Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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先週は仕事も大詰めを迎えました。水曜と木曜はアムステルダムでいくつかの打ち合わせとプレゼンをこなし、翌日金曜は日帰りでロンドンという過密スケジュール。しかもそれに続く土日はパリでした。

アムステルダムでは仕事仲間と夕食をともにしましたが、そのうち二人がイタリア人でしたので、ちょうど日本で話題になっていた、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フォーレ大聖堂に落書きした日本人への処罰について、彼らの意見を聞いてみました、彼らの反応は予想した通り、「イタリア人は大して気にしていないのに、とても厳しい処罰だ」というものでした。日本人との付き合いが10年に及ぶ、私のイタリア人上司は、日本人はとても礼儀正しく、こうしたことを国として恥と感じるので、とても厳しいのだともう一人のイタリア人に解説してくれました。それが日本のよさでもあり、時に理解しがたい点でもあるとのこと。そこから話は、ナポリなど南イタリアの人たちがいかにルールを守らず、無秩序かという話題に移っていきました。

翌日金曜は早朝の便でロンドンに飛んで、イギリスでお世話になったビジネスパートナーに挨拶に訪れ、オランダ人後任者を紹介して回りました。久しぶりのヒースロー空港では、新しいけれど悪評高い第五ターミナルを初体験。まだ作りかけのように見えるワイヤーむき出しの天井のデザインに驚きました。日中はイギリスに欧州本社を置く、とある韓国企業を訪ね、昼食は社員食堂で韓国料理をいただくという貴重な体験。一緒に食事をしたのは韓国人ではなく、インド系イギリス人でしたが。

午後のミーティングが終わってから、夕方には再びヒースローへ。うわさには聞いていましたが、第5ターミナルのブリティッシュエアウェイズのラウンジは全面大きなガラス張りで、滑走路が目の前に広がる見事な眺め。そこでオランダ人の同僚と、帰りの飛行機を待つ間話をしましたが、「日本に帰ることによるメリットは何?」と訊かれました。

私はいくつか浮かんだ答えの中から、「日本語で仕事や生活ができることで、自分の能力が発揮しやすくなること」と答えました。外国語でのコミュニケーションにはどうしても不利な点が伴います。彼はそれに強く同意。英語が驚くほど流暢なオランダ人ですが、それでも英語は外国語。言いたいことがうまく伝わらない、細かいニュアンスを伝えられないもどかしさはあるそうで、いろいろと現実に起こったコミュニケーションの行き違いなどを挙げながら、話は盛り上がったのでした。

そうこうしているうちに離陸時間が迫ってきましたが、私が知らなかったのは、第五ターミナルはA、B、Cと三つゲートがあり、それぞれをシャトル列車で移動しなければならないことでした。ヒースローの他の4つのターミナルと比べて第五は広大。それを知らなかった私は出発間際に搭乗口に駆け込む羽目になってしまったのでした。まるで慣れない旅行者でした。
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日本を離れて八年と三ヶ月、イギリス、アメリカ、ドイツ、イギリス、ドイツと渡り歩いた海外生活もあと一ヶ月となりました。目下帰国準備に追われています。今回一番時間とエネルギーを割いたのが帰国後に住む場所探しです。帰国後、どこに住みたいのか、どこの学校が帰国子女の受け入れがしっかりしているのか、小学校だけではなく、中学進学まで視野に入れるとどうなのか、通勤時間は、家賃は、などなど、考え出すと様々な要因が複雑に絡み合い、どれを優先してどれを犠牲にするのか、とても迷いました。毎晩毎晩、仕事を終えて帰宅してからネットとにらめっこです。色々と見て考えているうちに何を優先して、何を妥協すべきかが見えてきましたが、そこにいたるまではかなり寄り道をして悩みました。

ネットの威力はすごいものがあります。海外にいながらにして、日本の学校の事情から、マンションの価格調査、不動産屋との連絡、住もうと思っている場所周辺の航空写真まで、あらゆる情報が手に入ります。これが10年前なら手に入る情報はもっと限定されていたでしょう。ただ、情報が多すぎて、調べているうちにそちらにはまって、時間をかけた割には成果がなく、結果として効率が悪いということもありました。情報の取捨選択がこれほど大事になってきた時代も人類史上初めてでしょう。まさに時空を超えるネットの便利さとその裏に潜む難しさを実感するここ数週間でした。

