Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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モナコという国はタックスヘブンとして知られる。モナコの銀行口座に一定額以上の預金をして、不動産を所有していれば市民権が得られ、他の国ならば取られる高い所得税から逃れることができる。世界中からこの国に金持ちが集まるのはそのためだ。F1ドライバーの多くがモナコに居を構えていることはこの事実と無縁ではない。鈴木亜久里も現役時代ここに住んでいた。

この国ではVAT(付加価値税)は19.6%であり、フランスと同額。ところがこの税金収入は丸ごとフランス政府に納入される。その見返りとして、モナコはフランスの電話、郵便、電気、水道といったインフラを使用することができるという契約を結んでいる。VATの多くは他国から遊びに来る観光客が落としてくれるわけだから、モナコ国民のライフラインへの負担は相対的に軽くなるという仕組みだ。観光立国である小さな国の知恵である(金持ちにやさしい国だ)。フランス人に言わせれば、モナコがすぐお隣のイタリアのインフラを使わずに、フランスを選んだのは正解だということになる(イタリアのインフラはお粗末だと小ばかにしているのだ。もちろん冗談半分である)。
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モナコ三日目。今日は朝から見事に晴れ上がったすばらしい天気。外に出れば太陽の光が燦燦と降り注ぎ、アウトドアのプールで泳ぐ人や、ビーチで水着で日光浴をする人さえいる。寒いドイツで帰りを待っている家族に申し訳ないが、この季節、太陽が見えれば幸運というヨーロッパ北部とは雲泥の違いである。

一日のミーティングを終えて、夕方からはクラブでパーティ。ドイツ人、フランス人、オランダ人、イギリス人、スペイン人、台湾人といったメンバーで夜更けまで歓談。夜11時以降はお隣のフランスやイタリアから若者が続々と集まり、満員状態に。人気のクラブだったようだ。ロンドンとはまた雰囲気が違う、クラブ好きなヨーロッパの若者たちの生態を垣間見ることができた。

ホテルのプールから地中海を臨む 会議場から山を望む

おそらく世界一有名なトンネル~F1グランプリで最高速が出る グリマルディ・フォーラム隣にある日本庭園から山を望む

     
仕事で5年半ぶりにモナコに来ている。モンテカルロでとあるカンファレンスが行われており、欧州を中心にアフリカ、中近東からロシアまで80もの国々から人が集まってきている。私もその中の一人として出席。

ニースのコートダジュール空港から、車で45分ほどでモナコのモンテカルロに到着。途中峻険な山々を越えるが、驚いたことに山頂付近はなんと雪が積もっている。山を越えてモナコ公国に差し掛かると、高台から美しい地中海と高級マンション群が見渡せる。さすがにモナコ市内は雪こそ積もっていないが、みぞれ混じりの雨が降る寒さである。おりしもヨーロッパ全体にこの冬初めての寒波が訪れており、さすがのモナコも気温は10度に届かない。

モナコは人口わずか32000人、世界で二番目に小さい国であるが、そのほとんどが山と海に挟まれた狭いエリアに固まっており、人口密度は非常に高い。コート・ダジュールの名前の通り、紺碧の海と、険しい山をバックに高級マンションが立ち並ぶ様はここならでは。同行していたイギリス人が発した"Stunning"、"Breathtaking"といった表現がまさにぴったりくるのである。F1モナコグランプリやモンテカルロ・ラリーで使用される公道は実際に見ると驚くほど狭く、よくこんなところを250キロも出して走れるものだと感心する。

街にはフェラーリやマセラッティといった超高級車が走り、海岸沿いには流麗なスタイリングのパワークルーザーやヨットが並ぶ。ヨットハーバーの近くには故グレース王妃にちなんだ名前の超高級マンションが。夢のような別世界であり、私のような普通の日本人には近寄りがたいヨーロッパの貴族的な雰囲気がそこにはある。普通の人もたくさん住んでいるはずだが、彼らの多くは金持ちにサービスするための仕事に従事している。フランスの一部のように扱われることが多いモナコだが、モナコ語なる言語もあるそうで、こうしたところにもヨーロッパの奥深い歴史が感じられ興味深い。

朝の光に照らされた峻険な山をバックにマンションが並ぶ モナコ王宮と旧市街を望む 朝焼けの地中海

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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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