Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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木曜、金曜とイギリスの有名な観光地、バース(Bath)に行った。温泉が出るのでローマ帝国時代にリゾート地として開かれ、お風呂の語源となったこの街、今では美しい街並みと古代の浴場の遺跡は世界遺産として登録されている。この街に来るのはほぼ5年ぶり三回目。ロンドンから3時間弱のドライブ。途中スピードカメラに撮影されるというつまらないハプニングもあったが、何度きても美しい街。

今回は日本のガイドブックや旅行のサイトでも、グーグルで検索してもほとんど日本語の記事が見当たらない絶景観光ポイントをご紹介。

Prior Park Landscape Garden
英国ナショナルトラストが管理する18世紀に作られた庭園。バース市の南東の丘の上に位置し、緑の斜面からバースの市街地が美しい庭園とともに見下ろせる。
PriorPark1

PriorPark2


バース市内からは徒歩では遠いが、自家用車も駐車場がないという問題あり。アクセスはバース周遊観光バス(2階建てで観光名所を巡るの乗り降り自由なバス)が便利。
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昨夜、デモで騒ぎになっているパリに入り、今日はホテルにて、フランスを拠点に世界中に事業展開する会社とのミーティング。15名ほどを相手に、持ち時間一時間半を与えられ、我々の事業の説明をプレゼンテーションする。もしうまくいけば世界中での取引が認められるという我々にとっては重要な場。

相手の15人はなんと15カ国から一人ずつ。こちら3名もフランス、オランダ、日本人の混成チーム。相手はフランスの会社だが、先方のリーダーはドイツ人。ちょっとした国際会議だ。

こういう場合、ミーティングは当然のようにすべて英語で行われるので不便はなくてよいのだが、となりのオランダ人が各国語を使い分けてはなしているのを聞くと(彼は蘭、英、独、仏、西の5ヶ国語を話す)、やはり欧州では語学力は財産だなとうらやましく思うのである。

私もヨーロッパ(ドイツ)に赴任するときに、上司から「ヨーロッパでは、英語以外にもうひとつ話せるようになるよう努力しろ」と言われたが、こうした場ではそうだなと実感する。ただ、イギリスに住んでいるとそのモチベーションを保つのは非常に難しい・・・
     
今朝は5時前に起きて朝一のフライトでドイツに出張。夏時間に切り替わったので、睡眠時間が削られてのつらい朝。

イギリスもドイツも先週末から急に温かくなり、今日もドイツは春の陽気。夕方の飛行機で帰るはずが、フライトが突然キャンセルに。ヒースローが強風によってフライトのダイヤが大幅に乱れたらしい。仕方ないので一本後の夜8時のフライトに切り替えたが、これも1時間半近く遅れ。自宅に帰りついたのは夜11時。

疲れた体でニュースをチェックしていたら、こんな記事が。

「仏国鉄がスト突入、若者雇用策(CPE)の撤回要求」

実は明日と明後日はパリに出張。ストで交通機関が麻痺することが多いことで悪名高いパリ。大丈夫だろうかとかなり不安。

ところで、フランスで騒動の原因になっているCPEってどういう内容なんだろうと思っていたら、ふらんすさんのブログに詳しい記載が
     
今日からヨーロッパは夏時間 (Daylight Saving Time) に移行。26日午前1時に時計が一時間進み、午前2時になる。存在しない、失われた一時間。朝起きると家中の時計が一時間遅れているという不思議な感覚。

家中の時計の時間を合わせてまわるのは実に面倒。いったいいくつ時計があるのか。リビング、ダイニング、キッチン、子供部屋にベッドルームの目覚まし時計が二つ、腕時計が3つ4つと、ビデオデッキにセントラルヒーティング、炊飯器にまで時計がついている。車の時計もある。普段使わない時計は秋までそのまま放っておくことさえある。電波時計と、パソコンだけは自動的に時刻を夏時刻に修正して正しい時を刻む。

月曜は早朝一番のフライトでドイツに飛ぶ予定。したがって一時間時計が進むのは朝がつらい。以前、妻の実家の両親がこの時期にヨーロッパにやって来て旅行に行き、夏時刻に切り替わることを知らずに行動していて電車の時間を間違えるところだったという一件を思い出した。

