Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
2017/08«2017/09 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 »2017/10
     
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
     
曇り空のオスロはところどころ若干の雪が残るものの、今日も大して寒くはない。この冬はこちらもやはり異常なまでの暖冬だったそうだ。

ノルウェーが誇る画家といえばムンク(Edvard Munch)。英語では“マンチ“と発音され、「むしゃむしゃ食べる」という意味の単語と同音である。オスロ国立美術館には有名な「叫び」などがあるが、郊外には彼の作品だけを集めた「ムンク博物館」がある。「芸術とは喜びや悲しみから生まれるものだが、その大半は悲しみから生まれる」という彼の言葉の通り、彼の作品は「叫び」「不安」「吸血鬼」「病室の死」「殺人者」など、暗い色調のぞっとするようなモチーフの作品が多く、見ていると暗く不安な気持ちになるのだが、それでも自分の中にある「昏さ」が共鳴するのか、魂をゆさぶられる強い何かが感じられるのである。

ところで今日23日はヨーロッパでPS3が発売された日。オスロの空港でもデュッセルドルフの空港のショップにも販売されているのを見かけた。
スポンサーサイト
     
ドイツは今週に入って寒の戻りという感じで、先週までの暖かさから一転、結構冷え込む。そんな中、今日はノルウェーのオスロに来ている。前回11月に来たときにすでに雪が降っていたので、さぞかし寒いかと覚悟していたのだが、意外に暖かく、拍子抜け。そもそもノルウェーをはじめとするスカンジナビアは北海を流れるメキシコ湾流の影響で緯度の高さの割に温暖である。特にオスロは港町であり、気温はあまり下がらないようだ。

オスロは人口60万人と、日本ならいくらでもある中規模レベルの都市だが、王宮も官公庁も抱える立派な首都で、日本の中都市のようにごちゃごちゃと猥雑なところはみじんもない。近代的で清潔感のある街並み。高福祉政策で税金は高く、物価はロンドンや東京と並ぶほど高価だが、生活と教育の水準は高く、治安もよく安全。郊外の住宅は、木材で作ったカラフルな家が多いのが特徴的。穏やかで成熟した国家の姿がそこにある。

ノルウェー語、デンマーク語、スウェーデン語はそれぞれよく似ており、たとえば「こんにちは」は「ヘイ」と発音するし、「ありがとう」は「タック」である。とはいっても異なる言語。おたがい文字は読めても話は通じないこともあるとのこと。しかし、飛行機に乗るときなど、客室乗務員ににこにこされながら「ヘイ!」と声をかけられると一瞬「なれなれしいな」と思わず思ってしまうのだが、これがごく普通の挨拶なのである。
     
天気はよくないが相変わらず生暖かいスウェーデンのマルモで一泊し、ミーティングを終えてから車でコペンハーゲンに向かう。マルモとコペンハーゲンはオーレスン(Øresund)海峡という海に隔てられているのだが、これを結ぶ全長17kmの大橋が2000年に完成。今は電車と車が二つの国を数分でつないでいる。橋は有料。

橋の写真や解説はこちら。

http://www.copenhagen.twwt.com/f-oeresund.html

北欧史上最大と言われたこのプロジェクト、NASAが空撮写真を公開している。(左がデンマーク、右がスウェーデン。国境検問はない。左半分は地下トンネルになっている。)

オーレスン海峡大橋


http://www.nasa.gov/multimedia/imagegallery/image_feature_549.html
これによれば、氷河期には陸続きだったものが、7000年ぶりにつながったのだそうだ。この橋により、両国間の人や物の移動の自由度が圧倒的に増し、北欧同盟とでも呼ぶべき彼らの結束が高まったことは間違いない。「橋」というのは経済から人心まで、様々なものをつなげるのである。

ところでこの海峡はとても浅く、海流の関係で砂が積みあがってしまう。船が底をすって座礁しないように、海底の砂をショベルでくみ出す作業が行われているのを今回橋の上から見ることができた。平べったい作業船が海上に浮かび、そこからショベルが伸びて海中の砂をすくいだすという地道な作業である。
     
スウェーデンのマルモに来ている。気温は夕方でも摂氏7度とかなり暖かい。三年前、スウェーデンのストックホルムに滞在したがそのときは気温マイナス15度、凍てつく寒さだった。夜はデンマーク人、スウェーデン人、イギリス人と私の四人で食事。地元の人の薦めで”Lemongrass”という名前のジャパニーズレストランに行った。外観や内装はしゃれたヨーロピアンモダンで、箸や食器などの小物が和風である。食事もアジア系無国籍フュージョンで、和食を中心にアジアの食材や調味料を使ってかなりヨーロッパ風にアレンジしたもの。私は白身魚の天ぷらを頼んだのだが(メニューがスウェーデン語だったので何の魚かは不明)、出てきたものは天ぷらとは呼べない代物だった。まずいわけではないが、あのかりっとした衣や、天つゆといった天ぷららしさはない。お寿司はなかなかおいしかったものの、日本政府が現在検討中の(前評判の悪い)日本食レストラン承認制度をクオリファイするかどうか怪しいものである。(これを書いてからレストランのウェブサイトを覗いてみたら、"Asian Fusion Cooking"とトップページに書いてあった。)