ともあれ、次に住む場所は決まりました。ドイツの今の住居から広さは半分になるので、そのギャップに苦しまないかと少々心配です。こちらの人に、日本で住む場所の広さの話をするとまず眼をむいて驚かれ、次に憐れまれてしまいます。先日、オランダ人と話をしていて、アムステルダムで不動産を買うととても高いという話になりました。「いやいや、東京も高いですよ」と相槌を打っていたのですが、よく聞くとそのオランダ人がアムステルダムに持っているのは165平米+広い庭付きの家。築100年の家を買い取って自分たち好みにスケルトンリフォームしたといいます。東京で165平米で庭付き、加えてスケルトンリフォームはとても庶民に手の出るレベルにはありません。私とたいして年齢も家族構成も変わらない彼が得ている生活レベルは、私が得られるものより、はるかに高いようです。たとえ給料が同じレベルでも、その同じ給料で得られる住環境では、日本は欧米にはかないません。「日本では築年数の古い家は耐震性に問題があるので、怖くてとても買うことはできないんです。」と負け惜しみの良く分からないコメントで適当にお茶を濁しましたが、貧困な日本の住環境に悔しくなる瞬間でした。
     
私たち海外に住む日本人にとって不便なことの一つは、日本語の本やCD、DVDが手に入りにくいことです。日本人が多く住むヨーロッパの都市には日本の本屋さんがありますが、値段は日本の数倍もしますし、海外にも出荷してくれるオンラインストアは配送費用がとても高くつきます。私の会社は通販会社と法人契約していて、海外駐在員は本や雑誌を送料会社負担で日本から取り寄せることができますが、対象は本のみ。CDやDVDは対象になりません。そんな中、CLUB Japanという通販会社が数年前からCD,DVD全世界送料無料サービスというのを始めました。なんといっても送料無料ですから、日本で買うのとコストは変わりませんし、自宅まで配送してくれますから、重宝していました。しかし、昨今の異常な原油高の影響で、この送料無料サービスを続けられなくなったというメールが届きました。今後は数百円の送料を取ることにしたようです。

日本でもガソリンをはじめ様々な物価が値上がりしているようですが、ヨーロッパでも消費者物価がユーロ導入以来最大の上げ幅を記録しました。インフレを懸念したECBが利上げを計画し、それがさらなるドル安と原油価格高騰を呼ぶという悪循環にはまっています。原油の高騰は我々生活の様々なところに影響を及ぼし始めています。
     
今、ドイツの街中を歩くと、ドイツの国旗をあちらこちらで見ることができます。民家の玄関だったり店先だったり、特に多いのは車です。みんな乗用車にドイツの赤黄黒三色の国旗をつけて走っています。

先日、モスクワで行われたヨーロッパ一のクラブチームを決めるユーロピアンチャンピオンズリーグの話題に触れましたが、先週末からはヨーロッパ国別対抗のサッカーの欧州選手権、EURO2008がオーストリアとスイスで開催されています。4年ごとに行われるこの大会は、欧州ではワールドカップに次ぐサッカーの人気イベントで、予選を勝ち抜いた16カ国がヨーロッパ一を競います。ヨーロッパ最高峰の選手が集まりますから、南米がいないものの、ワールドカップに遜色ない好ゲームが続きます。日本での報道はいたって地味なものですが、ヨーロッパでの盛り上がりは相当なもの。ドイツ国旗がやたら町にあふれているのはそのため。

ドイツの緒戦はポーランド相手に2-0の快勝でしたが、そのドイツの2点を決めたのがポーランド移民二世のポドルスキ。ポーランドからの親族一同が見守る中での2ゴールに表情も複雑。月曜に行われたイタリア対オランダでは、前回ワールドカップ覇者のイタリアがまさかの3-0での完敗。オランダの一点目のゴールがオフサイドかどうだったかという点ではいまだに議論が続いています。私のオフィスにもイタリア人やオランダ人がいますが、やはりその話題で持ちきりでした(イタリア人はもう思い出したくもないという感じですが)。今回蚊帳の外なのが古豪イングランド。数ヶ月前の最終予選でロシアにまさかの敗退を喫し、本大会に進めませんでした。