なお、北米大陸の夏時間切り替えは来週の日曜日。この一週間だけは北米、欧州の時間関係がずれるのだ。ややこしい。
     
CNN Newsで見つけた記事

~ブリュッセルで23日開幕した欧州連合(EU)首脳会議で、フランスのセリエール欧州産業連盟(UNICE)会長が英語で発言したことにシラク大統領らが「不快感」を示す形で、一時退席する一幕があった。

少し前、こんな記事も新聞の片隅にあって気に留めていた。

~仏控訴院、社内文書「英語だけ」は違法・米GE系に賠償命令

最初の記事は、セリエール氏は、33カ国でビジネスを行う団体の代表として、あえてフランス語から英語に切り替えて発言したが、それにシラク大統領らが不快感を示したということ。二番目の記事は、アメリカ企業のフランス子会社での社内文書が英語だけだったのをすべてフランス語に翻訳するようにフランスの最高裁が命じたもの。

インターネットが普及しだした90年代後半に、やはりフランス政府が自国内のHPの作成にはフランス語を使うように規制をかけたということがあったが、こと言語に関してはフランスの反応というのは常に「保護主義」「フランス至上主義」である。英語の隆盛にそれだけライバル意識と危機感を抱いているということだろう。

私が中学一年の時、地理の授業で「フランス語は商業の標準言語」「ドイツ語は医学界の標準語」と習った覚えがある(本当か?)のだが、20数年を経てどちらの業界も昨今は完全に英語が席巻している。

上のシラクの一幕はEU首脳会議の場でのことだったが、将来、アジア経済圏が統合されたときにアジアの首脳は何語で話をするのか。もし日本人が中国語でスピーチをしたら、日本の首相はやはり不快感を示すのか。

それとも、将来のアジア連合での公用語が英語になっていることも十分ありえる。実際、私が普段アジアの企業や友人と話したりするときは必ず英語だ。

国際ビジネスの世界では商談や交渉ごとはたいてい英語でやらなければならない。学会でも英語で論文を書いて発表しなければ世界に認めてもらえない。そう考えればアメリカ人やイギリス人は非常に有利だ。母国語が公用語として通用することは大変な国益。だからこそフランス人がフランス語の復権にやっきになるのだ。

     

先日、20世紀のイギリスのデザインベスト10が発表された。これはデザインの専門家が候補を選んだ中から、ロンドンデザイン博物館への来館者の投票で選ばれたもの。トップ10は以下の通り。


TOP 10 BRITISH DESIGNS OF THE 20TH CENTURY


1. Concorde aircraft


concorde_cp_5104671.jpg



2. London Underground map


3. Supermarine Spitfire aircraft


4. Mini automobile (late 1950s-1960s model)


5. World Wide Web


6. Routemaster (double decker) bus


7. Catseye reflective road marker


8. Tomb Raider video games


9. Grand Theft Auto video games


10. K2 Telephone kiosk


トップのコンコルドは納得。2位の地下鉄マップも以前ブログで紹介したとおり、ユニークかつ優れたデザインだと思うが、なんと1931年にデザインされたものだというから驚きだ。これが70年前にデザインされた地下鉄路線図。


beckmap1.jpg



あと、見ていくと分からないものが二つほどあった。7位のCatseyeって何だ?と思って調べたら、よく道路の中央に埋めこまれている反射板のことらしい。猫の目の様に車のライトを反射させて光ることからCatseyeと名付けられたようだ。やはり1930年代のデザイン。当時のパンフレットのデザインがとても面白い。

catseye.jpg



もう一つはK2 Telephone Kiosk。調べたらこれ。Telephone boothと呼ぶのかと思っていたら、kioskと呼ぶとは初めて知った。

K2 Telephone Kiosk



確かにブリティッシュなしゃれたデザインだと思う。 上には選ばれていないが、入っていてもおかしくないと思ったものは...これ。

austin_cab5_thumb.gif



20世紀の優れたイギリスのデザイン。他にもあるだろうか。
     

たまには音楽の話題を。 イギリスではChill Out musicと呼ばれるしゃれたラウンジ系の音楽ジャンルが定着しているが、そのうち、特に寒い季節に聴くチルアウトMusicということでお奨めしたいのが、イギリスのダンス・ミュージック・レーベルHed Kandiが出しているWinter Chillシリーズ。