以前、知り合いのアメリカ人が「アメリカは地方ごとに雰囲気も何かも全然違うんだ。」と自信たっぷりに語っていた。私は内心、
     
いじめ問題が日本で深刻化している。私の子供たちは、こちらの学校では外国人であり、日本に帰れば帰国子女として特殊視されるので、将来いじめられるのではないかという心配がつきまとう。実際、帰国子女が日本に帰っていじめられたり仲間はずれにされるなどのケースは数多く、私の周囲にもそれで苦労している先輩の話を聞くし、「海外子女教育」という雑誌には、いじめられたり日本の学校になじめなかった帰国子女の体験談が掲載されたりしている。

いじめ問題というのは海外ではどうなのだろうか。「ニューズウィーク 11月29日号」では海外におけるいじめへの取り組みについて特集しているが、その中でも子供の自殺を未然に防ぐことに成功しているフィンランドの取り組みが興味深い。
     
今日のオスロは日中最高気温が3度。海に面しているオスロ市内は冷たい雨がぱらつく天気。昼間クライアントとのミーティングを終え、昼食後空港に向かう。オスロ中心部から空港は50キロほど離れており、ヨーロッパの中都市としては市内と空港が離れているほうだが、そこをノンストップの特急列車がわずか20分で結んでおり、アクセスは簡単。

市内を離れて内陸部に少し向かうともう雪景色。空港周辺は小雪がちらつき、うっすらと雪も積もっていた。この冬初めて見る雪。先週滞在したトスカーナの暖かさがうそのようだ。オスロ空港は床が板張りでとてもおしゃれな空港だが、これはコペンハーゲンやヘルシンキも同様で、北欧の空港の特徴と言えるか。

スカンジナビア航空(SAS)でデュッセルドルフへ向かう。SASはスウェーデン、デンマーク、ノルウェーの三カ国が共同出資する航空会社で、欧州線はコペンハーゲンをハブとしているため、帰りもここを経由。オスロから一時間、コペンハーゲンは雨模様だが、雪は見当たらない。見るとコペンハーゲンの気温は13度となっている。オスロよりもかなり暖かいんだなと思って地図を改めて眺めてみると、オスロやストックホルムは北緯60度にあり、コペンハーゲンは北緯55度に位置する。5度も南なのだ。
Scandinavia Map



夜ドイツに到着。木枯らしが吹き、きのう出発したときよりもかなり気温が下がって、一気に晩秋めいていた。
     
今日は夕方からノルウェーのオスロに来ている。ノルウェーも今年はかなり暖かいとのことだが、それでももう朝晩は氷点下まで下がり、今晩降っている小雨は朝にかけて雪になる可能性があるとのこと。

ディナーはノルウェー人二人とイギリス人二人と一緒にオスロのMares という店で。ノルウェー最大のビールブランドRingnesを飲みながら、Cod(たら)のスターターに King Crab(タラバガニ)のスープ、メインはMonkfish(あんこう)のソテーを。フレンチ風の味付けがしてあり、本当に美味。店の雰囲気もよく、ここは本当にお勧め。

食事をしながらノルウェー人の生活ぶりについていろいろと話を聞くことができた。いきおい趣味の話になるのだが、夏はゴルフにフライフィッシング、冬はクロスカントリースキーが人気があるとのこと。北欧では大多数の人が山や湖に別荘を持っており、そこを拠点にスキーやフィッシングを楽しむのが一般的。日本人からすればなんとも優雅な話でうらやましい。先日引退したF1ドライバーのミハイル・シューマッハーもノルウェーにキャビンを所有していて、冬はスキーを楽しんでいるそうだ。

ノルウェーは手厚い福祉国家として知られるが、日本やドイツ、イギリスと同様、高齢化社会(Aging Society)の問題を抱えており、年金支給開始が67歳まで引き上げられているため、67歳まで働くのが一般的。(イギリスは65歳。) 日本でも年金制度や定年の見直しが進んでいるが、早晩欧米並みに65歳くらいまで働くのが一般的になるのだろう。
     
デンマーク人の同僚と夕食を共にしたときに、お互いの国の有名なものを出し合ったことがある。「デンマークって何が有名だっけ?」としばし考える。ヨーロッパではわりと存在感が薄い国。意外と難しい。結局出てきたのが、こんな感じ。

>デーニッシュ・パン(やはりデンマークで発明されたのだろうか。ともかくデンマークのパンだ。)
>レゴ、レゴランド(子供がいればまずこれが浮かぶのでは)
>アンデルセン(説明不要)
>Royal Copenhagen(まあこれも説明は不要か)

と、ここまではたいていの人は知っているだろう。
ここからはややマニアック。

FC2ブログランキング

My Profile

TI

Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

Calendar
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
月別アーカイブ
最近のトラックバック
Blog Link

その他Link
ブログ内検索
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。