最初にイギリスに赴任して間もないときにオランダ・ベルギーで開催されたEuro2000をリアルタイムで見て、その面白さにとりこになり、それ以来、2004年のポルトガル大会、2006年のドイツ開催のワールドカップ、今年のEuro2008と、毎回ヨーロッパでその盛り上がりに触れることができました。ヨーロッパの夏のお祭りという感じです。

今晩はポルトガルの天才ロナルドがチェコを撃破し、トルコがロスタイムで開催国スイスを敗退に追いやったようです。外が暮れなずむ夜半、近所のトルコ人の家から大きな歓声が聞こえてきました。
     
先日、日立ヨーロッパの社長さんが書いたコラムを読みました。そこには「ヨーロッパの人たちと打ち解けるための話題として役立つのはオペラとサッカーだ」と書かれていました。オペラについては、相手の人の年代と地位などによって、好みが違ってきますが、社長さんレベルにもなるとこの手の話題は一般常識なのでしょう。たしかに、私の会社のヨーロッパのトップもオペラやクラシックに詳しい人が多いようです。一方、サッカーについてはより幅広い地位と年代、国籍の人に受け入れられやすい話題といえます。商談の際の前置きや、もしくは商談の後の会食の場などでは、サッカーの話題はIcebreakerとしてとても役立ちますし、頻出でもあります。

先週、ヨーロッパのクラブチームの年間チャンピオンを決めるヨーロピアン・チャンピオンズ・リーグの決勝がありました。チェルシー対マンチェスター・ユナイテッドということで、イングランドのチーム同士の対戦でした。私は同僚のイギリス人、オランダ人らと連れ立って、デュッセルドルフの旧市街中心部にあるアイリッシュパブに繰り出し、ビールを飲みながら大型スクリーンによる観戦を決め込みました。試合開始はドイツ時間の夜9時前でしたが、8時前にはもう店内は満員で、店の外にも入れない人たちがあふれていました。イギリス勢同士の試合なのに、ずいぶんと人気があるんだなと少々意外だったのですが、出場するメンバーを見れば、ドイツ代表のエース、バラックにフランス代表のマケレレ、マルーダ、コートジボワールのドログバといった、桁外れのプレイヤーはチェルシーの中心メンバーですし、マンUにはポルトガルの天才ロナルドもいます。つまり、イングランド同士といいながら、実質世界代表の対戦。ということで、世間の注目は大きかったわけです。

また、試合会場はモスクワでした。チェルシーのオーナーはロシアの若き石油王アブラモヴィッチ(冗談のような名前ですが)ですが、彼も特等席で観戦。少し驚いたのは、試合時間。会場はモスクワなのに、試合が始まったのがモスクワ時間の夜10時45分。延長戦にもつれこんだので、終わったのは夜中の1時半。西ヨーロッパの視聴者の時間に合わせたわけです(それでも遅いですが)。こうしたところにも、サッカーのグローバル化が見て取れます。

試合の方は既報の通り、マンUの天才Ronaldoとチェルシーの主力Lampardが一発ずつ決め、延長戦を経ても決着が付かずPKにもつれ込みました。チェルシーのキャプテンJohn Terryがこれを決めれば優勝というPKを、数センチの差ではずし、ヨーロッパ初制覇を寸前で阻まれるというどきどきはらはらの好ゲームでした。

私の同僚は熱烈なチェルシーファンでしたが、悲願のタイトルを寸差で逃して悔しがる彼に、試合終了直後から、ヨーロッパ各国の同僚や友人からSMS(携帯メッセージ)が次々と届いていました。翌日には、会社のメールでもひとしきり話題に。来月からサッカーのヨーロッパ選手権Euro 2008が始まります。四年に一度のこの大会、この夏のヨーロッパの話題を独占することでしょう。
     
デンマークのコペンハーゲン空港は海に面しているが、離陸直後に飛行機の窓から下を覗くと、海の上に真っ白な風車が一列にずらりと並んでいるのを目にすることができる。青い海に風車は白く映え、妙に現代的な美しさをたたえてぐるぐる回っている。

ドイツの郊外を車で走ると、やはり緑の丘や草原の上に無数の白く巨大な風車が回っているのを目にすることができる。早く回っているものや、のろのろと回っているもの。止まって動いていないものもある。

ここでいう風車はオランダのあの風車ではなく、すべて風力発電の風車。英語では前者はWindmill、後者はWindturbineと呼ばれます。最近ではヨーロッパのいたるところで上のような風景を見ることができます。もう慣れてしまいましたが、初めてドイツで見たときはとても印象的でした。特に多いのは環境対策に熱心な北欧とドイツ。イギリスやフランスでは見かけたことがありません。