Winterchill3


Winter Chill





昨年夏に私のブログで取り上げたServe Chilledシリーズの冬バージョンといった趣きで、耳に心地よいリラクゼーション・ミュージック。 もう日本は桜の季節のようなので少々遅きに失したかもしれないが、こちらは朝は零度近くまで気温が下がり、まだまだ寒い。

     
今朝は朝6時半のアムステルダム行きの飛行機に乗るために朝4時に起きて空港に向かった。そんな朝早い便に乗るくらいなら前日のうちに飛んで一泊したほうがよいという人もいるが、私は可能な限り自宅で夜を過ごしたいたちなので、多少無理をしても出張は日帰りにする。

今日の目的地はアムステルダムの隣町のハーレム。オランダ語風にHaarlem とつづるこの街、NYにある地名Harlemはここにちなんで名づけられた。アメリカのNYはもともとオランダ人が作った街で、当初はニュー・アムステルダムNew Amsterdamと呼ばれていた。その後英蘭戦争でオランダが敗れ、オランダが支配していたNYと、イギリスの支配下にあった南米のスリナムを交換したという。それを境にニュー・アムステルダムはヨーク公の領地となり、ニュー・ヨークと改名された。今もNYの地名に残るハーレムはオランダがかの地を占領していたかすかな名残である。

このハーレムの中心部には聖パヴォ教会とよばれる大きな教会があり、モーツアルトが弾いたという有名なパイプオルガンがある。
     
この数週間ほど、アメリカ留学時代のクラスメートからの連絡が多い。先日UAEに住むヨルダン人のクラスメートからドバイ洪水の写真が届いたし、先々週はドイツのハノーバーで韓国人クラスメートと会い、先週はロシア人のクラスメートと、サンパウロのブラジル人クラスメートから連絡あり。ロシア人の彼はモスクワで戦略コンサルタントとして活躍の様子。東京の日本人クラスメートからも連絡があった。みんな世界各国からアメリカでMBAをとるべく集まって3年前まで一緒に勉強してきた仲間だ。

アメリカのMBAプログラムでは学年の3割がアメリカ国外からの留学生というのが平均的。留学生の中では中国人、インド人が多く、韓国人、日本人がそれに続く。卒業後もアメリカに留まって就職を希望する留学生は多いが、外国人であることの壁は意外に厚く、結局それぞれの出身国に戻って就職する人が大半。わたしのように卒業後そのままアメリカからドイツに移るというのはかなり特殊なケースだ。これが可能だったのは私の会社が国際的に事業展開する日本企業だったからだろう。

将来海外で働いてみたい、という日本人がいれば海外に積極的に進出している日本企業を選ぶのがたぶん、もっとも早道だ。私の会社もそうだが、スタッフや営業マンの多くは20代後半から30代のうちに数年の海外勤務を経験する。一方、外資系企業の場合、職場が国際的ではあっても、外資系企業の日本支社で日本市場を担当するために雇われた日本人が海外に転勤できる確率は(海外研修はあっても)あまり高くないのが現実ではないだろうか。
     
唐突だが洗濯機の話。日本の洗濯機はそのほとんどが縦置き(最近斜めのものがヒットしたりしたようだが)で水洗い。一方、ヨーロッパでは横置き、お湯洗いが主流である。なぜそのような違いがあるのかは分からない。水質の違いか、洗剤や服の品質によるものか。

洗濯機の設置場所も国ごとにさまざま。イギリスは台所に食器洗い機などと並べて設置されていることが多い。ドイツもイギリスと同様の横置き式だが、洗濯室が地下にあるというパターンが多いようだ。アメリカでは縦置きで、キッチンではなく、納戸のような物置スペースに置かれていた。

ブランドもTVなどに比べるとグローバルブランドがなく、地域性が出る。日本ならナショナルや、日立、東芝だが、これらは海外ではまったく無名。世界最大の白物家電メーカーはアメリカのWhirlpool。アメリカで洗濯機や冷蔵庫といえばこれかMaytagだ。ヨーロッパではドイツのSiemensやスウェーデンのZanussi (Electrolux Group)といったブランドをよく見かける。他の国々ではどうだろうか?
     
