうはなっていない。これはたぶん、インドにクリケットを持ち込んだのは外交官などイギリス上流階級の人々で、それを引き継いだのもインドの支配階級の人だったことに原因があるのかもしれないと推測したが、ちょっと短絡的過ぎるだろうか。
     
暑い週末だった。土日とも昼間は30度ちょうどまで気温が上がり快晴。去年は7月頭が夏のピークで、その後はほとんど暑くならずに夏が終わったのだが、今年はどうなるだろうか。

そんな中、昨日はW杯イングランド戦を観戦。見せ場の無い、とてもつまらない試合に土曜は時間を取られてしまったので、今日は気を取り直して家族でグリニッジに出かけた。グリニッジはロンドンからテムズ川を数十分ほど東に下ったところにある街で、世界標準時のグリニッジ天文台があることで知られる。この町と天文台跡は世界遺産にも登録されているらしい。

ロンドンのすぐ近くでありながら、これまで私たちは一度も訪れるチャンスがなく、今回が初めて。陽気に誘われて多くの観光客が訪れており、街も公園も人があふれかえっていた(写真)。まだイングランドのユニフォームを着た人もたくさん見かける。
Greenwich High Street


天文台はテムズ川とカナリー・ウォーフの高層ビル街を見渡せる高台にある。その周囲は広い芝生の公園(写真)になっており、敷地内に海洋博物館などもある(入場無料)。

Greenwich Park


テムズ川の船着場からはフェリーが発着し、ロンドン中心部と定期船で結ばれている。船着場近くには19世紀に紅茶運搬で活躍した高速帆船カティ・サーク号が飾られており、観光客を集めていた(写真)。

Cutty Sark

     
先週(もうだいぶ前のような気がする)土曜日の東京からロンドンへの機中、話題のイギリス映画「ナイロビの蜂」を見た(妻よごめん。先に見てしまった。)。謎とサスペンス、夫婦の愛と嫉妬の感情、美しいアフリカの音楽と映像とが溶け合って、とてもよい作品に仕上がっていた。原作を書いたイギリス人ジョン・ル・カレは格調高いスパイ小説で知られ(「寒い国から帰ってきたスパイ」などが代表作)、私も結構好きだった作家だ。導入部、主人公が妻となる女性と知り合う場面と、ラストシーンにやや不自然な展開があったが、過激で奔放な妻を演じたレイチェル・ワイズはとても魅力的だし、レイフ・ファインズもちょっと線の細い外交官をうまく演じていた(ただ、日本語吹き替えの声優の演技はわざとらしくていただけなかった)。

この映画、英語タイトルがThe Constant Gardenerである。確かに主人公の外交官は仕事のシーンはほとんどなく、普段は庭いじりばかりしているように描かれているのだが、それだけでこんな退屈なタイトルをつけるだろうか。イギリス人のル・カレのこと、何かDouble meaningがあるのではとちょっと検索などしてみたが、英語圏の人のレビューでも「Double-meaningがあるはずなんだが、分からない」と私と同じ疑問を持った人のコメントがあるだけで、明快な説明は見つからなかった。

Ralph Fiennes and Rachel Weisz


あと、この映画にはロンドンのシーンがいくつか登場する。最初にレイフ・ファインズ扮する主人公が退屈な講演を行っているのは、おそらくテート・モダン美術館の上の方の部屋ではないか。バックにテムズ川をはさんで対岸のセント・ポール大聖堂が大きく見えている。そのほか、カナリー・ウォーフやカナダ・ウォーターの近代的な地下鉄の駅、ウォータールーのユーロスターの駅ホームなども登場。主人公が製薬会社の黒幕役員と会うのはホテル・リッツだろうか。

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Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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