Europe Watch

 これまでイギリス、アメリカ、ドイツと移り住んできたビジネスマンが、海外での暮らしや習慣、ビジネスなどについて様々な視点から語るブログです。
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暴風が吹き荒れた今日のドイツでした。激務が続く中風邪をひいてしまい、体がつらい昨今です。

9歳の娘の同級生にアメリカ人とドイツ人の両親を持つ子がいるのですが、その子が近々、ドイツの現地校に転向することを決めました。その理由が、英語とドイツ語が混ざってしまうことを防ぐためだそうです。言語的に似たような単語が多いためか、双方が交じり合って混同してしまうようになってしまい、心配した両親は、ドイツ語を母語として定着させるために転校させるとのこと。その話を聞いた複数の親からも、同じようなことを心配する声が聞かれたそうです。娘が通う小学校では、授業はすべて英語で行われますが、生徒の半数以上はドイツ人の子女。彼らにとってはドイツ語が母語なのに、英語が強くなり、双方の言語が混じってしまうわけです。

言語がお互い似通っているために混同してしまうことは、多言語環境で育つヨーロッパの子供には時々見られるようで、ドイツに住むオランダ人夫婦の息子さんは、自宅ではオランダ語なのに幼稚園でドイツ語環境に放り込まれ、自宅でもドイツ語が混じりだしてしまうようになったと言っていました。双方の言語はよく似ていますから、実にありえる話です。

別の家族の場合。
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約八年前、初めて日本を離れてロンドンで暮らすことになったとき、英語力はTOEFLが600点手前、TOEICでは900点程度と、数えるほどの旅行と出張しか海外経験がなかった割には、まずまずでした。リスニングでいくつか点を落とす以外は、読解と文法がほぼ完璧だったからです。

ところが、実際に暮らしてみると、自分の身に付けた英語が実はビジネス英語であり、生活に密着した言葉を意外と知らないことに気付きました。ゴミがrubbishで、ゴミ箱がbin、電球がbulb、二重窓はdouble-glazed window、応接間はreception、車のトランクはbootといった具合です。どれも知らなかった単語ばかり(ほとんどイギリス英語ですが)。生活に密着した話題になるほど、語彙が貧弱なのです。

こんなこともありました。
     
アメリカやカナダに留学する人を対象としたTOEFLという英語力検定試験があります。このテストで一定の点数が取れないと、大学での授業を理解するのに十分な英語力がないとみなされ、入学が許されません。試験ではリスニング、グラマー、リーディング、ライティング、スピーキングの能力が測られます。TOEICがビジネスマンを対象とした試験である一方、TOEFLはよりアカデミックな英語力を問われるため、リーディングの内容や、単語などが難解になる傾向があります。このTOEFLを主催するETSが毎年国別の受験者の平均点を公表するのですが、2006年のデータでは、日本は120満点中65点で、アジア29カ国中でとうとう最下位となってしまいました。韓国の72点にはもちろん及ばず、カンボジアの71点、北朝鮮の69点やモンゴルの66点よりも下というわけです。アフリカ諸国でも日本より低い国は数えるほどしかありません。

オランダ    102
デンマーク    101
シンガポール 100
イギリス 97
ドイツ 96
アメリカ 85
世界平均 79
中国 76
韓国 72
カンボジア 71
イタリア 71
北朝鮮 69
モンゴル    66
日本   65
サウジアラビア 59
カタール 54

ランキング詳細はこちら

ここから何が読み取れるのか、私なりに考えて見ました。
     
ナイーブ(naive)という英単語があります。「ナイーブな肌」とか、日本でも日常的に使われています。これを私は「敏感な」という意味だと長らく理解していました。ところが、イギリス人などと話をしていると、このnaiveがまったく違った意味で使われており、混乱しました。実際には naive は「世間知らず」「無知な」といった意味で使われます。

He is naive.といえば、「彼は世間知らずなめでたいやつだ」といった否定的な意味なのに、「彼は傷つきやすい繊細なやつ」と私は間違って理解していたわけです。「繊細」=sensitiveであり、naiveはむしろ「鈍感」と訳したほうが意味としては近い。こうした、半ば日本語としても使われる英単語が、実は違う意味を持っているというケースは結構あります。たとえば:

> smart =「細身」ではなく、「賢い」「かっこいい」。細身はslim。
> busy = 「忙しい」という意味でも使われるが、「混雑している」という意味で使われることも多い。busy trafficとか、busy airport、busy street(人通りが多い道)など。電話が話中という場合もこれ。
> claim =「苦情」というより、「請求する」という意味。立て替えた経費を会社に請求する場合など、I claim it to the company.と言う。苦情はcomplaint。
> handle = 「扱う」「処理する」という動詞として使われる。車の「ハンドル」はsteering wheel。

他にも色々とあると思いますが、とりあえず頭に出てきたものを書いてみました。

先日、私の上司のイタリア人が、会社のリストラに際して余剰になる人たちを解雇しなければならないということを言うのに、"They will be dismissed."という表現を使ったところ、イギリス人が、「"dismiss"ではあまりにもイメージが悪い。"They will be made redundant."とすべきだ」と指摘していました。”dismiss”はストレートな表現で、「お前のパフォーマンスが悪いからくびにする」というネガティブな響きがあるようです。その点、"make redundant"であれば「余剰人員をカットする」ということで、同じ解雇であっても会社の事情であぶれたという意味合いになります。イタリア人にはそのあたりのニュアンスの違いが分からなかったわけですが、内容が内容だけに、英語ネイティブは敏感にその違いを指摘したわけです。