欧米では在宅勤務は一般的だ(最近日本ではテレワークなどという妙な和製英語が使われるようだが)。会社にもよるだろうが、例えば私の会社(ヨーロッパ)の場合、営業職の9割方は在宅勤務である。営業だから得意先まわりで外出するのが仕事の大半だが、自宅に電話とファックスとブロードバンド環境を備え、報告書や販売予測、eメールはすべて自宅で済ます。会社に来るのは月に1,2度である。売上がすべての営業マン、ちゃんと実績さえあげればあとの時間は自由に使ってよいということ。はっきりしている。

そのあたり、まだ日本ではそこまでフレキシブルな勤務形態を認めている会社はさほど多くない。かくいう私の会社も日本では在宅勤務は認められていない。外国人スタッフだけだ。日本ではきちんと時間を決めてみんな一緒に働くものという社会意識が強く、在宅と聞くと、怠けているのではないかという疑いの心がすぐに浮かぶもの。しかもチームで働くという意識が強いので、在宅ではチームワークが醸成されないと思ってしまう。

メールや携帯電話が普及した昨今、結果さえ出せば無理して会社に来る必要はない仕事も多い。その分、自宅でリラックスして、よりクリエイティブに仕事をしてもらえればよい、という労働意識が欧米には根付いている。日本人はまだそういう意識には至っていないようだ。数字そのものではなく、勤務意欲や勤務態度で評価される部分も多いからということもある。ただ、そこにはどうも団体行動の規律を重んじるばかりに、個人としての自主性を軽視する(言い換えれば信用しない)日本人の国民性があるように思う。
     
6年前、最初にイギリスに来て、朝食用にコーンフレークを買った。とてもでかい。一度開けると二週間くらいは使い切れない。驚いたのは、その間、開封したままなのにいっこうに湿気らないこと。

そう、イギリスは湿度が低いのだ。比較的雨の多い冬でも室内の湿度計はたいてい40%前後。今は36%である。日本だと月間平均湿度が50%を下回ることはあまりない。特に夏の湿度の差はとても大きい。

アメリカ中西部に住んでいた頃、冬場は-15度くらいまで冷え込むのでセントラルヒーティングを冬中つけているのだが、室内湿度はいつも25%程度まで下がる有様。さすがに加湿器を買った。

欧米人のふけるのが早いのは、土地が乾燥しているため肌の硬化が早く、早めにしわがでるからという俗説を聞いたことがある。最近私も目元のしわが気になりだしたところ。
     
もはや昨日になってしまったが、火曜日はロンドンのウェストエンド、劇場が並ぶCovent Gardenのとあるホテルのミーティングルームの一室を借り切り、ジャーナリスト向けに私の会社の商品とテクノロジーのプレゼンを行った。

朝10時から夕方4時まで一時間に一誌、雑誌社の記者が我々のいる部屋にやってきて、私がNote PCを使ってプレゼンと質疑応答を行うというもの。大きな暖炉があって、革張りの古書が本棚に並ぶクラシックな一室に不釣合いなハイテク用語が飛び交う。日本人である私がこのようにintensiveに英語でのインタビューやプレゼンをこなすというのは例外的ではあるのだが、人材がいないのでやむを得ない。これも経験と思ってこなすが、やはり疲れるのも確か。ただ、一方でいろんな人と出会えるのは面白い。

私はさほど多くのジャーナリストを知っているわけではないし、その大半はヨーロッパ人のジャーナリスト、それもハイテク業界専門だが、彼らの風貌や雰囲気というのは独特のものがある。ピュアというかGenuineというか、ひねくれたところもあるが、みんな多かれ少なかれ必ず子供のような純粋さを残していて、会社人間に見られるような商売ずれしたような雰囲気はないし、お役所の官僚的な雰囲気などとは対極にある人たちだ。

彼らの純粋な目には、我々会社の人間というのは、お金にさとい貪欲な人種と写ることもあるようだ。人というのは年齢とともに、顔や雰囲気が環境にあったものに変わってくるというのが、最近実感できるようになってきたと思う。私の姿は果たして自分のなりたい姿に近づいているのか、一歩離れて考えてみなければなるまい。
     