この風力発電システムを作っている世界一のメーカーはデンマークのVesta社。世界シェアの4割以上を握ります。それにドイツのSiemensが続きます。デンマークやドイツが風力発電に熱心なのは、こうした企業活動と戦略的に関係しているのです。

ヨーロッパはどこも基本的に気候が安定しています。嵐といってもかわいいもの。台風もなければ竜巻もめったに来ません。しかも土地に起伏が少ないので、風通しもよく、風車を設置できる場所は無数にあるという環境も風力発電の普及に適しているのでしょう。

こんなムービーがあります。気象条件の厳しい日本ではこうなってしまうのでは、と心配になってしまいます。



これはデンマーク製の風車。日本では、規模は小さいながら三菱重工が風力発電システムを作っていますが、強風対策はもちろんなされていますよね?
     
ヨーロッパは車のメーカー、ブランドがひしめいており、トヨタが半分を占める日本よりもバラエティに富んでいます。その中には、いくつか日本では見ることが稀なメーカーの車も走っています。そのうちの一つがスペインの車セアト(SEAT)。元々フィアットと提携していたメーカーですが、現在はフォルクスワーゲンの子会社になっています。

ヨーロッパの車というのは、メーカーの名前がそのままブランドのイメージに直結しており、その下の車名というのは、単なる番号だけというパターンが多いのですが(プジョー407とか、BMW645, Audi A5といった具合です)、SEATのネーミングはなかなかユニーク。SEATの車はみんなスペイン国内の地名をその車名として冠しています。

例えばSEAT Ibizaはダンスパーティアイランドとして知られるイビザ島の名前を付け、ヨーロッパの若者に大いに人気を博しました。

SEAT IBIZA


そのほか、小型車マルベーリャ、コンパクトファミリーカーのコルドバやマラガ、中型車トレド、そしてファミリーMPVにはなんとアルハンブラというたいそうな名前を付けています。すべてスペインの名所旧跡の名前です。日本ならさしずめ、「京都」「横浜」「法隆寺」という感じでしょうか(笑)。

実はSEATは、最近はフォルクスワーゲンと車台を共有しており、違うのは顔つきだけという車ではありますが、こうしたユニークなネーミングととんがったデザイン、安価な価格設定でうまく若年層に売り込んでいるようです。

だいぶ前イギリスで、スズキの軽トラが“Sumo”という名前を付けられているのを見て笑ってしまったことがありましたが、日本の車も、欧米の真似をした無個性で無難なネーミングから一つ脱皮して、日本車であることをもっと訴求するネーミングにすれば、意外と海外で受けるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
     
夜、外での会食を終えて車で帰宅途中、飲酒検問に出くわしました。警察が私に機械を渡して、強く息を吹き込みます。その呼気に混じるアルコール濃度によって、酒気帯びかどうかということになるわけです。ドイツの基準では、数時間前のビール一杯くらいは問題がないとされています。このあたりの基準は各国まちまちで、ドイツはフランスなどに比べて厳しいことで知られています。

検問のとき、助手席にいたのがアメリカ在住暦の長い人。彼によれば、アメリカでは不審な挙動をしていない限り、走っている車を止めて検問をすることは法律で認められていないとのこと。確かに私の経験でも、アメリカでもイギリスでも飲酒検問を見たことはありません。イギリスではスピード違反さえ、カメラ任せで、警察がレーダーで張っているということはまずありません。その代わりスピードカメラの台数は半端ではありませんが。

一方、こちらドイツでは朝はスピード違反の取締り、夜は飲酒検問と、この辺は日本とよく似ています。一つ大きく違うのが、ドイツでは警官がデビットカードの決済端末を携帯しており、罰金の支払いがその場でできてしまうこと。

「25ユーロになります」

と言われてデビットカードを差し出すと、警官が端末でカードをスワイプし、端末に暗証番号(PIN)を打ち込むと、ローラーペーパーにレシートが印刷されて出てきて、ピリッと破いて渡され、「行ってよし」となります。まるで買い物感覚。わざわざ郵便局や銀行に払いに行かなくていいので便利ではあるのですが、まるで金儲けのための取り締り。何事にも「合理的なドイツ」です。

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日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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