"make redundant"。日本の英語の授業で習う事はありませんが、こちらのビジネス社会ではしばしば耳にする表現です。
     
今日は久しぶりに英語の話題を。今朝のTimesの記事で目に付いた英語表現です。

Virgin on verge of winning Northern Rock race

キーはこのon the verge of –ingという表現。(上見出しではtheが省略されている。)

「~の瀬戸際にある」とか「間際にある」といった表現はビジネスの現場でもしばしば使われます。代表的な表現としては下の二つがあります。

be on the verge of loosing business = ビジネスを失う瀬戸際にある
be at the brink of war = 戦争の間際にある

vergeもbrinkも端っこ、がけっぷちという意味なので、ネガティブな結果を招きそうな場合に使われることが多いようです。私が普段メールをやり取りするイギリス人は”verge”の方をよく使っているのを見ると、こちらのほうが一般的なのかもしれません。ただ、どちらの表現も英語を母国語としない外国人が使っているのはあまり見かけないので、表現としてはやや硬く、かなり英語を勉強した人が使う表現だと思われます。

そんなことを考えながら次のTESCOの海外進出についての記事を読むと、似たような別の表現が出てきました。

“We are on the threshold of becoming one of the few successful international retailers.”

「我々は、国際的に成功するリテーラー(小売業者)の一つになれるかどうかの境目にある。」

thresholdという単語はどちらかといえば技術英語で、ある一定の値を超えるとある現象が一気に拡大するような、そんな値のことをスレッショルドと言って日本語でもそのまま使われたりします。この記事の場合、TESCOがイギリス国外での売上比率が27%に達している今、もうひとふんばりすれば一気に海外売上が拡大する、その分かれ目に来ていることを"threshold"という単語で表現しているわけです。

以上、同じ日に同じ新聞の二つの記事で似たような表現を見つけたので取り上げてみました。
     
ドイツ語と英語を対比しながらドイツ語を覚えるというCDをフランス人の同僚からもらった。英語圏の人がドイツ語を勉強するための教材なのだが、日常よく使う表現を英語とドイツ語を対比させて表現し、ドイツ語を覚えさせるように作られている。なるほど、英語とドイツ語であれば単語が似ていたり、共通点が多いので、逐語訳が通用するし、理解しやすい。その中で、「ああ、英語圏の人はこうやってドイツ語を覚えるんだな」と妙に感心したことがある。

ドイツ語の Ich weiss es nicht. を英語で置き換えるとI know it not. となる。また、ドイツ語の Ich verstehe nicht. をそのまま英語にするとI understand not. だ。
     
昨日から今日にかけてイギリスに出張。ガトウィック空港から入国し、ブライトンBrighton, ライゲイトReigateといった南部の街を訪れる。天気は晴天だが、風が少し肌寒い。イースター休暇の初日Good Fridayをあさってに控えて、街や空港は混雑気味。

イギリス人とのミーティングに出席。イギリス人同士の会話になると普段以上に地元言葉が言葉の端々に登場するが、その中で今日何度か使われた表現を一つ。

"Catch-22"。同名のアメリカ小説から来た表現であり、Wikipediaによれば以下のような説明がついている。

Catch-22 is a term, coined by Joseph Heller in his novel Catch-22, describing a general situation in which an individual has to accomplish two actions which are mutually dependent on the other action being completed first.

ニワトリと卵の関係のように、どちらかが先に始まらないともう片方が始まらないという相互のジレンマ関係を表す表現で、ビジネスを例にすれば、投資をしないと売上が伸びないが、売上がないと投資はできない、といった身動きできない状況を指す。”Catch-22 situation”。などと形容詞風に使ったり、名詞や、副詞句として使われることもある。60年代のアメリカの小説が元なので、アメリカ人も使うが、イギリス人にも十分通じる表現だとはイギリス人同僚の弁。
     
3月から職場での職務が変わり、そこに個人的な引越しが絡んではなはだしく忙しい日々をここしばらくすごしている。ブログの更新もしばらく滞りがちになってしまった。

私の職場では、全ヨーロッパのオペレーションを見ているため、周囲のメンバーの国籍は多様である。ちょっとした会議となればドイツはもちろん、フランス、イギリス、オランダ、イタリア、ルクセンブルグ、ポーランド、ロシア、ポルトガルといった国の人々が集まって、ああでもないこうでもないと話し合う。こうした光景は、人種は多様でも国籍はみんなアメリカ、というアメリカのオフィスでは見られないだろう。

それはともかく、こうした多国籍のメンバーが集まる場合、会議は英語で行われるわけだが、当然、大半のメンバーにとって英語は外国語である。だから英語の理解度にもばらつきがある。昨日、会議が始まる前に、イタリア人がイギリス人の部下に言った一言が印象的だった。「一つアドバイスがある。今日は分かりやすい英語を話せ」と。イギリス人が母国語である英語を普通に話すと、外国人には伝わりにくいことがままある。これを防ぐためには以下のような点に気をつける必要がある:
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TI

Author:TI
日本を離れて八年。イギリス、アメリカを経て現在ドイツ在住。30代も後半に入ったビジネスマンで二児の父。

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