歴史を直接肌で感じることができるのはロンドンやパリ、ローマ、京都など古都のよいところだ。

七歳の娘は最近学校でイギリスの歴史を学んでいるようで、そのたびにそのゆかりの場所や建物を見たがる。少し前はナイチンゲールの功績について学んだのでロンドンのSt. Thomas Hospital内にあるナイチンゲール博物館に連れて行った。先週は「チャーリーとチョコレート工場」の作者ロアルド・ダールの博物館(バークシャー)、そして今日は1666年のロンドン大火の跡地に立てられたモニュメントを見学といった具合。子供は学校で教わったことには素直に興味を示すので、その勢いのある状態でそれにちなんだものを見せてやれると吸収が違う。

私は大阪、京都で育ったので、日本の歴史を身近に感じることができたと思う。同じように娘は今イギリスやヨーロッパの歴史を身近に感じているようだ。このことは将来心の糧になるだろう。いずれ日本の歴史も教えてあげなければと思うが、これはやや先の話になりそう。

Pudding Lane and The Monument


写真は1666年の大火災の火元となったPudding Lane側からモニュメントを撮ったもの。塔の高さ202ft.がちょうど火元からモニュメントまでの距離と同じ。
     
今回ハノーヴァー(ドイツ語でハノーファー)には結局四日間の滞在。土曜朝の飛行機でロンドンに戻った。ハノーヴァーは氷点下前後で今日は雪。ロンドンよりもかなり寒い。

日本で使われるいくつかのドイツ語のうち、よく知られているのはMesseメッセ、展示場を指す単語である。ドイツは展示会が異常に盛んな国で、フランクフルト、ベルリン、ミュンヘン、ケルン、デュッセルドルフ、エッセンなど、中規模以上の都市にはたいていMesseがあり、常にどこかで展示会が開かれている。上は私が過去二年間に行ったものだけなので、まだまだあるはずだ。ハノーヴァーはヨーロッパ中でも最大のMesseを持っており(幕張メッセの五倍近い広さ)、町の規模に不釣合いなほど巨大な国際展示会が年何度か開かれる。

今週はそこでCeBITと呼ばれる欧州最大のITの展示会が開かれており、初日にアンゲラ・メルケル新首相が基調講演を行った。ちなみにハノーヴァーはゲアハルト・シュレーダー前首相の出身地であり、それ以来首相のCeBIT講演は恒例行事であるが、国家元首が展示会で毎年講演を行うのはドイツくらいではないだろうか。ドイツがいかに展示会に力を入れているかという一つの表われである。
     
今日から土曜日までドイツに出張。デュッセルドルフとハノーバーに土曜日まで滞在予定。昨年の今頃もちょうどハンブルグとハノーバーに来ていたことを思い出す。

ところで、エレベーターの階数表示にはアメリカ式とヨーロッパ式があることはよく知られている。ヨーロッパでは一階のことを地上階と呼び、一階はアメリカでは二階にあたる。日本はアメリカと同じ。この地上階、イギリスではG, ドイツではE と表示される。

また、日本ではエレベーターのドアを閉めるボタンがついているのが常識だが、ヨーロッパではこのボタンがないことが多い。イギリスだと自分の行きたい階数のボタンをもう一度押すとドアが閉まるようになっていることが多いが、ドイツだと、ただしばらく無言でドアが閉まるのを待つのみということが多い。このあたり、ドアを早く閉めたいせっかちな日本人気質とのんびりしたドイツ人気質を反映しているようで面白い。

ただ、日本だと、人が乗ろうと近づいて来ていても知らんふりをして鼻先でドアを閉めてしまうことが多いが、イギリスだとたいがい開けて待っていてくれるというマナーのよさは見習いたいものだ。これはエレベーターのドアに限らず普通のドアでも当てはまる。もともとふすま文化を持つ日本人のドアを開け閉めする歴史が短いことがこうしたマナーの未熟さにつながっているのか、などと考えたこともあるが、やはりこれは日本人のせっかちさのひとつの顕れなのだろう。
     
来る6月25日、エリザベス女王の80歳の誕生日を記念してバッキンガム宮殿の庭園でパーティが行われる。英国の国営TV局BBCの子供番組チャンネルCBBCが主催のそのパーティ、抽選で英国在住の2000人の子供とその家族が招待されることになっている。エリザベス女王はもちろん、ウイリアム、ハリーの両王子、デビッド・ベッカムやハリー・ポッターの主役の少年も参加、ハリー・ポッターの作者 J. K. ローリングの朗読会もあるという盛りだくさんのこのイベント、申し込み受付のサイトには一億を超えるアクセスがあったという。我が家も妻が申し込んだようだが、チャーリーがチョコレート工場のゴールデンチケットを当てるよりも難しいかもしれない。なお、パーティの模様はBBCで放送されるので、会場に入れなくともそちらで楽しむこともできるとのこと。

ともあれ、イギリスの王家は日本の皇室と比べて開放的だなと感じた次第。子供を対象にこうしたイベントを開いて親しみをもってもらうのは、将来の王室のための長期的なマーケティング戦略でもある。
     
もう過ぎてしまったが、先週の火曜日はShrove Tuesdayと言われ、パンケーキを食べる日だったようだ。火曜日に娘が学校で教わってきて、「今日は冷蔵庫にある卵や牛乳を使い切ってパンケーキを食べないとだめなのよ。」と熱心に語ったのだが、私も妻も何のことかぴんとこなかった。とりあえず妻がパンケーキの材料だけ買いこんできた。

翌日、会社の女性が、「昨日パンケーキを食べるのを忘れてしまったから、今晩作らなきゃ。」などというので、「同じ事を昨日娘も言っていたのだが、いったいそれにはどういう意味があるの?」と聞くと、Shrove Tuesdayという名前と由来を教えてくれた。つまり、キリスト教徒はキリストの復活を祝うイースター(今年は4月の中旬)の40日前から禁欲生活に入るというしきたりがあり(これをLentと呼ぶ)、その生活に入る直前に冷蔵庫の中の物を使い切るためにパンケーキを作るのが習慣になったという。昨今では宗教色が薄れ、単純にPancake Dayとして、パンケーキを食べる日として知られる。

パンケーキに砂糖をまぶし、レモンジュースをかけて甘酸っぱくして食べるのが英国風。ということで、遅ればせながら、今日日曜に朝から娘と二人で英国風パンケーキを食べた次第。
     
アラブ首長国連邦UAEのドバイに住む友人から、メールと写真が届いた。

これがその写真。


Flooding Dubai


年に一度か二度しか雨が降らないというドバイ。たまに雨が降ると珍しくてみんな仕事を中断して窓から外を眺めるというほど。そんな乾燥した土地にまとまった雨が降って、あっという間に洪水となり、多くの道路や家が浸水したらしい。で、どれほどの豪雨だったかというと・・・



全部で30mmの降雨量だったという話。



日本の集中豪雨なら一時間で降ってしまうほどの量である。雨に弱い砂漠の国のエピソード。
     
日本に比べると、ヨーロッパは公共の場所での携帯電話の使用に寛容だ。たとえば列車の中。ユーロスターやイギリスの電車の中では、あちらこちらで座席にいながらにして携帯で話す人が目に付く。日本なら「デッキに出てお話ください」とアナウンスが流れるところだが、こちらでそんなことをしている人はほとんど見かけない。日本のマナーを当たり前と感じている人は違和感を感じるのではないだろうか。

私の感覚では、別に人の話し声そのものはどこからでも聞こえてくるわけで、そのうちの誰かが電話で話しているからといって、大きな声でさえなければさして気にはならない。というわけで、私は列車内の携帯電話使用容認派である(ただ、けたたましい着信音(Ring tone)は迷惑だが)。日本はやや神経質すぎないかと思ったりもするのは、日本を離れている期間が長いゆえか、はたまた、ヨーロッパの携帯事情が日本より数年遅れているということなのか。二、三年もすれば、車内での携帯電話使用は控えましょう、なんていうキャッチフレーズがこちらでも出回る日が来るのかもしれない。


今日のイギリス英語: mobile = ケータイ。mobile phoneで携帯電話。「モーバイル」と発音する。"Ring me on my mobile."「ケータイに電話して」。 アメリカではcellまたはcellphoneが一般的(cellular phoneの略)。
     

つい今日までMSNでブログをつけていましたが、こちらに引っ越して来ました。日本を出て丸六年。延べ欧米四カ国に住んできました。2004年の暮れから二度目のイギリス生活を家族ともども送っています。

ヨーロッパ域内の出張が多く、イギリスやドイツだけに留まらず、様々な国の話題に触れるので、タイトルはEurope Watch~ヨーロッパ生活としました。よろしくお願いします。
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TI

Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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